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ThingWorx Platform 9.1.0 の最新情報
ThingWorx 9.1.0 には、次の機能強化、既知の問題と制約事項、およびサポートの終了に関する情報が含まれています。
修正された問題のリストについては、Fixed Issues in ThingWorx Platform 9.1.0 を参照してください。
機能強化
セキュリティ
ThingWorx のサードパーティソフトウェアの使用と更新に関する重要な推奨事項については、このテクニカルサポートのアーティクルを参照してください。
ThingWorx 高可用性クラスタ
Apache Ignite で使用されるデータクラスの変更に伴い、ThingWorx 高可用性クラスタを 9.1.0 にアップグレードするにはクラスタ全体を再起動する必要があります。ローリングアップグレードを実行することはできません。詳細については、ThingWorx 高可用性クラスタのアップグレードを参照してください。
プラットフォーム
ThingWorx は Java 8、Oracle Java 11、Amazon Corretto Java 11 (Open JDK) をサポートしています。詳細については、システム要件を参照してください。
RHEL で ThingWorx 9.1 にアップグレードする場合は、 ThingWorx をアップグレードする前に、RHEL のバージョンを RHEL 8.2 にアップグレードする必要があります。詳細については、システム要件を参照してください。
すべてのエンティティに対してプロジェクトが必要になりました。
編集可能な拡張機能エンティティが 9.1 にインポートされると、そのエンティティのプロジェクトフィールドは、拡張機能をインポートした後に読み取り専用になり、アップグレード前のからのプロジェクト設定が保持されます。プロジェクトが割り当てられているか、「プロジェクト」フィールドが空白になっているかにかかわらず、その値は保持されます。
プロジェクトの統合を向上させるために、コンポーネントとソリューションの 2 つの新しいプロジェクトタイプがあります。ソリューションタイプのプロジェクトは、完全なソリューション/アプリケーションを表します。コンポーネントタイプのプロジェクトは、再利用可能なソリューション/アプリケーションの一部を表します。たとえば、コンポーネントタイプのプロジェクトには、ユーザーエクスペリエンス、モデル、またはロジックの組み合わせがあり、これをソリューション/アプリケーションで活用できます。
「ソース管理エンティティ」エクスポートオプションを使用してファイルをエクスポートする場合、エクスポートされた XML ファイルに以下の属性が含まれなくなりました。
lastModifiedDate
modelPersistenceProviderPackage
build
revision
schemaVersion
プロジェクト管理は、新しいプロジェクトビューを使用して簡略化されています。プロジェクトビューでは、プロジェクト内のすべてのエンティティを組織化されたビジュアリゼーションで表示できます。
「メンバー管理」画面を使用して、メンバーを Thing Group に追加したり、Thing Group から除去したりする操作が簡単に実行できます。
ReportingConfiguration データシェイプはシステムデータシェイプになり、編集できなくなりました。このデータシェイプに以前のバージョンの ThingWorx で変更を加えて 9.1.0 にアップグレードした場合、リセットされます。
監査ログには、複数のフィルタで AND/OR 演算子を使用してサーチできる堅牢なフィルタメカニズムがあります。フィルタごとに、監査カテゴリやユーザーなどのフィルタタイプ、"指定値と完全に一致" または "指定値を含む" などの条件、および "Authentication" や "Jake" などの値を選択します。詳細については、監査ログの監視を参照してください。
JavaScript コーディングの最良事例を反映するように、Composer のコードスニペットの例を更新しました。
Auth ログメッセージを保存するための Auth.log が追加されました。詳細については、「ログ」を参照してください。
拡張機能
棒グラフ、折れ線グラフ、時系列チャートの拡張機能に関する情報が、ヘルプセンターで使用できるようになりました。3 つのカスタムチャート拡張機能については、カスタムチャート拡張機能を参照してください。
ThingWorx Remote Access Extension (RAE) および ThingWorx Remote Access Client (RAC) が、Java 11 上で動作する ThingWorx Platform と連携するようにアップデートされました。JNLP は Java 11 で廃止される予定です。トンネリングのために JNLP に依存しているユーザーは、今後は ThingWorx Remote Access Client を使用する必要があります。詳細については、https://support.ptc.com/help/thingworx/remote_access/en/#page/thingworx_remote_access/Help/WhatsNewRemoteAccessExtension.htmlを参照してください。
Mashup Builder
「元に戻す」のサポートが追加されました。これで、マッシュアップの移行を元に戻すことが可能になりました。ツールバーの「元に戻す」をクリックすることで、マッシュアップを保存してセッションを閉じる前に、移行を取り消すことができます。
「レイアウト」パネルに次のオプションが追加されました。
「コンテナスクロール」 - 複数のコンテナをレイアウトに追加する際にマッシュアップコンテナをどのようにスクロールするかを選択できます。複数の埋め込みコンテナがある各コンテナで、現在のコンテナにスクロールを設定したり、埋め込みコンテナをスクロールしたりできます。このオプションは、現在の寸法をオーバーフローするコンテンツがある場合に、レスポンシブコンテナの拡張方法に影響を与えます。
「比率配分」 - 各コンテナでの拡大比と縮小比の値の計算方法を制御できます。同じレベルに 1 つ以上の兄弟コンテナを持つ任意のコンテナに対してこのオプションを設定できます。このオプションについては、拡大比と縮小比の配分の制御を参照してください。
ウィジェットのコンフィギュレーションダイアログが機能強化され、更新されました。これには、列とデータのコンフィギュレーションに加え、状態フォーマットのダイアログが含まれます。
次のテーマ指定されたウィジェットに、状態フォーマットのサポートが追加されました。
棒グラフ、折れ線グラフ、およびパレート図
リスト、リストシャトル、およびドロップダウン
値表示
プラットフォームの状態定義エンティティに基づく条件付きフォーマット機能を使用して、より優れたビジュアリゼーションを作成できるようになりました。
アドバンスグリッドおよびアドバンスツリーグリッドのウィジェットで、イメージ、JSON、XML、タグなどを含む追加のベースタイプのレンダリングがサポートされるようになりました。サポートされているベースタイプの詳細については、列レンダラーとフォーマットを参照してください。
アドバンスグリッドウィジェットに検証式と検証メッセージ機能が追加されました。
スタイルテーマエンティティの「スタイル」タブにあるエレメントのリストに、チャートウィジェットのスタイルが追加されました。これで、スタイルテーマを使用して、チャート内の各データ系列の色を指定できるようになりました。
テーマ指定されたウィジェットを選択すると、値が設定されていない使用可能なスタイルプロパティが「スタイルプロパティ」パネルに表示されるようになりました。これにより、テーマ指定されたウィジェットに、より高度なスタイル規則を、カスタム CSS 規則を使用せずにより簡単に適用できます。
次のチャートウィジェットは、セカンダリ Y 軸を追加および設定できる追加のプロパティで機能強化されています。
折れ線グラフ
棒グラフ
スケジュール表
既存の自動再表示ウィジェットを置き換える、新しい自動再表示関数が追加されました。レガシーウィジェットを使用してマッシュアップを移行すると、関数に置き換えられます。
ThingWorx Platform に次の新しいウィジェットが追加されました。
ページ付け
チップベースのデータフィルタ
パレート図
詳細については、ページ付けチップベースのデータフィルタ、およびパレート図を参照してください。
次のウィジェットがレガシーカテゴリに追加されました。
自動再表示 - 自動再表示関数によって置き換えられます。
データフィルタ - テーマをサポートする新規データフィルタウィジェットに置き換えられます。
これらのウィジェットは、レガシーマッシュアップを移行したときに、テーマ指定されたウィジェットまたは関数に自動的に置き換えられます。
ThingWorx Flow
ThingWorx Flow 判定基準が追加され、ThingWorx Flow Performance Advisor に表示されます。
アクティビティのログページは、ワークフローの実行に関する完全な概要を表示するために、アドバンスサーチとワークフロー名によるグループ化を行うようにデザインが変更されています。
ThingWorx Flow 展開の機能強化
ThingWorx Flow インストーラでは自動アンインストールがサポートされています。
ThingWorx Flow Docker の展開が簡素化され、1 つのコンフィギュレーションファイルを使用するようになりました。
コネクタの機能強化
OSLC および HTTP のコネクタは、OAuth 接続タイプをサポートします。
SAP コネクタ - 認証された SAP システムで BAPI をサーチするために、BAPI を実行操作が更新されました。
双方向 SSL 接続タイプを使用する際に、PKCS12 および JKS フォーマットのキーストアおよびトラストストアをサポートするように、Windchill コネクタが更新されました。
Azure ARM テンプレート
ARM テンプレートを使用して、Azure で ThingWorx を実行するために必要なインフラストラクチャ、適切なオペレーティングシステム、およびその他の要件を簡単にデプロイできます。詳細については、Microsoft Azure へのインストールを参照してください。
既知の問題と制約事項
ThingWorx 9.1.0 には次の既知の問題と制約事項が存在します。
プラットフォーム
ThingWorx 9.1.0 では、プロジェクトが割り当てられていない場合、新しいエンティティがデフォルトの PTCDefaultProject に割り当てられます。この動作の例外として、拡張 API を使用してエンティティが作成されている場合があります。この際、プロジェクトが割り当てられていない場合には、プロジェクトは割り当てられません。
ThingWorx 9.1.0 へのインプレースアップグレードを実行している場合、拡張機能を 9.1.0 にインポートした後で、編集可能な拡張機能エンティティにプロジェクトを割り当てることはできません。
SQL クエリーに改行が含まれていると失敗します。詳細については、このアーティクルを参照してください。
Mashup Builder
以前のリリースの ThingWorx では、「マウスポインタを合わせる」などの状態の下のスタイルプロパティがマッシュアップ内のウィジェットに正しく適用されませんでした。この問題が修正されたことにより、これらの状態における既存のウィジェットの外観に影響が生じる可能性があります。マッシュアップの設計がウィジェットの状態の特定のスタイルに依存している場合、それに応じてスタイルプロパティを調整してください。たとえば、マウスポインタを合わせた状態でボタンウィジェットの背景色は変わりませんでした。この修正に伴い、ウィジェットにカーソルを合わせると背景色はスタイルテーマのデフォルトの色に変わります。
サポート終了に関する情報
ブラウザのサポートポリシーにおける変更の一環として、ThingWorx は Mozilla Firefox の高速リリース (RR) のサポートを停止する予定ですが、延長サポート版 (ESR) は引き続きサポートします。この 2 つの相違点の詳細については、Mozilla の Web サイトを参照してください。この変更は ThingWorx 9.1 の後の最初のマイナーリリースで有効になります。したがって、2021 年のいずれかの時点になると予想されます。
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