先導作業ユニットの変更
DPM に入力された生産数と損失イベントは、作業拠点の先導作業ユニットとして指定されている作業ユニットに対してログに記録されます。作業拠点のペースを定めている作業ユニットが変更されると、その作業拠点の先導作業ユニットとして指定されている作業ユニットを変更する必要があります。
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作業拠点で生産を開始するには、作業拠点の先導作業ユニットを設定する必要があります。先導作業ユニットを変更する手順は、先導作業ユニットのない作業拠点に先導作業ユニットを設定するためにも使用できます。
先導作業ユニットの変更による影響
作業拠点の先導作業ユニットを変更すると、次のような影響があります。
データオートメーションの場合:
以前の先導作業ユニットがデータオートメーション用に設定されていた場合、そのコンフィギュレーションは除去されます。新しい先導作業ユニットがデータオートメーションを通してデータを収集する場合は、新しい先導作業ユニットをデータオートメーション用に設定する必要があります。詳細については、データオートメーションの設定を参照してください。
新しい先導作業ユニットが生産ロールオーバーカウンタを使用して設定されている場合、そのカウンタは、以前先導作業ユニットだったとしてもゼロから始まります。このカウンタは、別の番号で開始するように手動で設定できます。詳細については、データオートメーションの設定の「生産数のログ記録」セクションを参照してください。
以前の先導作業ユニットで自動イベントが開いている場合、これらのイベントは終了します。
生産ブロックの場合:
スケジュールされたシフトの間で先導作業ユニットが変更された場合、古い先導作業ユニットで生産が停止すると、古い先導作業ユニットの最後の生産ブロックが終了します。新しい先導作業ユニットで生産が開始されると、新しい先導作業ユニットに対して生産ブロックの作成が始まります。これには、シフトの開始と新しい先導作業ユニットにおける生産の開始の間の時間ギャップ、または古い先導作業ユニットにおける生産の終了と新しい先導作業ユニットにおける生産の開始の間の時間ギャップの、どちらか必要な生産ブロックが含まれます。
スケジュールされたシフト以外で先導作業ユニットが変更された場合、新しい先導作業ユニットに対して生産が開始されると、新しい先導作業ユニットの生産ブロックの作成が始まります。古い先導作業ユニットでの生産ブロックと、新しい先導作業ユニットでの生産ブロックの間に、ギャップがある可能性があります。
スケジュールされたシフト内およびスケジュールされたシフト以外で生産ブロックを作成する方法の例などの詳細については、生産ブロックを参照してください。
生産ダッシュボードでは、次の処理が実行されます。
作業拠点の現在の先導作業ユニットが、生産ダッシュボードの ID 枠「先導作業ユニット」フィールドに表示されます。
「生産の説明」枠には、現在の先導作業ユニットの生産ブロックのみが表示されます。
折りたたまれた「イベントログ」ビューには、現在の先導作業ユニットの損失イベントのみが表示されます。
展開された「イベントログ」ビューには、過去 24 時間に発生した作業拠点内の全作業ユニットの損失イベント、および過去 1 週間のスクラップ損失イベントが表示されます。
スクラップの履歴は常に、選択したジョブオーダーの実行時に設定された先導作業ユニットに対して記録されます。
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作業拠点に先導作業ユニットがない場合は、生産ダッシュボード上でその作業拠点を設定することはできますが、その作業拠点に対して、生産を開始またはスクラップの履歴を追加することはできません。
作業拠点の「材料設定」タブで、次の処理が実行されます。
「最良推奨速度」が更新され、新しい先導作業ユニットの各材料の最良推奨速度が表示されます。この先導作業ユニットでこの材料のジョブオーダーが完了するまで、値はデフォルトで材料の理想サイクルタイムに設定されます。新しい先導作業ユニットが以前この作業拠点の先導作業ユニットだった場合、それらの材料には、前に記録された最良推奨速度が表示されます。
「材料リスト」内の材料の「理想サイクルタイム」は変更されません。
完了したジョブオーダーに対して記録される実際のサイクルタイムは、材料と先導作業ユニットの組み合わせに固有のサイクルタイムです。サイクルタイムの履歴のリストから理想サイクルタイムを選択している場合、このリストには、現在の先導作業ユニットで完了したジョブオーダーの、材料の理想サイクルタイムよりも速い実際のサイクルタイムが含まれます。新しい先導作業ユニットが過去 6 カ月以内にこの作業拠点の先導作業ユニットだった場合、リストには基準を満たす既存の実際のサイクルタイムが含まれます。
先導作業ユニットの変更
先導作業ユニットを変更するには、次の手順を実行します。この手順は、先導作業ユニットのない作業拠点に対して、先導作業ユニットを設定するためにも使用できます。
1. 作業拠点のすべてのジョブオーダーを完了させるか、またはキャンセルします。作業拠点が属する区分に割り当てられたジョブオーダーは、「保留中」または「ディスパッチ」状態にできます。
2. 作業拠点の「材料設定」タブに移動します。作業拠点の現在の先導作業ユニットの名前が「先導作業ユニット」フィールドに表示されます。
3. 先導作業ユニット名の横にある「変更」をクリックします。「先導作業ユニットを変更」ウィンドウが開き、現在の先導作業ユニットが選択された状態で表示されます。
「先導作業ユニットを変更」ウィンドウ。
4. 「先導作業ユニット」ドロップダウンリストから新しい先導作業ユニットを選択します。ドロップダウンリストの「入力を開始」フィールドにテキストを入力することで、先導作業ユニットのリストを絞り込むことができます。ワイルドカードサーチはサポートされていません。リストには作業拠点のすべての作業ユニットが含まれます。
5. 「変更」をクリックします。
6. 確認ウィンドウで、「確定」をクリックします。成功メッセージで、先導作業ユニットが変更されたことを確認します。新しい先導作業ユニットが「材料設定」タブに表示されます。
7. 新しい先導作業ユニットがデータオートメーションを通してデータを収集する場合は、データオートメーションの設定の手順に従って、新しい先導作業ユニットをデータオートメーション用に設定します。この作業は、新しい先導作業ユニットが過去にデータオートメーション用に設定されていた場合も必要です。
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