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測定モジュールの使用 2
ここでは、以下のトピックについて説明します。
計測計画のティーチング
結果の評価
マスタ モデルの同期化
計測計画のナビゲート
設定の変更
計測計画のティーチング
ティーチングモードの目的は、設計モデル上で指定された理論的な計測点を、製造モデル上で実際に物理的に測定された位置へ調整することです。これは、論理的なモデルを物理的なモデルと一致させるために行います。これは、通常 CMM マシンに物理的なパーツの計測方法をティーチング済みにしてから実行します。論理面上に測定点の位置がない場合は、その点は自動的に論理面上に配置されます。
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ティーチングプロセスを開始する前にパーツが変更可能であることを確認してください。何らかのエラーが発生した場合、エラーはレポートとして文書化されて、プロセスの完了時に Web ブラウザで自動表示されます。
計測計画をティーチングするには、「測定」をクリックし、「調整」グループの「ティーチング」をクリックします。「計測点のティーチング」ダイアログボックスが開きます。ファイル一覧から入力ファイルを選択します (これは、 計測計画のエクスポートでエクスポートした外部ファイルです)。新しい点を作成するかどうかを「点作成」のトグルボタンによって指定したら、「OK」をクリックしてファイルを再インポートします。ティーチングプロセスにおいて、どのようなティーチングアクションが実行されたかを詳しく報告するレポートが生成されます。
結果の評価
外部ファイルが更新されたら、それを測定モジュールに再インポートし、設計 モジュールと照らし合わせて評価を行うことができます。
結果を評価するには、「測定」をクリックしてから「結果表示」グループで「評価」をクリックします。「評価」ダイアログボックスが開きます。ファイル一覧から入力ファイルを選択します (これは、 計測計画のエクスポートでエクスポートした後、結果によって更新された外部ファイルです)。
このメニューには、次のオプションがあります。
Fdbk. サイズ: 差バリエーションへ適用される倍率を指定します。たとえば、倍率を 10 に設定する場合、0.1 mm の公差バリエーションが 画面上では 1 mm の長さで表示されます ( フィードバック サイズを参照)。
データム桁数: データム桁数を指定します。
モード: 評価を行う公差バンドを指定します。上段モードは上公差の 寄与率だけを評価および表示します。下段モードは下公差の寄与率だけを評価します。上段 & 下段 (デフォルト) では、双方が評価されて、最も大きい誤差を持つ寄与率が表示されます ( 公差フィードバックモードを参照)。
範囲: これは、色コードを指定する公差範囲ダイアログのオンとオフを切り替えるトグルボタンです ( 制限範囲の追加を参照)。範囲を指定し、上段寄与率と下段寄与率に関連付ける色を 個別に指定することも可能です。たとえば、範囲が 100% を超過する上公差は全て ブライト レッド (明るい赤色) で表示し、範囲が 100% を超過する下公差は全て ダーク レッド (暗い赤色) で表示するよう指定できます。
評価の一覧では、制限範囲または計測計画によってデータを編成することができます。評価の一覧上でマウスの右ボタンをクリックするとポップアップ メニューが表示されるので、その中から目的のモードを選択します。また、共有アイコンを表示するオプションも利用できます。このモードをオンにすると、共有アイコンが表示され全ての共有計測点が参照できます。評価中、面が測定位置から移動したことをシステムが検出した場合、測定結果は評価の適用先がないため無視されます。このことは、評価レポートで報告されます。
フィードバック サイズ
左: フィードバックサイズ = 10、右: フィードバックサイズ = 25
公差フィードバック モード
左: 上段と下段、中: 下段のみ、右: 上段のみ
制限範囲の追加
制限範囲を追加するには、「測定」をクリックしてから「結果表示」グループで「評価」をクリックします。「評価」ダイアログボックスが開きます。「範囲指定」チェックボックスをクリックします。「範囲」ダイアログボックスが開きます。「追加」データ入力フィールドに新しい範囲を入力します。たとえば、100% - 150% の範囲を追加する場合は、単に 150 と入力します。新しい範囲は、計測一覧にも表示されます。必要ならば、新しい範囲をクリックして色のセレクタを表示し、色コードを変更します。
マスタ モデルの同期化
同期化は、全ての計測情報をマスタ モデルに返すプロセスです。 同期化を参照してください。
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同期プロセスを開始する前にパーツが変更可能であることを確認してください。何らかのエラーが発生した場合、エラーはレポートとして文書化されて、プロセスの完了時に Web ブラウザで自動表示されます。
マスタモデルを同期化するには、「測定」をクリックして、「調整」グループで「同期」をクリックします。「計測計画の同期」ダイアログボックスが開きます。ファイル一覧で入力ファイルを選択します。「OK」をクリックしてファイルをインポートします。システムは、モデルに追加または削除されたデータなどの報告を行う同期化レポートを表示します。
計測計画のナビゲート
「測定」をクリックしてから「計測計画」グループで「ナビゲート」をクリックします。「計測計画のナビゲート」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスの内容と機能は、「計測準備」ダイアログボックスと似ています ( 計測計画の準備を参照してください)。
設定の変更
ここでは、測定モジュールをカスタマイズする方法について説明します。以下の図では、いくつかの属性のデフォルトの色を変更した結果が示されています。
「ファイル」 > 「設定」 > 「Inspection 設定」の順にクリックします。「Inspection 設定」ダイアログボックスが開きます。
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ここで説明する設定は、自身の環境に保存しない限り、現在のセッション でのみ有効となります。
変更できる設定は以下のとおりです。
Annotation: 選択された Annotation の色を指定します。
: 参照面の色を指定します。
面選択: 選択された面の色を指定します。
: 固定点の色を指定します。
点選択: 選択された固定点の色を指定します。
点プレビュー: 計測点を追加するとき、「適用」をクリックする前に計測点の色を指定します。
点ラベル: 計測点に表示されるラベルのタイプを指定します。
Anno可視性: 準備などの測定関連の操作時に表示する Annotation を指定します。
グループ内全て: デフォルトです。選択したグループに属さない Annotation をすべて非表示にします。
単独: 現在の Annotation だけが表示されます。
同じオーナ: 選択したグループに属する Annotation すべてと、選択したグループのオーナ (パーツまたはアセンブリ) に付加された Annotation すべてを表示します。
表示: 以前に定義された表示条件を変更しません。
Disc表示: フィードバックの矢印の始点にフットプリントを表示するかどうかを指定します。
図 154. 左: 「Disc 表示」がオフ、右: 「Disc 表示」がオン