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変更の追跡の使用
変更の追跡は、自分自身またはほかの作成者が文書に対して行った変更を表示し、それらを許可または拒否するための機能です。変更の追跡は、その文書が保存され、自分やほかの制作者によって閉じられたり再度開かれた場合にも、オフにされるまでは有効なままです。文書内のすべての変更案を許可または拒否するまで、変更の追跡を有効にしておいてください。
文書の編集中に変更追跡を有効にするには、以下のいずれかの手順に従います。
「ツール」 > 「変更の追跡」 > 「変更の追跡」
「ツール」 > 「変更の追跡」 > 「変更を許可または拒否」「変更の追跡」で、「変更の追跡」チェックボックスをオンにします。
「ユーザー名」または「フルネーム」を設定していない場合は、変更の追跡を有効にする時点でこれらを指定するよう指示されます。文書の変更を追跡するときは、この情報に基づいて各ユーザーが識別されます。さらに、「ユーザーカラー」を設定すれば、文書に自分が加えた変更案を色で識別することもできます。「ユーザー名」「フルネーム」「ユーザーカラー」は、「ツール」 > 「環境設定」「ユーザー情報」で設定する環境設定です。
ユーザーカラーを有効にするには、「変更の追跡」「アドバンス」をクリックして「変更追跡のアドバンスオプション」を開き、「ユーザー固有の色で表示」チェックボックスをオンにします。ユーザーカラーは、編集ウィンドウ、印刷した文書、および発行出力に表示されます。
自分の変更案に色を割り当てるときは、通常、「ユーザーカラー」環境設定を使用します。文書には、ほかのユーザーの識別データとともに、すべてのユーザーカラー割り当てが記録されます。設定した色が薄すぎる場合、またはほかのユーザーの色と似ている場合は、Arbortext Editor により、区別しやすい別の色が割り当てられます。Arbortext Editor のカラーパレットには 10 種類の色があります。まだ特定の色が割り当てられていない最初の 10 人の作成者には、これらの色が順番に使用されます。ただし、「追跡の変更」「アドバンス」をクリックして「変更追跡のアドバンスオプション」を開けば、すべての作成者の色を変更できます。リストからユーザーを選択して「変更」をクリックし、別の色を割り当ててください。現在の文書についてのみ、選択したユーザーに指定した色が割り当てられます。
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set changetrackingkeepdict オプションを off に設定した場合、すべての変更が許可または却下されたファイルを保存する際には、変更追跡マークアップが追加されません。この場合、変更追跡のカスタムカラーの設定も失われます。詳細については、Arbortext Command Language Reference「set changetrackingkeepdict」を参照してください。
ユーザーカラーを使用しない場合、追加した箇所には緑色の下線が引かれます。また、削除した文字はグレーで表示され、その上に赤色の取り消し線が引かれます。同じ文書を複数のユーザーが改訂する場合は、緑色の下線と赤色の取り消し線のみを使用する代わりに、文書内の変更案をユーザーごとに色分けして表示するよう設定できます。
どのような方法で変更を追跡する場合でも、文書を表示、印刷、および発行できます。変更追跡ビューを設定するには、「表示」 > 「変更の追跡」を使用します。「ツール」 > 「変更の追跡」 > 「変更を許可または拒否」「オプション」で、変更追跡ビューを設定することもできます。変更追跡ビューの種類は以下のとおりです。
「変更をハイライト表示」 - 変更提案をすべて改訂マーク付きでハイライト表示します。
「適用した変更を表示」 - 変更案をすべて文書に組み込み、改訂マークなしで表示します。
「オリジナル」 - 変更案を組み込まない状態で文書を表示します。このビューは読み取り専用で、元の文書を表示します。
PDF、Web、HTML、および HTML ヘルプの「ファイル」 > 「印刷」オプションおよび「ファイル」 > 「パブリッシング」オプションでは、いずれかの変更追跡ビューを選択できます。
文書に対する改訂案を 1 つずつチェックできます。変更箇所を順番に確認し、それを許可するか、拒否するかを選択するには、「ツール」 > 「変更の追跡」 > 「変更を許可または拒否」を使用します。
1. 「変更を検索」「次へ」または「前へ」をクリックして、文書の変更案をナビゲートします。各変更案に移動すると、その改訂の「変更記録」情報が表示されます。
変更に関する情報を表示するには、「変更をハイライト表示」ビューに切り替え、変更箇所にカーソルを置く方法もあります。
「変更記録」には、その変更のオーナー、変更日時、および変更のタイプが表示されます。ほかの変更の一部である場合は、その変更を許可または拒否できないことを知らせる警告が表示されます。
2. 「変更を検索」で、ユーザーによる改訂を検索できます。ユーザー、日付、またはこれら両方に基づいて検索対象を制限できます。文書に対して改訂を加えたすべてのユーザーが「ユーザー」リストに一覧表示されます。このリストでユーザーを選択すると、そのユーザーが行った変更が表示されます。「任意」を選択すると、どのユーザーが行ったかにかかわらず、すべての改訂が表示されます。
「変更を検索」「日付」に基づいて、目的の改訂を検索できます。以下のオプションを使用して、文書が改訂された期間を選択します。
「任意」 - すべての期間の変更案を検索します。
「今日」 - その日に加えられた変更案を検索します。
「昨日」 - 前の日に加えられた変更案を検索します。
「=」 - 日付セレクタで選択した日に加えられた変更案を検索します。
「>」 - 日付セレクタで選択した日以降に加えられた変更案を検索します。
- 日付セレクタで選択した日以前に加えられた変更案を検索します。
3. 「変更記録」では以下の操作を実行できます。
「許可」をクリック - 現在の変更案をベースライン文書に適用します。
「拒否」をクリック - 現在の変更案を文書から除去します。
「すべて許可」をクリック - すべての変更案をベースライン文書に適用します。
「すべて拒否」をクリック - すべての変更案を文書から除去します。
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「すべて許可」「すべて拒否」を含め、許可した変更や拒否した変更を元に戻すには、編集ツールバーの をクリックするか、「編集」 > 「元に戻す」を選択します。