DITA 文書におけるプロファイルの使用方法
DITA 文書は、
Arbortext Editor のプロファイル機能をサポートします。プロファイル属性の値は、列ビュー、文書マップ、および
「属性の修正」ダイアログボックスに表示されます。ただし、プロファイル値を変更できるのは、
「プロファイルを適用」ダイアログボックスだけです。列ビューまたは文書マップで属性値を変更しようとすると、
「プロファイルを適用」ダイアログボックスが表示されます。
「属性の修正」ダイアログボックスでは、プロファイル値は読み取り専用で、
「プロファイルの適用」ダイアログボックスを開くためのボタン (
) が表示されます。
デフォルトの DITA 文書型には、それぞれプロファイルコンフィギュレーションファイル (.pcf) が関連付けられています。このファイルには、以下のように、DITA の標準属性に基づくプロファイルカテゴリと値が含まれています。
DITA 属性 | プロファイルカテゴリ | プロファイル値 |
audience | Audience | • Novice • Expert |
platform | Platform | • MS-Windows • Unix/Linux |
product | Product | • Project-X • Project-Y • Project-Z |
otherprops | Other | • Blue • Green |
これらのプロファイルカテゴリと属性値は必要に応じて変更できます。また、新しいプロファイルカテゴリを追加することも可能です。1 つの属性に複数の値を指定する場合は、通常、.pcf ファイルでは各値をセミコロンで区切りますが、DITA 標準ではスペースで区切ります。DITA 標準に合わせるため、DITA 文書型の *.pcf ファイルのデフォルトでは、1 つの属性に複数の値を指定する際、スペースで区切るように設定されています。
デフォルトの .pcf ファイルには、次のプロファイルグループ設定も含まれます。
• Windows Expert - Platform を MS-Windows、Audience を Expert に設定します。
• Unix Novice - Platform を Unix/Linux、Audience を Novice に設定します。
プロファイルのサポート拡張
以下は、デフォルトのプロファイル機能を拡張する場合の推奨方法です。
• DITA 標準 otherprops 属性 - この属性を使用してプロファイルカテゴリをカスタマイズできます。
• DITA 標準のその他の属性 - DITA 標準のその他の属性は、プロファイルメタデータとして使用することを目的としていません。ただし、CDATA 型の標準 DITA 属性を使用してプロファイルカテゴリをカスタマイズできます。
• 特殊化された DITA 属性 - DITA 標準の props 属性を特殊化すれば、プロファイルカテゴリに必要なすべての属性を作成できます。
• 名前空間の属性 - プロファイル属性用の XML 名前空間を作成し、その名前空間を DITA 文書のルートエレメントに追加できます。
プロファイルを拡張して、名前空間宣言を追加するときは、対象となる DITA 文書型のテンプレートとサンプル文書を修正してください。たとえば、DITA トピックテンプレート文書のルートエレメントは次のようになります。
<topic id="topic1">
このルートエレメントに、次のように名前空間宣言を追加します。
<topic id="topic1" xmlns:custProf="http://www.acme.com/namespaces/profiling>
この後、.pcf ファイルの名前空間で定義されている属性を使用して、プロファイルカテゴリを作成できます。必ず、属性の前に名前空間を追加してください。たとえば、custProf:security などとなります。
標準 DITA メタデータ属性が割り当てられていない場合でも、文書内のエレメントで名前空間の属性を使用できます。
プロファイルの設定の詳細については、Customizer's Guide の「Customizing your Site's Profiling Configuration」を参照してください。
DITAVAL ファイルおよびプロファイル
DITA 標準では、
DITAVAL ファイルを介した条件付き処理もサポートされます。DITA 文書とともに、DITAVAL ファイルおよびプロファイルファイルの両方を使用できます。ただし、DITAVAL ファイルが最優先されるため、プロファイルが実行される前に DITAVAL ファイルに定義されたすべての規則が適用されます。
次の方法を実行して、既存の .pcf ファイルを DITAVAL ファイルの基盤として使用できます。
• DITAVAL ファイルで作業する場合、 > > または
「DITAVAL ファイルを編集」のいずれかを選択すると、現在のトピックまたはマップに関連する
.pcf ファイルのプロファイル情報が
「DITAVAL エディタ」ダイアログボックスに表示されます。
• Arbortext Editor で直接 DITAVAL ファイルを操作する場合、 > を選択して、.pcf ファイルのプロファイルグループ設定を現在の DITAVAL ファイルにインポートできます。
• 「DITAVAL エディタ」ダイアログボックスで DITAVAL ファイルを編集する場合、「プロファイルをインポート」ボタンを使用して、.pcf ファイルのプロファイル設定およびプロファイルグループ設定を現在の DITAVAL ファイルにインポートできます。
プロファイルのシェード
プロファイルグループ、属性、および値を区別できるように、色付きのシェードを設定できます。プロファイルの値に対するシェードの設定については、
プロファイルしたエレメントでのシェードの使用を参照してください。
プロファイルのシェードを有効にすると、DITA 文書では次のように表示されます。
• トピック参照とエレメントコンテンツは、プロファイル/値に設定された色で表示されます。
• プロファイルされたエレメントは、文書マップおよび列ビューのビューに
のアイコンで示されます。
シェードは set showprofileshading コマンドによってアクティブになります。
「プロファイルを適用」ダイアログボックスに、文書型インスタンスで設定されているプロファイルのシェードがすべて表示されます。ダイアログボックスでのプロファイルのシェードの表示に関するガイドラインについては、プロファイルのシェードを参照してください。