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スペルチェック
Arbortext Editor は文書のスペルチェックを自動的に行い、スペルミスの可能性がある単語を赤の波線で示します。赤の波線が付いた単語を右クリックすると、「スペル」ショートカットメニューが表示され、「スペル」ダイアログボックスから行うのと同じ操作を実行できます。
スペルチェックシステムは、3 つまでのファイルリストを同時に使用します。
言語辞書 - Arbortext Editor には、デフォルトで英語を収録した Proximity/Merriam-Webster Linguibase と対照させて単語をチェックする機能があります。
ほかの言語の辞書や、英語の医学用語、法律用語などの辞書ファイルを指定することも可能です。
例外辞書 - 文書のスペルチェック時に承認または却下するようにユーザーが指定した用語のリストを含むファイルです。
詳細については例外辞書の使用を参照してください。
ユーザー辞書 - 文書型に応じたカスタム辞書ファイルです。
「ツール」 > 「環境設定」ダイアログボックスの「編集」カテゴリのコンテンツをスペルチェックするように選択することができます。「検索時にファイルエンティティをサーチする」チェックボックスをオンにします。この設定は set entityscan アドバンス環境設定でも指定できます。
スペルチェックの環境設定は「環境設定」ダイアログボックスの「スペル」カテゴリにあります。「スペル」ダイアログボックスの「オプション」をクリックすると、スペルの環境設定を開くことができます。
スペルチェックの実行
「スペル」ダイアログボックスを使用して、1 つの単語、ハイライト表示したセクション、または文書全体をチェックできます。
「スペル」ダイアログボックスを使用してスペルをチェックするには:
1. 以下のうち 1 つを実行します。
単語をハイライトして、その単語だけをスペルチェックします。
テキスト範囲をハイライト表示して、ハイライト表示した範囲内の複数の単語をスペルチェックします。
文書全体をスペルチェックするには、何もハイライトしません。
2. 「ツール」 > 「スペル」を選択します。
スペルミスがない場合は、スペルミスが見つからなかったこと示すメッセージがステータスバーに表示されます。
スペルミスを修正するには:
1. 「スペル」ダイアログボックスの「辞書にありません」オプションには、スペルミスがある単語が表示されます。
「推奨値」オプションに、ミススペルのある単語と置き換える候補の語が表示されます。最上位の候補は「変更後の値」オプションに表示されます。
単語が実際には正しいスペルであれば、「追加」をクリックして、その単語を例外辞書に追加してからスペルチェックを続けることができます。その語のスペルが正しくても辞書に追加したくない場合には、「無視」をクリックするとその単語の 1 つのオカレンスが無視されます。また、「すべて無視」をクリックすると現在の Arbortext Editor セッションの間、その単語が無視されます。
2. 「推奨値」リストに含まれる単語の中に正しいスペルのものがある場合は、その単語をクリックします。
その単語が「変更後値」ボックスに表示されます。
3. 表示されていない場合は、「変更後の値」オプションに正しい語を入力します。
推奨値がない場合は、この方法を使用してください。
4. 「変更」をクリックします。
警告された語が、「変更後の値」オプションの中の語に置換されます。書き込み可能な (読み取り専用であったり別のユーザーによってチェックアウトされていない) DMS オブジェクト内でスペルの変更が発生した場合、そのオブジェクトは編集用にチェックアウトされます。チェックアウトの確認メッセージが表示されます。
「変更後の値」オプションが空であるか、またはスペルチェッカーが繰り返される単語を検出した場合、「変更」ボタンの名前は「削除」に変わり、警告された単語が文書から取り除かれます。
スペルが誤っている単語の中にエレメントが埋め込まれている場合、正しい単語は埋め込まれているエレメントの前に配置されることに注意してください。たとえば、スペルが誤っている単語 back<emphasis>wrads を修正した場合、Arbortext Editorbackwards<emphasis> のように正しい単語をエレメントの前に配置します。
同一文書内での複数言語のスペルチェック
Arbortext Editor では同一文書内で複数の言語のスペルチェックが可能です。デフォルトでチェックする言語は、スペル環境設定で選択された言語辞書によって決まります。ただし、言語属性を個別のタグで設定し、その言語の辞書を使用してスペルチェックすることも可能です。文書の言語属性は、以下の方法で定義されます。
文書に関連付けられた Arbortext Styler.style ファイルがある場合、言語属性はそのスタイルシートで指定されたものとなります。
そうでない場合、属性はこの文書の文書型に関する文書型設定ファイル (.dcf) で指定されたものになります。
そうでない場合、XML 文書の属性は xml:lang、SGML 文書の属性は lang となります。
タグで言語属性が設定されていない場合、その値は言語を設定している最も近い祖先から継承されます。タグの祖先でも言語がまったく設定されていない場合は、すべてのケースで環境設定の言語が使用されます。
言語属性を特定の言語コードに設定した場合 (例: xml:lang=”fr”)、スペルチェッカーは指定された言語の辞書を使用してタグのコンテンツをチェックします。タグで指定された言語がサポートされていない場合、タグのコンテンツはスペルチェックされません。また、現在の言語で想定されない文字を含む単語 (例: 英語の段落に含まれるタイ語、または中国語) は無視され、ミススペルとして警告されません。
使用できる言語および言語コードのリストはSupported authoring languagesを参照してください。