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生産ブロック
生産ブロックは、オペレータが生産されたすべての材料と時間損失を説明するように求められる、定義された期間です。これにより、オペレータは、シフトの終了時に詳細を追跡およびリコールするのではなく、生産中に、または適切な間隔で、データを入力できます。
生産ブロックの標準期間は、サイトごとに管理者によって定義されます。デフォルトでは、そのサイト内のすべての作業拠点は、そのサイトの生産ブロックの期間を継承します。デフォルトの標準生産ブロックの期間は 1 時間です。作業拠点に設定されている各サイト、作業拠点、および材料によって、ユースケースに最も適した生産ブロック期間を定義できます。個々の作業拠点は、サイトから継承された生産ブロック期間をオーバーライドできます。作業拠点に対して設定されている生産ブロック期間は、生産ブロック期間が個々の材料に対してオーバーライドされる場合を除き、その作業拠点によって生産されるすべての材料に使用されます。個々の作業拠点または材料の生産ブロック期間の設定の詳細については、「材料設定」タブを参照してください。
生産ブロックは、次の 2 つの理由で作成されます。
生産ブロックは、ジョブオーダーが生産中であるときは常に、その生産がスケジュールされたシフト中またはシフト外で発生するかどうかに関係なく、作成されます。ジョブオーダーの生産が開始するときに、新しい生産ブロックが作成されます。生産ブロックは、標準生産ブロック期間が経過したとき、シフトが開始するとき、シフトが終了するとき、またはジョブオーダーの生産が停止するときに終了します。ジョブオーダーが生産中であるかぎり、前の生産ブロックが終了すると、次の生産ブロックが自動的に作成されます。これらの生産ブロックはすべて、生産中のジョブオーダーに関連付けられます。
生産ブロックは、生産中のジョブオーダーがないときに、スケジュールされたシフト中での時間ギャップに対して作成されます。これらの時間ギャップ生産ブロックが、次のジョブオーダーの生産開始時またはシフト終了時に作成されます。時間ギャップ生産ブロックの期間は、標準生産ブロックの期間に準拠しません。時間ギャップ生産ブロックは、ジョブオーダーとシフト変更の間の時間ギャップを埋めるために必要なかぎり存続します。時間ギャップ生産ブロックは、ジョブオーダーに関連付けられていません。スクラップ損失イベント以外の損失イベントは、これらの時間ギャップ生産ブロックに対してログ記録できます。生産数およびスクラップ損失イベントは、時間ギャップ生産ブロックに対してログ記録できません。これは、その期間中に生産が行われていないためです。
1 つの作業拠点には、一度に 1 つの生産ブロックしか存在しません。
次のセクションでは、さまざまなシナリオで生産ブロックを作成する例を説明します。
例: 連続したシフトがある生産ブロック
次のイメージは、ジョブオーダー間にギャップがあり、一連の連続したシフトで作成される生産ブロックを示しています。
一連の連続したシフトに対して作成された異なる生産ブロック (ジョブオーダー間にギャップがある) を示している図。
この例では、シフト 1 はイメージに示されている時間外に開始し、09:00 に終了します。シフト 2 は 09:00 から 13:00 までです。シフト 3 は 13:00 から 17:00 までです。この作業拠点が属するサイトの標準生産ブロックの期間は、1 時間です。
ジョブオーダー A は 08:00 から 10:00 まで生産されています。
生産ブロック 1 はジョブオーダー A の生産開始時に作成されます。これは 08:00 に開始し、標準生産ブロックの期間が経過しシフト 1 が終了する 09:00 に終了します。生産ブロック 1 はジョブオーダー A に関連付けられています。
生産ブロック 2 は、生産ブロック 1 が終了すると自動的に作成されます。この生産ブロックは、09:00 に開始し 10:00 (ジョブオーダー A の生産が停止するとき) に終了します。生産ブロック 2 はジョブオーダー A に関連付けられています。
ジョブオーダー B は 10:45 から 12:00 まで生産されています。
ジョブオーダー B の生産が開始されると、生産ブロック 3 が作成され、ジョブオーダー A とジョブオーダー B の間の時間ギャップが埋められます。この生産ブロックは 10:00 に開始し、10:45 に終了します。生産ブロック 3 は、いずれのジョブオーダーにも関連付けられていません。
生産ブロック 4 は、ジョブオーダー B の生産開始時に作成されます。これは 10:45 に開始し、標準生産ブロックの期間が経過した 11:45 に終了します。生産ブロック 4 はジョブオーダー B に関連付けられています。
生産ブロック 5 は、生産ブロック 4 が終了すると自動的に作成されます。この生産ブロックは、11:45 に開始し 12:00 (ジョブオーダー B の生産が停止するとき) に終了します。生産ブロック 5 はジョブオーダー B に関連付けられています。
シフト 2 が終了すると、生産ブロック 6 が作成され、ジョブオーダー B とシフトの終了の間の時間ギャップが埋められます。この生産ブロックは、ジョブオーダー B の生産が停止する 12:00 に開始し、シフト 2 が終了する 13:00 に終了します。生産ブロック 6 は、いずれのジョブオーダーにも関連付けられていません。
ジョブオーダー C は 14:30 から 17:00 まで生産されています。
ジョブオーダー C の開始時に、生産ブロック 7 が作成され、シフト 3 の開始とジョブオーダー C の開始の間の時間ギャップが埋められます。この生産ブロックは 13:00 に開始し、14:30 に終了します。生産ブロック 7 は、いずれのジョブオーダーにも関連付けられていません。
生産ブロック 8 は、ジョブオーダー C の生産開始時に作成されます。これは 14:30 に開始し、15:30 に終了します。生産ブロック 8 はジョブオーダー C に関連付けられています。
生産ブロック 9 は、生産ブロック 8 が終了すると自動的に作成されます。この生産ブロックは 15:30 に開始し、16:30 に終了します。生産ブロック 9 はジョブオーダー C に関連付けられています。
生産ブロック 10 は、生産ブロック 9 が終了すると自動的に作成されます。この生産ブロックは、16:30 に開始し、17:00 (ジョブオーダー C の生産が停止するとき) に終了します。生産ブロック 10 はジョブオーダー C に関連付けられています。
例: シフト間のギャップがある生産ブロック
次のイメージは、ジョブオーダー間およびスケジュールされたシフト間にギャップがある場合に、一連のシフトに対して作成される生産ブロックを示しています。
一連のシフトに対して作成された生産ブロック (ジョブオーダーとシフトの間にギャップがある) を示している図。
この例では、シフト 1 はイメージに示されている時間外に開始し、09:00 に終了します。シフト 2 は 09:00 から 12:30 までです。シフト 3 は 13:30 から 17:00 までです。12:30 から 13:30 までは、シフトの間にギャップがあります。この作業拠点が属するサイトの標準生産ブロックの期間は、1 時間です。
生産中のジョブオーダー A に対して、生産ブロック 1 と生産ブロック 2 が作成されます。
ジョブオーダー B の生産開始時に、生産ブロック 3 が作成され、ジョブオーダー A とジョブオーダー B の間のシフト 2 での時間ギャップが埋められます。
生産中のジョブオーダー B に対して、生産ブロック 4 と生産ブロック 5 が作成されます。
シフト 2 が終了すると、生産ブロック 6 が作成され、ジョブオーダー B とシフトの終了の間の時間ギャップが埋められます。
シフト 2 とシフト 3 の間の時間ギャップには、生産ブロックは作成されません。この期間には、生産中のジョブオーダーもスケジュールされたシフトもありません。
ジョブオーダー C の生産開始時に、生産ブロック 7 が作成され、シフト 3 の開始とジョブオーダー C の生産開始の間の時間ギャップが埋められます。
生産中のジョブオーダー C に対して、生産ブロック 8、生産ブロック 9、および生産ブロック 10 が作成されます。
例: 生産ブロックと超過作業時間
次のイメージは、スケジュールされたシフト以外でジョブオーダーが生産中であるときに作成される生産ブロックを示しています。スケジュールされたシフト以外でジョブオーダーが生産中である場合は、常に超過作業時間と見なされます。生産ブロックが超過作業時間として開始し、スケジュールされたシフトがない場合、新しいシフトが開始するか、ジョブオーダーの生産が停止すると終了します。
部分的に、または完全にスケジュールされたシフトの期間外で発生するジョブオーダーに対して作成された生産ブロックを示している図。
この例では、シフト 1 は 09:00 から 11:00 まで、シフト 2 は 12:00 から 14:00 までです。ジョブオーダー A の生産は、シフト 1 の期間外と期間中の両方で発生します。ジョブオーダー B の生産は、シフト 1 とシフト 2 の期間中と期間外の両方で発生します。ジョブオーダー C の生産は、完全にスケジュールされたシフトの期間外で発生します。
生産中のジョブオーダー A に対して、生産ブロック 1 と生産ブロック 2 が作成されます。生産ブロック 1 のすべては、シフト 1 以外で発生することにより、超過作業時間と見なされます。
ジョブオーダー B の生産開始時に、生産ブロック 3 が作成され、ジョブオーダー A とジョブオーダー B の間のシフト 1 での時間ギャップが埋められます。
生産中のジョブオーダー B に対して、生産ブロック 4、生産ブロック 5、生産ブロック 6、および生産ブロック 7 が作成されます。
シフト 1 が終了すると、生産ブロック 4 が終了します。
生産ブロック 5 は、生産ブロック 4 が終了すると自動的に作成され、シフト 2 が開始すると終了します。
シフト 2 が開始すると、生産ブロック 6 が自動的に作成されます。そして、標準生産ブロックの期間が経過した後に終了します。
生産ブロック 7 は、生産ブロック 6 が終了すると自動的に作成され、ジョブオーダー B の生産が停止すると終了します。
シフト 2 が終了すると、生産ブロック 8 が作成され、ジョブオーダー B の生産停止とシフト 2 の終了の間の時間ギャップが埋められます。
生産中のジョブオーダー C に対して、生産ブロック 9、生産ブロック 10、および生産ブロック 11 が作成されます。3 つの生産ブロックはすべて、スケジュールされたシフトの期間外に発生するため、超過作業時間と見なされます。
シフト 2 の終了とジョブオーダー C の生産開始の間の期間には、生産ブロックは作成されません。この期間には、生産中のジョブオーダーもスケジュールされたシフトもありません。
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