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再同期後に削除の競合を解決する
単一行の編集中にアイテムを削除すると、そのアイテムはビューから完全に削除されます。複数行の編集中は、保留中の削除がオンになっている場合、削除されたアイテムはビューに表示されます。詳細については、複数行の編集で保留中の削除を表示および理解するを参照してください。
再同期後に、何らかの理由によりサーバーで変更されたアイテムを削除した場合、「保留中の削除を表示」がオンになっているかどうかにかかわらず競合することになり、削除されたアイテムが表示されます。これにより、アイテムに加えられた変更を確認したうえで、アイテムの削除を決定することができます。
たとえば、クライアント側のドキュメントで削除したコンテンツ行が X であると仮定します。ただし、サーバー側のドキュメントにあるこの同一のアイテムは、ドキュメントを編集するため開いた後に、元の場所から移動されています。
ドキュメントを再同期した後、保留中の削除がオフになっていても、この削除されたアイテムはビューに表示されます。削除済みアイテムは薄い灰色で表示され、セクション番号の位置に「削除済み」というラベルが表示されます。行ヘッダーには、競合アイコン が表示されます。十分なスペースがある場合は、削除済みアイテムアイコン も表示されます。
この行をクリックすると、編集可能なアイテムのプレビューの上部に情報メッセージが表示されます。このメッセージには、「このアイテムは削除されたましたが、編集操作の開始後に、このアイテムまたはこのアイテムの 1 つ以上の子アイテムが移動されました」という内容が示されます。また、「このメッセージを読むことにより、アイテムの削除を確認したことになります」という内容も示されます。この削除済みアイテムを後で復元する場合は、「削除したコンテンツを復元」のアクションを使用します。詳細については、再同期後に削除済みアイテムを復元を参照してください。
削除に関する情報の競合
クライアント上で X が削除されていると仮定します。次に、削除操作のいくつかのシナリオと、その処理方法を示します。
サーバー上でも X が削除されている場合。
競合は表示されません。この場合、サーバー上で削除操作がコミットされ、元に戻すことはできないため、X は削除されます。クライアント側でのアイテムの削除要求は無視されます。サーバー側ですでにアイテムが削除されているため、削除要求が無視されたということはクライアント側には通知されません。また、監査ログにも、クライアント側での削除要求に関するエントリは表示されません。
サーバー上で X が移動されている場合、またはサーバー上で X の親が移動されている場合。
移動されていることを通知する競合が X に表示されます。
移動先の場所に X が表示されますが、削除済みとしてレンダリングされます。
コンテンツアイテムの挿入、削除、移動が原因で X の構造がサーバー上で変更されている場合。
競合が X に表示され、構造が変更されていることが通知されます。
X は、削除済みとしてレンダリングされます。X に追加された新しいアイテムを含め、X の下位アイテムもすべて削除済みとしてレンダリングされます。
サーバー上で X が変更されている場合。
競合が X に表示されます。この競合の情報メッセージは変更について通知します。X 内で、フィールド変更をレビューすることができます。X には、アイテム内で感嘆符 (!) の注釈が付けられます。これは、サーバー側でフィールドが変更されていて、クライアント側では変更されていないときに、競合が表示される場合と似ています。
X は、削除済みとしてレンダリングされます。X の下位アイテムもすべて削除済みとしてレンダリングされます。
X の 1 つ以上の下位アイテムがサーバー上で変更されている場合。
削除の競合が X に表示されます。下位アイテムが変更されていることを通知し、マークが付いている下位アイテムの変更内容のレビューを促す情報メッセージが表示されます。
変更された各下位アイテムに削除の競合が表示されます。アイテムが変更されていることを通知し、そのアイテムのフィールドの変更内容のレビューを促す情報メッセージが表示されます。このアイテムには、感嘆符 (!) の注釈が付けられます。
X は、削除済みとしてレンダリングされます。変更された下位アイテムを含め、X の下位アイテムもすべて削除済みとしてレンダリングされます。
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サーバー側での削除とクライアント側での削除は異なります。上記のシナリオはクライアント側での削除について説明していますサーバー側での削除の場合、再同期バナーにエラーが表示されます。詳細については、複数行の編集でのトラブルシューティングを参照してください。