高度なグラフィックの概要
文書型でグラフィックサポートが有効になっている場合、Arbortext Editor では高度なグラフィックに関して 2 つの方法で操作を実行できます。Arbortext IsoView または Creo View で高度なグラフィックを操作できます。これらのアプリケーションは両方とも、Arbortext Editor とともにデフォルトでインストールされます。
高度なグラフィックには次の操作を実行できます。
• 高度なグラフィックを文書に挿入する。
現在、Windows プラットフォームでは、CGM、EDZ、IDR、IDRZ、ISO、ISOZ、PVZ、および SVG の高度なグラフィックを使用できます。サポートされているグラフィックの種類は、isoviewfileformats または creoviewfileformats の詳細環境設定で指定されます。両方の環境設定が設定されている場合、creoviewfileformats が優先されます。
ファイルシステムの場所にあるグラフィックと、PTC サーバー接続を介してアクセスされる Windchill などのコンテンツ管理リポジトリ (CMS) にあるグラフィックを使用できます。
• Arbortext Editor ウィンドウでの高度なグラフィックの表示を操作する。
• 高度なグラフィックを編集する必要がある場合は、グラフィックのタイプと場所に応じて Arbortext IsoDraw、Creo View、または Creo Illustrate で開きます。
• 高度なグラフィックへのリンクおよび高度なグラフィックからのリンクを作成する。
高度なグラフィックへのリンクを作成し、そのグラフィック内で次のような操作を実行できます。
◦ グラフィックの特定の部分をハイライトする
◦ グラフィック内のアニメーションを開始したり、シーケンスの特定のステップを実行したりする
シーケンスは PVZ グラフィックでサポートされています。
◦ グラフィックの表示ビューを切り替える
高度なグラフィック内のオブジェクトに関連付けられたリンクを作成し、ユーザーがそのオブジェクトをクリックしたとき操作が実行されるようにすることも可能です。
• 高度なグラフィックのセットを定義する。
文書内にある複数の高度なグラフィックをグループ化できます。グラフィックセットへのリンクを定義する場合、HTML 出力でそのリンクが有効になったとき、どのグラフィックを表示するかを選択できます。Arbortext IsoView または Creo View のいずれかに合わせて、グラフィックを定義する必要があります。両方に合わせることはできません。
• 高度なグラフィックを発行する。
HTML の表示に使用しているコンピュータに Arbortext IsoView または Creo View がインストール済みである場合は、HTML で高度なグラフィックを表示できます。HTML を表示するコンピュータに Arbortext IsoView または Creo View がインストールされていない場合は、isoviewdownloaduri または creoviewdownloaduri のアドバンス環境設定を設定し、アプリケーションの Web インストーラが存在する場所を指定することによって、発行した HTML 文書で高度なグラフィックを表示できます。発行した高度なグラフィックの表示は、Internet Explorer のみでサポートされます。
CGM、IDR、IDRZ、ISO、または ISOZ の高度なグラフィックを HTML 出力用の WebCGM に変換することもできます。その場合、WebCGM 対応のビューアを使用して、高度なグラフィックを HTML として表示できます。
• 別のフォーマットへの高度なグラフィックの変換
Arbortext Publishing Engine でコンテンツをパブリッシングする場合、高度なグラフィックを SVG などのその他のフォーマットに変換するパブリッシング規則を追加できます。
高度なグラフィックを文書に挿入すると、そのグラフィックは埋め込みコントロールに表示されます。このコントロールではグラフィック表示を制御できます。文書型設定ファイル (.dcf) で、GraphicDefaults エレメントの defaultReproWidth 属性と defaultReproHeight 属性が設定されている場合、それらの設定に基づいて埋め込みコントロールのデフォルトサイズが決定されます。それ以外の場合、コントロールのデフォルトサイズは 4 インチ × 3 インチになります。ただし、CGM グラフィックだけは、グラフィックファイルに保存されているデフォルトサイズを使用します。文書型設定ファイルの Graphic エレメントで定義されている reproWidth 属性、reproHeight 属性、または scaleToFit 属性を使用すれば、高度なグラフィックのデフォルト設定を個別に無効にできます。
CGM、2D IDR、IDRZ、ISO、ISOZ、および PVZ のグラフィックについては、文書型設定ファイルの Graphic エレメントで定義されている view 属性を使用して、高度なグラフィックを表示する初期ビューを指定できます。ビューとは、高度なグラフィックをどのように表示するかを事前定義したものです。元になる高度なグラフィックとともに保存されます。個々の高度なグラフィックでこの属性を設定すると、グラフィックを Arbortext Editor で開いたときに表示されるビューが決まります。view 属性によって、グラフィックを Web または HTML に発行する場合に使用するグラフィックビューも指定されます。
高度なグラフィックのその他の属性は、
www.arbortext.com/namespace/graphics 名前空間で定義されています。これらの属性の詳細については、名前空間 Web ページを参照してください。これらの名前空間の属性は、
Arbortext Editor による設定および修正のみを想定しているため、修正は行わないでください。