翻訳テキスト属性の管理
翻訳テキスト属性は、関連したソーステキスト属性の翻訳テキストを表示する読み取り専用の属性です。翻訳テキストの言語は、ユーザー言語のコンフィギュレーション設定に基づきます。翻訳された値を表示するには、ソーステキスト属性に関連した翻訳テキスト属性が必要です。ソーステキスト属性の翻訳された値は、翻訳辞書に保存されます。翻訳辞書には、ターゲット言語ごとのエントリがあります。ユーザー言語のコンフィギュレーション設定の詳細については、
「ユーザー言語のコンフィギュレーション」を参照してください。
それぞれのマスターテキスト値には、ターゲット言語ごとの辞書エントリを作成できます。翻訳辞書エントリには次の情報があります。
• マスターテキスト - 翻訳する元の属性値。
• ソース言語 - マスターテキストが作成された言語。
• ターゲット言語 - マスターテキストが翻訳された言語。
• 翻訳テキスト - ターゲット言語でのマスターテキストの翻訳。
翻訳テキスト属性が作成または編集されるときに、翻訳辞書が作成されます。「翻訳辞書」プロパティに入力された値が既存の翻訳辞書の名前と一致しない場合は、新規の翻訳辞書が作成されます。複数の属性が同じ翻訳辞書を参照できます。翻訳テキスト属性を作成または編集する際には、次のどちらかが可能です。
• 「翻訳辞書」プロパティに既存の翻訳辞書の正確な名前を入力して、既存の翻訳辞書を使用する。
• 新しい翻訳辞書名を入力して、新規の翻訳辞書を作成する。「翻訳辞書」に入力された値が既存の翻訳辞書と一致しない場合は、新規の翻訳辞書が自動的に作成されます。
「翻訳辞書」プロパティは必須です。
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翻訳辞書の再利用を促進し、誤った翻訳辞書の作成を避けるために、翻訳辞書の命名に使用する命名規則を決めておくようにしてください。作成後は、使用されていなくても翻訳辞書を削除することはできません。
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たとえば、サイトで部品と部品リストの両方に同じ命名規則を使用すれば、部品と部品リストの両方の「名前」属性が、その翻訳について同じ翻訳辞書を指定できます。
翻訳辞書の翻訳テキスト値は、関連付けられている翻訳済みデータが通常は翻訳ベンダーまたは外部システムから提供される場合に設定されます。
Windchill Service Information Manager を使用している場合、翻訳管理に備わる堅牢な機能によって、関連付けられている翻訳済みの XLIFF が翻訳ベンダーからインポートされた場合や、翻訳済みの XLIFF ドキュメントの状態が非準備状態から
「準備中の状態」に変わった場合、翻訳辞書内の翻訳テキスト値が設定されます。詳細については、
翻訳用の XLIFF ドキュメントを参照してください。外部システムから翻訳テキストが提供される場合、翻訳テキストを翻訳辞書に読み込むことができます。詳細については、
辞書の翻訳の読み込みを参照してください。
翻訳テキスト属性に指定された翻訳辞書は、属性の情報ページの「翻訳辞書」プロパティに表示されます。「翻訳辞書」プロパティは、翻訳テキスト属性が定義されたタイプ上でのみ編集できます。翻訳テキスト属性が継承されたサブタイプ上では編集できません。
翻訳テキスト属性が属性レイアウトとテーブルビューに追加されると、ユーザー言語のコンフィギュレーション設定に対応する翻訳辞書からの翻訳テキスト値が翻訳テキスト属性に表示されます。ユーザー言語のコンフィギュレーション設定が変更されると、翻訳テキスト属性にはその新しいロケール設定に該当する翻訳値が表示されます。ユーザー言語のコンフィギュレーションに一致するものがない場合は、属性のマスターテキストが表示されます。詳細については、
属性レイアウトへの翻訳テキスト属性の追加および
テーブルビューへの翻訳テキスト属性の追加を参照してください。
翻訳テキスト属性は読み取り専用属性なので、デフォルト値または制約はサポートしません。