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Digital Performance Management 1.2 リリースノート
Digital Performance Management (DPM) 1.2 リリースには、以下の機能強化既知の問題と制約事項、および解決済みのサポートケースが含まれています。また、データベーススキーマの変更リファクタリングされたサービス、およびサポートの終了に関する情報も提供されています。
機能強化
1.2 リリースでは、以下の機能強化が行われました。
機能強化
デプロイメントの機能強化
お客様所有のシステムまたはクラウドでは、Solution Central または「ソフトウェアのダウンロード」ページを使用して DPM をデプロイできます。
これらのシナリオの詳細については、顧客所有のシステムまたはクラウドでの DPM のデプロイを参照してください。
ボトルネック分析
パフォーマンス分析に新しい「ボトルネック」図が追加され、上位の生産ボトルネックを簡単に識別できるようになりました。
ボトルネック分析ツールは、計画されたスケジュール内の生産需要を満たすサイトの能力を制約するオペレーションを自動的に識別します。サイトで最大の生産ボトルネックを識別することで、DPM では、最も価値の高い改善の機会に集中し、製造プロセスに最も影響を与える運用改善イニシアチブを優先することができます。
詳細については、ボトルネックおよびボトルネック分析の設定を参照してください。
スコアカード
新しいスコアカードツールは、標準の定義済み判定基準に基づいて、エンタープライズ全体にわたる作業拠点のパフォーマンスに関するレポートを提供します。このツールを使用すると、エンタープライズ全体から個々の作業拠点まで、あらゆるレベルの設備階層までドリルダウンして表示し、判定基準情報を確認できます。詳細については、スコアカードを参照してください。
これらの各定義済み判定基準は、設備のステータスしきい値とターゲット値を指定するように設定できます。これらの値はスコアカードで、作業拠点の運用およびパフォーマンスデータを表示するために使用されます。詳細については、判定基準を参照してください。
判定基準を設定する際に、「計算」タブを使用すると、各判定基準の計算に使用される計算式が理解しやすくなります。詳細については、「計算」タブを参照してください。
時間損失分析による損失インサイトの表示
時間損失分析では、ある区分の時間損失の増加に関するインサイトを導出し、そのシナリオを特定します。これらのインサイトには、パフォーマンス分析「損失インサイトを表示」アクションを使用することで、DPM からアクセスできます。詳細については、損失インサイトの表示を参照してください。
分析設定は、インサイトの計算時に含める特性や、DPM から ThingWorx Analytics Server に分析用のデータをプッシュするパイプラインスケジュールなど、個々の区分ごとに設定されます。詳細については、時間損失分析を参照してください。
最初のリリースでは、この機能は PTC クラウドでホストされているお客様にご利用いただけます。
生産ダッシュボードの機能強化
1280x1024 の最小画面解像度での表示が向上するように、生産ダッシュボードのユーザーインタフェースが更新されました。この更新には、メイン画面、展開されたイベントログ、および「損失イベントを追加」「損失イベントを編集」「時間損失の説明」「スクラップイベントの履歴」「自動イベントを分割」の各ウィンドウが含まれます。
詳細については、生産ダッシュボードを参照してください。
パフォーマンス分析の機能強化
ウォーターフォール図およびパレート図の下部に情報枠が追加され、チャートで表示および選択されているデータに関する追加の詳細が提供されます。詳細については、時間損失ウォーターフォール図および損失理由パレート図を参照してください。
ウォーターフォール図、パレート図、トレンド図の「イベントログを表示」には、選択されている青色のバーに含まれるイベントの詳細を提供する読み取り専用イベントログが表示されます。詳細については、イベントログの表示を参照してください。
「次のチャート」ボタンとナビゲーション階層リンクを使用して、さまざまなパフォーマンス分析図の間のナビゲーションを強化しました。詳細については、チャート間の移動を参照してください。
ナビゲーションの機能強化
DPM のナビゲーションメニューが更新され、使いやすくなりました。
詳細については、DPM の移動を参照してください。
日時フォーマットの機能強化
DPM では、日時が国際フォーマットで表示されるようになりました。
詳細については、DPM での日付と時刻のフォーマットを参照してください。
材料のマルチサイトサポート
材料は DPM 内の 1 つまたは複数、あるいはすべてのサイトに属することが可能となり、材料名はエンタープライズ全体で一意であることが要求されるようになりました。以前のリリースでは、個々の材料は 1 つのサイトにのみ属すことができ、材料名は各サイト内で一意でなければなりませんでした。つまり、1 つの材料が複数のサイトで生産された場合、DPM ではサイトごとに個別に材料を作成する必要があり、そのすべてに同じ名前が付けられる可能性がありました。
このリリースでは、材料の作成時、またはその後の編集で、材料を複数のサイトに割り当てることができるようになりました。詳細については、素材を参照してください。
既存の材料は DPM 1.2 へのアップグレード中に移行されます。重複する材料名がある場合は、サイト名を追加して更新されます。これにより、重複する材料を簡単に識別でき、必要に応じて材料を編集したり無効にしたりすることで統合できます。詳細については、DPM のアップグレードで、該当するデプロイメントシナリオのアップグレードに関するトピックの「アップグレード後のアクティビティ」セクションを参照してください。
データベースの機能強化
データベース Thing が、ThingWorx で利用できる SQLThing Thing Template から拡張されるようになりました。これにより、永続化プロバイダによって提供される共有接続プールの使用を含めて、データベースの使用状況を向上させることができます。
詳細については、このヘルプセンターの実装モデル (データベース接続構築ブロック)および、ThingWorx ヘルプセンターの「ThingWorx でのデータの保管」を参照してください。
データベース値のローカライズ
ジョブオーダーのステータス、測定単位、理由カテゴリ、理由コードなど、データベースに保存されている特定の値のローカライズをサポートする機能が追加されました。この機能は ThingWorx によって提供されるローカライズテーブルのサポートとは別のものです。DPM ソリューションとともに提供されるこのような値は、すでにローカライズされています。ローカライズされるデータベース文字列の完全なリストを含む詳細については、データベーステーブルを使用したデータベース文字列のローカライズを参照してください。
お客様が翻訳された理由コードの名前と説明については、インフラストラクチャサポートが提供されています。お客様は、PTC 実装サービスと連携して、独自の理由コードを翻訳することができます。詳細については、お客様が作成された理由コードの名前と説明の翻訳サポートを参照してください。
構築ブロックの機能強化
DPM 1.2 では、次の新しい構築ブロックが追加されました。
カスタムマッシュアップ
カスタムマッシュアップを作成または更新する際には、安全な定義式を使用していることを確認してください。詳細については、カスタムマッシュアップでの安全な定義式の使用を参照してください。
データオートメーションの機能強化
PTC.OperationKPI.AutomationEventProcessor_TI タイマーがデフォルトで有効になりました。詳細については、データオートメーションの設定を参照してください。
データベーススキーマの更新
構築ブロックのデータベーススキーマ更新の詳細については、このトピックのデータベーススキーマの変更を参照してください。
既知の問題と制約事項
DPM 1.2 リリースには、以下の既知の問題と制約事項があります。
既知の問題
解決策
ユーザーはデータベースを直接修正すべきではありません。
データベーススキーマへの変更は、PTC.DBConnection.Database_TS Thing Shape および PTC.DBConnection.Manager_TS Thing Shape により提供される、サポートされているサービスを通じて実行する必要があります。詳細については、データベース接続構築ブロックを参照してください。
PTC により提供されるストアドプロシージャと関数への変更はサポートされていません。ストアドプロシージャと関数はアップグレード時にオーバーライドされる可能性があるため、変更はすべて失われます。
材料の理想サイクルタイムを更新した後、その材料の既存のジョブオーダーは、新しい理想サイクルタイムで更新されません。
次善策: 生産が開始されていない (「Pending」または「Dispatched」状態) ジョブオーダーで、更新された理想サイクルタイムを使用するようにするには、既存のジョブオーダーをキャンセルして新しいジョブオーダーを作成します。新しいジョブオーダーには、その材料の更新された理想サイクルタイムが反映されます。
すでに完了しているか、生産中である (「Running」または「Held」状態) ジョブオーダーは、以前の理想サイクルタイムを正しく使用します。
「損失イベントを編集」ウィンドウに、非常に小さなスクラップ値 (0.1 未満) が空白として表示されます。その値は「イベントログ」に予想どおりに表示されます。
この問題は今後のリリースで修正されます。
ナビゲーションメニューから「管理」を複数回連続で選択すると、「設備リスト」が断続的に表示されなくなります。
次善策: 「設備リスト」を表示するには、メニューから別のアイテムを選択するか、「管理」内の別のページを選択し、「管理」または「設備リスト」を選択し直します。
ユーザーが「時間損失の説明」ウィンドウの「数量を入力」フィールドに値を入力し、その数量を保存する前に自動イベントを受信すると、数量がクリアされます。
この問題は今後のリリースで修正されます。
データオートメーションが設定されている場合に、ThingWorx サーバーの時刻が、Kepware がインストールされているサーバーの時刻より遅れていると、Kepware からの自動イベントが無視されます。
この問題は今後のリリースで修正されます。
「管理」において、いくつかのエラーメッセージが完全に外部化されていません。これらのメッセージの一部は、ユーザーインタフェースが別の言語で表示されている場合でも英語で表示されます。
この問題は今後のリリースで修正されます。
「理由ツリー」「ジョブオーダー」「材料」「判定基準」「シフト & カレンダー」、および「スコアカード」で使用できる 2 つ以上の列を並べ替えると、マルチレベルの並べ替え動作がテーブルによって異なります。
この問題は今後のリリースで修正されます。
DPM 1.2 へのアップグレード後、カスタマイズした管理マッシュアップを Google Chrome および Microsoft Edge ブラウザで開くと、一部のマッシュアップに不要なスクロールバーが表示されます。
次善策: Google Chrome および Microsoft Edge ブラウザで、スクロールバーのないカスタマイズしたマッシュアップを表示するには、カスタマイズしたマッシュアップを、PTC が提供する更新されたマッシュアップに対応するように更新します。
Kepware クロックと ThingWorx サーバークロックが同期化されていない場合、自動イベントが誤ったジョブオーダーに対してログ記録される可能性があります。
次善策: Kepware サーバーと ThingWorx サーバー上のシステムロック (Windows OS の「日付と時刻の設定」) が 5 秒以内で同期化され、この同期化が長期にわたって維持されていることを確認します。
無効な理由コードが「損失イベントを編集」ウィンドウの「損失理由を選択」枠に表示され、誤ったエントリにつながる可能性があります。損失イベントが、間違った理由カテゴリに属する無効な理由コードにログ記録される可能性があります。
この問題は今後のリリースで修正されます。
スケジューラ、タイマー、またはその他の先導作業ユニットのデータ処理が発生していません。たとえば、シフトインスタンスが作成されていない場合や自動イベントが処理されていない場合があります。原因としては、関連エンティティのロックプロパティが true に設定されていることが考えられます。
次善策: 関連エンティティのロックプロパティを false にリセットします。
次のテーブルに、エンティティとそのロックプロパティおよびプロパティ名がリストされています。
エンティティ
プロパティ
PTC.OperationKPIImpl.EventsAggregationScheduler
processingLock
PTC.OperationKPI.ShiftInstanceCreationScheduler
processingLock
PTC.OperationKPI.MonitoringScheduler
processingLock
PTC.OperationKPI.AutomationPurgeScheduler
processingLock
PTC.TimeLoss.ModelLogic_TS を実装または継承する任意のモデル (設備)
PTCAnalyticProcessingLock
PTC.OperationKPI.AutomationEventsModelLogic_TS を実装または継承する任意のモデル (設備)
PTCAutomationEventProcessingLock
PTC.MfgModel.AnalysisModelLogic_TS を実装または継承する任意のモデル (設備)
PTCProfileServiceLock
時間損失分析のデータセットにデータを追加すると、指定された作業拠点について追加されたデータの最初の生産ブロックに、以前の生産ブロックからの時間損失の値が想定どおりに含まれません。それどころか、これらの生産ブロックの追加データでは次の列が空になっています。
TimeLossScrapPrevious
TimeLossUnscheduledPrevious
TimeLossPlannedDowntimePrevious
TimeLossUnplannedDowntimePrevious
TimeLossChangeoverPrevious
TimeLossUnaccountedTimePrevious
TimeLossSpeedLossPrevious
TimeLossSmallStopsPrevious
この問題は今後のリリースで修正されます。
新しい作業拠点、材料、またはシフトを区分に追加する際、当該する区分の既存の時間損失分析データセットを削除し、新しいデータセットを作成する必要があります。区分設定 > パイプラインスケジュール > 手動プッシュを作成 > データセットを削除および再作成から、データセットを削除して再作成できます。
この問題は今後のリリースで修正されます。
解決済みのサポートケース
DPM 1.2 では、次のサポートケースが解決されました。
ケース番号
説明
16281212
ホストマシンの再起動時に DPM タイマーが無効になる問題が解決されました。
16348474
データオートメーションから受信したスクラップ数と生産数が正しく処理されない問題が解決されました。
16371018
1 秒未満の理想サイクルタイムが 0 として記録される問題が解決されました。
16391164
「生産ダッシュボード」と「管理」の画面に表示される実際のサイクルタイムと理想サイクルタイムが、小数点以下 4 桁ではなく小数点以下 1 桁に制限される問題が解決されました。
16407511
理由ツリーで有効な子を持たない理由コードにドリルダウン矢印が表示される問題が解決されました。
16467966
PTC.UserManagement.Manager Thing 上で RemoveUserFromRole サービスを実行する際にエラーが発生する問題が解決されました。
16485326
自動イベントがデータベースに挿入されるたびにエラーがログ記録される問題が解決されました。
データベーススキーマの変更
DPM 1.2 では、次のデータベーススキーマの変更が行われました。
データシェイプ
変更
PTC.DBConnection.Language
新規データシェイプが追加されました。
PTC.DBConnection.Token
新規データシェイプが追加されました。
PTC.DBConnection.TokenLanguageLink
新規データシェイプが追加されました。
PTC.SCA.SCO.DispatchStatus
新しいフィールドが追加されました: name_token
PTC.MaterialMaster.UOM
新しいフィールドが追加されました: abbreviation_token および description_token
PTC.ReasonCode.Reason
新しいフィールドが追加されました: displayname_token および description_token
PTC.ReasonCode.ReasonCategory
新しいフィールドが追加されました: name_token および description_token
PTC.Status.StatusDefinition
新しいフィールドが追加されました: displayname_token
PTC.Metric.Metric
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Metric.MetricCorrelation
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Metric.MetricRollUp
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Metric.ModelMetricColorStatus
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Metric.ModelMetricTarget
新規データシェイプが追加されました。
PTC.MaterialMaster.MaterialMaster
廃止予定のフィールド: siteUid
PTC.MaterialMaster.MaterialMasterSiteLink
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.MaterialDemand
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.MaterialDemandAllocation
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.MaterialDemandBOM
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.MaterialDemandBOMLink
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.MaterialDemandWindow
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.ModelDemand
新規データシェイプが追加されました。
PTC.Bottleneck.DemandType
新規データシェイプが追加されました。
リファクタリングされたサービス
次のサービスが PTC.AdminConfiguration.Management_TS から PTC.A ministration.Management_TS に移動しました。これらのサービスを使用または参照するカスタマイズがある場合は更新する必要があります。
AddCalendarInfoToSession
CreateReasonTreeInfoTableFromID
DisableButtonForMaterialMasters
DisableReasonTreeButton
DisableReasonTreeNodeButton
EnableAssignEquipmentButton
EnableSaveButtonForAddMaterial
EnableButtonForMaterialMasters
ExpandCreatedReasonCode
EnableReasonTreeButton
EnableReasonTreeNodeButton
EnableButtonsOnReasonTreeSelection
EnableAssignButton
EnableAssignButtonForCalendarModelAssignment
EnableEditButton
EnableJobOrders
EnableJobOrderSaveButton
GetAllTimeZones
GetAssignmentFilter
GetAssignShiftValidationMessage
GetEmptyInfotable
GetEmptyMachineCodeInfotable
GetEmptyModelInfotable
GetHours
GetMaterialAssignmentsForConfirmPopup
GetMaterialFilter
GetMinutes
GetModelNameString
GetModelThingName
GetModelType
GetModelUid
GetNewShiftIndex
GetReasonTreeAssignmentLabel
GetRemoveDayValidationMessage
GetSelectedModelUid
GetSelectedReasonTreesNameListForHiearchy
GetSelectedReasonTreesUIDLIst
GetShiftValidationMessage
GetStatusFilter
GetToolbarConfiguration
IsInfotableEmpty
IsShiftScheduleAvailable
ResetCalendarSessionData
UpdateCalendarDaysForAssignShift
ValidateDispatchStatus
サポート終了情報
DPM 1.2 で廃止予定のコンテンツについては、廃止予定のエンティティ、サービス、およびその他のコンテンツを参照してください。
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