マッシュアップでの状態フォーマットの使用
状態フォーマットを使用することで、定義した規則と値に基づいてウィジェットとその要素の外観を変更できます。たとえば、フィールドにデプロイされたアセットの値表示ウィジェット内のデータ値を、そのアセットが使用可能か、オフラインか、エラーを返すかどうかに基づいてハイライトできます。自動再表示関数にバインドされているグリッドウィジェットでも状態フォーマットを使用できます。データセットが更新されると、新しい値に基づいて状態フォーマットが自動的に適用されます。これにより、データの変化をリアルタイムで監視し、傾向やパターンをより簡単に見つけることができます。
状態定義は一種のビジュアリゼーションエンティティであり、マッシュアップ内のウィジェットに状態フォーマットを適用するために使用できます。各状態定義には、定義されている値と条件のセットに従って適用されるスタイル定義が含まれています。状態フォーマットを使用して、現在の値に基づいて特定の色またはアイコンをスタイルウィジェットに使用することで、重要な情報をハイライトできます。これにより、サービスから返されたデータを表示しているウィジェットで、パターンの識別と理解、データの分析、重要な問題の検出をさらに簡単に行うことができます。状態定義とスタイル定義の詳細については、
スタイルと状態の定義を参照してください。
状態定義エンティティを作成した後で、一致する値を定義し、ウィジェットの値が条件と一致する場合に適用するスタイル定義を定義する必要があります。たとえば、以下の状態定義には、デバイスのステータスを反映する 5 つの条件とスタイルが含まれています。
このデバイスには、特定の文字列値によってトリガーされる 5 つの状態があります。各状態には、ウィジェットに適用される固有のスタイル定義エンティティがあります。既存のスタイル定義エンティティを選択するか、エンティティピッカーを使用して新しいカスタムスタイル定義を作成できます。
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エンティティピッカーを使用して作成したカスタムスタイル定義はエンティティとして保存されません。
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サポートされているウィジェット
デフォルトでは、テーマ指定されたウィジェットはマッシュアップスタイルテーマを使用してスタイル設定されます。状態フォーマットをウィジェットに適用した場合、代わりにスタイル定義が適用されます。状態定義スタイルは、マッシュアップスタイルテーマ、スタイルプロパティ、スタイル定義をオーバーライドします。以下のタイプのウィジェットでは状態フォーマットがサポートされています。
• 以下のようなテーマ指定されていない標準ウィジェットとレガシーウィジェットに状態定義を適用できます。
◦ ゲージ
◦ LED 表示
◦ 円グラフ
◦ 進行状況
◦ 形状
◦ タグクラウド
以下の図では、アドバンスグリッドウィジェット内の特定の列にあるさまざまな値を目立たせるために状態フォーマットを使用しています。状態定義には、スタイル定義に対応する 3 つの状態と条件があります。セル内の値が定義されている状態のいずれかと一致する場合、スタイル定義がセルに適用されます。
データに応じて、列または行の状態フォーマットを定義できます。詳細については、
アドバンスグリッド (テーマ指定可能)を参照してください。
フォーマットの条件
以下のテーブルに、状態定義エントリ内で設定可能な条件を示します。
タイプ | Operator | 説明 |
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数値 | • 指定値より小さい (<) • 指定値以下 (≤) | 数値が指定値以下の場合に条件一致と見なされます。 |
文字列/値 | 指定値に等しい | 文字列または数値が指定値と等しい場合に条件一致と見なされます。 | 状態フォーマットの文字列比較では大文字と小文字が区別されます。 |
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以下のタイプのデータで、状態フォーマットを使用してさまざまなスタイル定義を適用できます。
• ブール数値またはブール文字列 (True または False、0 と 1 など)。
• 値の数値範囲 (0 ~ 10 の数値など)。
• 指定した値以下の数値。
• 正と負の値。
状態が一致しない場合の状態フォーマットの適用
場合によっては、ウィジェットデータが状態定義内の定義されている条件のいずれとも一致しないことがあります。以下のいずれかの方法で、状態定義内のいずれの条件も一致しない場合に適用するデフォルトのスタイルを選択できます。
• オプション - 状態定義エンティティを作成または修正する際。
• 必須 - デフォルトのスタイルがない状態定義をウィジェットに適用する際。状態フォーマットダイアログボックスで、適用するスタイル定義を選択する必要があります。
メディアエンティティを使用したウィジェット内でのアイコンの表示
状態定義で使用されるスタイル定義には、メディアエンティティを含めることができます。メディアエンティティを作成し、現在の値に基づいて変化するアイコン、形状、方向矢印として使用できます。これは視覚表現によって重要な情報を目立たせる場合に便利です。たとえば、以下の図は、状態フォーマットが設定された 4 つの値表示ウィジェットを示しています。各ウィジェットに数値とアイコンが表示されています。
適用されているスタイル定義内の状態に基づいて、ウィジェットごとに異なるアイコンが表示されています。詳細については、
メディアを参照してください。