Windchill オンプレミス環境での AI Parts Rationalization プラグインのインストールと設定
このトピックは Windchill オンプレミスのシステム管理者を対象としています。
このプラグインは Windchill とともに追加コンポーネントとしてインストールできます。プラグインの展開とアップデートは、Windchill で使用可能な「プラグインマネージャ」によって管理されます。
プラグインは Windchill と疎結合で統合されます。つまり、プラグインは、Windchill のコア機能に影響を与えることなく、独立して更新および管理できます。
認証
このプラグインは、「PTC SaaS Platform」認証に基づいてサイト管理者が使用できます。Windchill プラグインを表示するには、Windchill 製品へのアクセス権がある「PTC SaaS Platform」アカウントを持つ Windchill サイト管理者であることが必要です。「PTC SaaS Platform」認証については、次の手順を実行します。
1. Windchill アカウントにサイト管理者としてログインします。
2. 「ナビゲータ」のをブラウズし、
「プラグインマネージャ」をクリックします。
3. 「PTC SaaS Platform」アカウントの資格証明を入力します。「PTC SaaS Platform」の資格証明は、各セッションに 1 回だけ指定する必要があります。その後は、再認証することなく「プラグインマネージャ」を継続して使用することができます。ただし、セッションの有効期限が切れた場合は再認証が必要です。
「確認」ダイアログボックスでは、次の操作が可能です。
◦ 「いいえ」をクリックすると、新しく使用可能になったプラグインや更新されたプラグインのリストは表示されません。インストール済みのプラグインのリストと、それらの以前のバージョンが引き続き表示されます。
◦ 「はい」をクリックした場合、続行するには PTC SaaS Platform の資格証明を入力する必要があります。認証後、新しくリストされたプラグインと、既存のプラグインの更新後のバージョンを確認できます。
「PTC SaaS Platform」の資格証明を使用してログインした後、使用可能なプラグインのリストを表示できます。
AI Parts Rationalization プラグインのインストール
「プラグインマネージャ」を使用すると、利用可能な AI Parts Rationalization プラグインをインストールして設定できます。
「プラグインマネージャ」をクリックすると、「Windchill プラグイン」ページに、PTC SaaS Platform ストレージから使用可能なプラグインの最新バージョンが表形式でリストされます。テーブルの行には、名前、バージョン、およびステータス (「インストール完了」または「インストールされていません」) が表示されます。
フィールド | 説明 |
|---|
プラグインの名前 | プラグインの名前を示します。 |
インストールされたバージョン | インストールされているプラグインのバージョンを示します。プラグインがインストールされていない場合、このフィールドは空白になります。 |
最新バージョン | インストール可能なプラグインの最新バージョンをリストします。 |
説明 | 使用可能なプラグインの短い説明を指定します。 |
最終修正日 | プラグインが最後に修正された日付を示します。 |
プラグインステータス | プラグインがインストールされているかどうかを示します。 |
プラグインサーバー | プラグインサーバーのステータス (使用可能および実行中、停止) を示します。プラグインがインストールされていない場合、このフィールドは空白になります。 |
プラグインをインストールするには、以下の手順を実行します。
1. プラグインを右クリックし、コンテキストメニューから「インストール」を選択します。
2. 「プラグインをインストール」ダイアログボックスで次の情報を入力します。インストールの後、Windchill サーバーマネージャによって新しいプラグインサーバープロセスが開始されます。
◦ 開始するインスタンスの数: プラグインインスタンスの数。起動するプラグインインスタンスの数は、使用可能なプラグインインスタンスの最大数を超過することはできません。
| インストール時に複数のプラグインインスタンスを追加できます。ただし、プラグインを設定した後は、インスタンスの数を変更できません。プラグインインスタンスの数を修正するには、プラグインをアンインストールしてから再インストールし、インスタンス数を更新した後で、プラグインを再設定する必要があります。 |
◦ インスタンスの最大数: 設定できるプラグインインスタンスの最大数は 5 です。
◦ 開始ポート: システムが開始する範囲の最初のポート番号。ポートはすでに使用されていない必要があります。
3. 「インストール」をクリックします。プラグインが「Windchill プラグイン」テーブルに表示されます。
4. カスタムアプリケーション (Navigate アプリケーションなど) 用のカスタム証明書を使用して Windchill が設定されている場合は、次の手順を実行します。
a. カスタム証明書ファイルのコンテンツを HTTPServer/conf/sslvhostconf.d/allClientCerts.crt に手動でコピーします。
b. カスタム証明書を参照するコンフィギュレーションファイルを除去します。
| ホスト再設定操作中は、デフォルトではプラグイン証明書のみが再生成されます。このため、カスタム証明書は手動で保持する必要があります。ホストを再設定する前に、プラグインとカスタム証明書の両方を含む allClientCerts.crt ファイルがソースシステムからターゲットシステムにコピーされていない場合、カスタム証明書は保持されません。 |
| 「セキュリティ検証に失敗したため、AI Parts Rationalization のインストールに失敗しました。管理者に問い合わせてください。」というメッセージでインストールが失敗する場合は、同じ Java バージョンの最新の Java ビルドを使用していることを確認してください。詳細については、 オンプレミス環境のトラブルシューティングを参照してください。 |
AI Parts Rationalization プラグインの設定
プラグインを設定するには、Windchill 製品インスタンスを登録し、サービスプリンシパルを作成する必要があります。詳細については、
Windchill 製品インスタンスの登録セクションおよび
登録済みの Windchill 製品インスタンスにおけるサービスプリンシパルの作成セクションを参照してください。
プラグインの設定を開始する前に、Windchill 展開シナリオを確認してください。一般的なシナリオには、分割 Web サーバーの設定やリバースプロキシのコンフィギュレーションなどがあります。展開がこれらのカテゴリに該当する場合は、このトピックの「Windchill 展開シナリオでのプラグインの設定」のセクションで詳細な手順を参照してください。
1. プラグインを設定するには、「インストール完了」プラグインを右クリックし、「プラグインを設定」を選択します。
2. 「プラグインのコンフィギュレーション」ウィンドウで必要な詳細を入力し、「保存」をクリックします。
◦ PTC SaaS Platform サービスプリンシパルのクライアント ID - 「サービスプリンシパルを作成」ページで生成されて表示されるクライアント ID を入力します。
◦ PTC SaaS Platform サービスプリンシパルのクライアントシークレット - 「サービスプリンシパルを作成」ページで生成されて表示されるクライアントシークレットを入力します。
◦ インデックシングに使用する Windchill ユーザー -
「インデックシングに使用する Windchill ユーザー」フィールドでインデックシングユーザーを指定します。
インデックシングユーザーの設定セクションで、ユーザーの詳細はすでに指定しています。このユーザーを頻繁に変更することは避けてください。
◦ 重複部品における変更通知サブタイプの内部名 - 重複部品の処理に使用する変更通知タイプの内部名を指定します。たとえば、com.ptc.plugins.cn のように指定します。重複部品をサーチする専用の変更通知サブタイプを作成し、ここで内部名を指定することをお勧めします。これにより、重複部品に関連する変更通知が、指定したサブタイプを使用して、一貫して作成されます。
同様に、重複部品の処理に使用する問題レポートや変更リクエストタイプなどの変更管理オブジェクトの内部名を指定することもできます。変更リクエストおよび問題レポートのサブタイプの設定はオプションです。ただし、これらの変更管理オブジェクトが設定されていない場合は、ユーザーインタフェースに表示されません。
◦ ストレージタイプ - ストレージタイプ (Azure または AWS) を指定します。
プラグインをインストールして設定すると、Windchill の「サーチ」ページに「重複部品のサーチ」タブが表示されます。
Windchill AI Parts Rationalization プラグインのアップデート
最新バージョンのプラグインが使用可能になると、「プラグインを更新」操作を使用できるようになります。プラグインをアップデートするには、プラグインを右クリックして「プラグインを更新」をクリックします。プラグインのバージョンは自動的にアップデートされます。
プラグインの最新バージョンが「PTC SaaS Platform」と「Windchill プラグイン」テーブルでアップデートされると、プラグインの新しいバージョン番号が表示されます。たとえば、バージョン 0.1.32 を以前にインストールしていて、バージョン 0.1.33 が PTC SaaS Platform で使用可能になった場合などです。「Windchill プラグイン」テーブルの「最新バージョン」コラムに、バージョン 0.1.33 が表示されます。
ベストプラクティス
プラグインを効果的にインストール、設定、更新するには、次のベストプラクティスが役立ちます。
• インストールが完了した後、Windows プラットフォーム上で Apache プロセスを手動で再起動します。
• お使いのプラットフォームに適したインストールディレクトリが存在することを確認します。プラグインのインストールディレクトリがない場合、プラグインマネージャはエラーを報告します。
• 「インデックシングに使用する Windchill ユーザー」を除くすべてのコンフィギュレーション設定は、インデックシングの開始後も変更されないよう維持する必要があります。これらの設定のいずれかを修正すると、以前にインデックシングされたデータが失われるため、管理者はインデックシングプロセスを最初からやり直す必要があります。
「インデックシングに使用する Windchill ユーザー」は、必要に応じて変更できます。ただし、そのユーザーはアクセス可能な部品のみを表示できます。
• ホスト再設定操作中、ターゲットシステムにインストールされているプラグインは保持されます。ホスト再設定の後、ターゲットシステム上でプラグインを手動で再設定し、そのインスタンスに対して別のサービスプリンシパルを使用する必要があります。また、データを再インデックシングする必要もあります。その際、AI クレジット消費を効果的に管理するために、インデックシングの対象を慎重に選択してください。
• ホスト再設定の後、インデックシングユーザーを A (ソース) から B (ターゲット) に変更する必要がある場合は、次の手順を実行します。
1. インデックシングユーザー A (ソース) を使用してプラグインを再設定します。
2. コンフィギュレーションを保存します。
3. インデックシングユーザーを B (ターゲット) に更新します。
• プラグインをアップデートした後、最適なパフォーマンスを確保し、予期しない動作を防ぐために、ブラウザのキャッシュをクリアすることをお勧めします。
プラグインによって管理される操作
「プラグインマネージャ」を使用してプラグインをインストールした後、プラグインファイルは通常、「PTC SaaS Platform」ストレージからダウンロードされ、ローカルサーバー上のプラグインインストールディレクトリに解凍されます。
以下に示すように、インスタンスは AI パブリッシングタスクを処理するサービスとして動作します。AI パブリッシングジョブに対して行われた VCS (Visualization Content Service) リクエストの詳細と、ポーリング操作の結果が表示されます。インスタンスは次のタスクを実行します。
• インデックシングジョブの実行。
• VCS に対する AI インデックシングジョブのリクエストの送信。
• VCS リクエストの監視とログ作成、VCS のポーリングによるこれらのジョブのステータスのチェック (成功、失敗、進行中など)、および詳細のログ作成。
• ログの生成、およびプラグインのインストールディレクトリへの保存。プラグインログを生成するためのカスタムの場所を指定する専用のプロパティ wt.plugins.logs.dir が用意されています。
• キュー内における各ジョブのステータスの更新。
プラグイン証明書のローテーション
このトピックでは、Windchill プラグインによって使用される自己署名証明書の管理方法について説明します。AI プラグインは、安全な通信のために自己署名証明書に依存しています。ここでは、セキュリティで保護された通信を確保するための証明書の作成、検証、ローテーション、および Windchill と Apache コンポーネントとの統合について説明します。これらの自己署名証明書を管理するには、「証明書をローテーション」操作を使用します。
証明書のローテーションプロセスを開始するには、「Windchill プラグイン」ページの > をクリックします。この操作を実行すると、次のローテーションプロセスが行われます。
1. 同じ名前の新しい証明書が生成されます。
◦ certificate.crt (公開キー)
◦ privateKey.pem (秘密キー)
2. 古い証明書の名前は次のように変更されます。
◦ certificate_rotated.crt
◦ privateKey_old.pem
3. 新しい公開キーが Apache 証明書ファイルに追加されます。
| 以前の証明書をプラグインフォルダと Apache 証明書ファイルの両方に保存してください。証明書をローテーションした後、Apache および Windchill のサービスを再起動します。 |
「証明書をローテーション」操作の使用
プラグイン証明書のローテーションは Windchill オンプレミス環境にのみ適用されるので、「証明書をローテーション」操作は「Windchill プラグイン」ページでのみ使用できます。
オンプレミスの Windchill クラスタ環境では、任意のノードでこの操作を実行すると、すべてのノード間で証明書がローテーションされます。
いずれかのノードが停止している状態で、別のノードから証明書がローテーションされた場合は、ノードを再起動する前に、clients.crt ファイルを現在アクティブなノードから以前停止していたノードに手動でコピーする必要があります。
たとえば、ノード 1 が稼働し、ノード 2 が停止している状態で、ノード 1 から証明書をローテーションした場合は、ノード 2 を起動する前に、allClients.crt ファイルをノード 1 からノード 2 に手動でコピーします。ファイルのコピーが完了した後、ノード 2 を起動します。
| 「証明書をローテーション」操作を実行した後、AllClientsCerts ファイルをローカルの Apache フォルダから、分割 Web サーバーのリモート Apache フォルダにコピーします。 |
自己署名証明書の管理
以下に、自己署名証明書の管理とローテーション後の機能の維持に関する重要な考慮事項の概要を示します。
• Apache および Windchill のサービスは、証明書のローテーション後に手動で再起動する必要があります。
• 自己署名証明書の有効期間は 6 カ月です。
• 古い証明書をプラグインフォルダと Apache 証明書ファイルの両方に保存します。
• 証明書のローテーションは、前回のローテーションから少なくとも 1 時間が経過しない限り実行できません。
• いずれかのプラグインで証明書のローテーションが失敗した場合、MethodServer ログには対応するプラグイン ID が表示されます。
• ローテーション後に Apache と Windchill を再起動しないと、プラグインが古い証明書を使用する可能性があります。
Windchill 展開シナリオでのプラグインの設定
このトピックは Windchill システム管理者を対象としています。
このドキュメントでは、Web サーバーの設定やリバースプロキシのコンフィギュレーションなど、Windchill 展開シナリオで AI Parts Rationalization プラグインを設定する手順について詳しく説明します。
分割 Web サーバーコンフィギュレーション
分割 Web サーバーコンフィギュレーションを使用して Windchill で AI Parts Rationalization プラグインを設定するには、次の手順に従います。
1. リモート Apache と Windchill で SSL が設定されていることを確認します。
2. > ページから必要なプラグインをインストールします。
3. リモート Apache を再起動します (Windows の場合のみ)。
4. ローカル Apache フォルダに移動します。
HTTPServer_HOME\conf\sslvhostconf.d
5. 以下のファイルをコピーします。
◦ AllClientsCerts.crt
◦ pluginClients.conf
6. これらのファイルを次の場所にあるリモート Apache に貼り付けます。
HTTPServer_HOME\conf\sslvhostconf.d
| 「証明書をローテーション」操作を実行した後、リモート Apache サーバー上の AllClientsCerts.crt ファイルを置き換え、リモート Apache サービスと Windchill サーバーの両方を再起動します。証明書のローテーションプロセスの詳細については、このトピックの「プラグイン証明書のローテーション」のセクションを参照してください。 |
7. pluginClients ファイルを編集して、AllClientsCerts のパスを更新します。
8. プラグインのインストールディレクトリから AIPartsRationalization-proxy.conf をコピーし、リモート Apache 上の HTTPServer_HOME\conf\conf.d に貼り付けます。
9. AIPartsRationalization-proxy.conf ファイルを開き、balancemember localhost を Windchill ホスト名に置き換えて保存します。
<Proxy balancer://AIPartsRationalization_lb/>
BalancerMember http://localhost:9090/Windchill/WCPlugins/partsearch route=AIPartsRationalization1
ProxySet stickysession=AIPartsRationalization_sticky
</Proxy>
10. 分割 Web サーバーまたはリモート Apache を再起動します。
11. > ページに移動し、プラグインを設定します。コンフィギュレーションが正常に完了したことを確認します。
リバースプロキシのコンフィギュレーション
リバースプロキシのコンフィギュレーションを使用して Windchill で AI Parts Rationalization プラグインを設定するには、次の手順に従います。
1. 関連するすべての Apache サーバーと Windchill で SSL が設定されていることを確認します。
| 通信が適切に行われるように、リバースプロキシ IP アドレスとそれに関連付けられているパブリック DNS ホスト名を Windchill ノード上のホストファイルに追加します。 • Linux: /etc/hosts • Windows: C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts |
2. > ページから必要なプラグインをインストールします。
3. Apache を再起動します (Windows のみ、Linux は不要)。
4. %APACHE_HOME%/conf/conf.d にあるローカル Apache から 20-mod_ssl.conf ファイルを開き、%APACHE_HOME%/conf. にある httpd.conf ファイルを開きます。
5. 文字列 RewriteCond %{HTTP_HOST} をサーチします。 この文字列が見つかった場合は、ステップ 5a および 5b に進みます。見つからない場合は、ステップ 5a から 5c を省略して、直接ステップ 6 に進みます。
a. この条件に、リバースプロキシシステムのホスト名を追加します。
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^(<reverse_proxy_hostname>|<local_Apache>):<port>$ [NC]
次に例を示します。
▪ 修正前: RewriteCond %{HTTP_HOST} !^XYZ.localapache.example.com:22444$ [NC]
▪ 修正後: RewriteCond %{HTTP_HOST} !^(XYZ.proxy.example.com|ABC.localapache.example.com):22444$ [NC]
| ローカル Apache とリバースプロキシ Apache が同じポートを使用するように設定されていることを確認します。 |
b. 20-mod_ssl.conf ファイルと httpd.conf ファイルを保存します。
c. ローカル Apache を再起動します。
6. > ページに移動し、プラグインを設定します。コンフィギュレーションが正常に完了したことを確認します。
AI Parts Rationalization プラグインをインストールして設定する方法の詳細は、
AI Parts Rationalization プラグインのインストールと設定を参照してください。