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ThingWorx Platform 9.2.0 の最新情報
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PTC は、ThingWorx Platform バージョン 9.2.0 を完全に除去しました。これは、ライセンスの保存に関連する問題に基づいて行われました。この問題の詳細を表示するには、ここをクリックしてください。この問題に対処するための修正を提供する新しいバージョン 9.2.1 が用意され、ダウンロードできるようになりました。PTC は、新しいデプロイメントまたはアップグレードに 9.2.1 を使用することを強くお勧めします。タイミングに関する懸念またはプロセスデプロイメントにおける懸念については、PTC テクニカルサポートまでお問い合わせください。
ThingWorx 9.2.0 には、次の機能強化、既知の問題と制約事項、およびサポートの終了に関する情報が含まれています。
修正された問題のリストについては、Fixed Issues in ThingWorx Platform 9.2.0 を参照してください。
機能強化
セキュリティ
脆弱性スキャンソフトウェアおよび PTC 品質管理テストによって事前に識別されたアイテムを含む、セキュリティの潜在的な問題が修正されました。これらの重要な機能強化を利用するには、できるだけ早くアップグレードしてください。
ThingWorx のサードパーティソフトウェアの使用と更新に関する重要な推奨事項については、このテクニカルサポートのアーティクルを参照してください。
ThingWorx Flow 9.2.0 以降のバージョンでは、ThingWorx Flow に接続されており、自己署名証明書が設定されているアプリケーションに対して ThingWorx Flow が例外をスローする可能性があります。このような例外を回避するには、自己署名証明書を extra.crt ファイルに追加します。詳細については、接続されているアプリケーションで自己署名証明書が使用されている場合に ThingWorx Flow を適切に機能させるを確認してください。
プラットフォーム
ThingWorx 9.2.0 へのアップグレードには Java 11 が必要です。
Composer で、Me/Entities セクション内のサービスを修正するためにインフォテーブルを含むスニペットが挿入された場合、追加のデータシェイプアスペクトが含まれるようになりました。これらのアスペクトには、dataShapeisRequiredisPrimaryFielddefaultValueminimumValuemaximumValue などがあります。
プロジェクト、通知、およびガジェットの各エンティティタイプにコンフィギュレーションテーブルのサポートが追加されました。
ThingWorx 9.2.0 以降では、ThingWorx のアクセス許可とセキュリティモデルを強化するための継続的な取り組みの一環として、アクセス許可の保存方法が大幅に変更されました。ユーザーへの影響は最小限に抑えられていますが、アップグレードの手順に若干の変更が加えられました。詳細については 9.2 以降でのエンティティのインポートを参照してください。
エンティティを ThingWorx 9.2 にインポートする場合、プリンシパル情報が entities.xml に含まれている場合を除き、entities.xml の前に principals.xml をインポートする必要があります。詳細については 9.2 以降でのエンティティのインポートを参照してください。
監査サブシステム:
監査サブシステムで、監査メッセージの書き込みに失敗した場合に失敗メッセージを生成する機能が追加されました。失敗メッセージは監査ログに書き込まれます。
管理者は、この機能によって個々のユーザー、ユーザーグループ、組織にポップアップアラート、SMS、電子メール警告が生成されるように設定できます。
デフォルトでは、この動作は無効になっています。管理者は監査サブシステムを設定するときにこれを有効にできます。
この機能強化により、米国国防総省のサイバーセキュリティ成熟度モデル認証 (CMMC) 要件 AU.3.046: Alert in the event of an audit logging process failure に ThingWorx ユーザーが容易に準拠できるようになりました。
REST API PostJSONPostTextPostXMLPostMultipartLoadJSONLoadXMLLoadTextPutJSONPutText、および PutXML が強化され、JSON ボディで responseHeadersresponseStatus、および statusCode が返されるようになりました。
結果は次の要素から構成されます。
<body>^ ResponseStatus= { protocolVersion=<protocol>:statusCode=<statuscode>:reasonPhrase=<reasonphrase> }^ ResponseHeaders= { <headers> }
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'<>' はアプリケーションに含まれていません。
GetLogLevelGetSubLoggerLevelsSetSubLoggerLevelRemoveSubLoggerLevels の各サービスに SubLoggerLevels を設定可能になりました。
非同期サービスを使用してセッションパラメータを設定できます。
インストーラ
ThingWorx 9.2 では、モデルとデータの永続化プロバイダ (データベース) として PostgreSQL 13 がサポートされています。ThingWorx インストーラを使用してアップグレードする場合、PostgreSQL 13 にマイグレーションする前にすべてのアップグレードとマイグレーションを完了する必要があります。データベースをアップグレードする場合を含め、マイグレーションまたはアップグレードする前にデータを必ずバックアップしてください。
Mashup Builder
マッシュアップレイアウト
Composer の「新規マッシュアップ」「新規マッシュアップテンプレート」「新規マスター」ウィンドウに、メニューバーウィジェットを含む新規レイアウトテンプレートが追加されました。このテンプレートを使用すると、メニューバーウィジェットのレイアウトを手動で設定することなく、メニューがあるマッシュアップを構築できます。
レイアウト内のすべてのコンテナで展開/折りたたみ機能を有効化できるようになりました。以前のバージョンの ThingWorx では、この機能はマッシュアップレイアウトのエッジに固定されているコンテナに対してのみ使用できました。
「マッシュアップを設定」ダイアログボックスを使用して、マッシュアップパラメータのカスタムリマインダーを追加できるようになりました。リマインダーメッセージはデザインタイムで「リマインダー」パネルに表示されます。
新規 Web コンポーネントウィジェット
「ウォーターフォール図」 - このウィジェットを使用して、一定期間における初期データ値の変化をハイライトするチャートビジュアリゼーションを作成できます。
Web コンポーネントウィジェットのプレビュー
以下のウィジェットがプレビューウィジェットとして追加されました。これらのウィジェットには、現在の標準ウィジェットの機能のサブセットが含まれています。ThingWorx の今後のリリースでは、追加の機能とマイグレーションサポートが計画されています。
「メニューバー (プレビュー)」 - マッシュアップの左側に垂直ナビゲーションメニューを表示できます。メニューバーアイテムは、メニューエンティティを使用して設定するか、MenuEntry データシェイプを使用して定義されたインフォテーブルデータを使用して設定できます。
「グリッド (プレビュー)」 - インフォテーブルの複雑なデータを並べ替えたり、行と列に整理したりできます。STRING、BOOLEAN、HTML、DATETIME、NUMBER など、各種 ThingWorx ベースタイプとして列をフォーマットして表示できます。
「ツールバー (プレビュー)」 - このウィジェットは、ボタン、チェックボックス、リンク、切り替えボタンなどのユーザーインタフェースエレメントをコンパクトな領域にグループ化します。ToolbarAction データシェイプに基づく、データサービスからのインフォテーブルを使用してツールバーアイテムを設定できます。
ウィジェットのマイグレーション
レガシーレイアウトウィジェットの展開/折りたたみコンテナ機能が flexbox コンテナにマイグレーションされました。
レガシーラベルチャート、XY チャート、時系列チャートの DataLabelN プロパティが標準の折れ線グラフウィジェットと棒グラフウィジェットにマイグレーションされました。
ウィジェットの機能強化
「テーマ指定可能」カテゴリの下のチャートウィジェットが強化され、以下の機能が追加されました。
参照線 - チャート上の水平参照線と垂直参照線のサポートが追加されました。ウィジェットプロパティとバインドを使用して、チャート上の各参照線の値、ラベル、および方向を追加および設定できます。
カスタムツールヒントのコンテンツ - チャート上のデータ値にカスタムツールヒントを定義できるようになりました。インフォテーブルのデータ、タイトル、改行を追加することで、ツールヒントをフォーマットできます。
無効なデータ - チャート上のデータを無効にするためのサポートが追加されました。これにより、チャート上の特定のデータが無効な状態であることを示して、ユーザーが操作するのを防止できます。
データ選択 - 複数データ選択のサポートが追加されました。データサービスの SelectedRows プロパティと SelectedData ウィジェットプロパティを使用して、チャート上で選択されているデータを渡すことが可能になりました。
DataLabelsN ウィジェットプロパティを使用した、凡例領域内のカスタムデータ系列ラベルのサポートが追加されました。以前のバージョンでは、ラベルはインフォテーブルの列名を使用して表示されていました。スペースや特殊文字を追加して、より詳細なラベルを表示できるようになりました。
HorizontalAxisLabelsRotation プロパティを使用して、チャートの水平軸上の目盛ラベルをカスタム角度で常時回転できるようになりました。以前のバージョンの ThingWorx では、横方向のスペースに空きがない場合、ラベルは自動的に 90 度回転しました。
「日時ピッカー」ウィジェットが以下の機能によって強化されています。
選択されている日付範囲が変更されるとトリガーされる RangeChanged イベントが追加されました。
「タブ」ウィジェット - タブラベルの整列を制御可能なプロパティが追加されました。
「テキストフィールド」ウィジェット - テキスト値の編集中にウィジェットの外側の領域をクリックするか Tab キーを押したときにトリガーされる FocusLost イベントが追加されました。
ウィジェットプロパティのドロップダウンリストに、ラベルのタイプを設定可能な新しいタイプのラベルが追加されました。
flex-container-bounding-box DOM エレメントに対する CSS クラスの変更:
ウィジェットがそのコンテナのフルサイズに合わせてスケール変更されなかったという、レイアウトに関する複数の問題を解決するために、ランタイムマッシュアップ CSS クラスおよび CSS クラスに変更が加えられました。これらの変更は、既存のランタイムマッシュアップ、特にカスタム CSS を使用しているマッシュアップに影響を与える可能性があります。PTC はお使いの CSS が引き続き有効であることを保証しません。これらのランタイムの変更に合わせた調整が必要になる可能性があります。
具体的には、フレキシブルコンテナが複数の子に分割された場合の root_flexcontainer-bounding-box に対して DOM エレメント CSS の変更が行われました。以前は最初の子フレキシブルコンテナには CSS クラス responsive が適用されましたが、コンテナがレスポンシブに設定されている場合でも、後続の子のフレキシブルコンテナには nonresponsive CSS が適用されていました。これが変更され、すべての子フレキシブルコンテナに responsive クラスが適用されるようになりました。これにより、カスタム CSS 定義でこのクラスを使用した場合に問題が発生する可能性があります。
ThingWorx Flow
ThingWorx Flow 判定基準が追加され、ThingWorx Flow Performance Advisor に表示されます。
インストール後にログ回転機能を設定するためのサポートが追加されました。
OData と Windchill コネクタに以下の新機能が追加されました。
Windchill の操作と機能におけるページ付けのサポート
複雑でないデータ型のフォームを介したクエリー操作およびユーザー入力に基づいた直接入力クエリーと離散クエリーによるクエリー操作での並べ替え基準のサポート
Windchill コネクタに以下の新機能が追加されました。
WRS 2.2 で導入された変更管理ドメイン機能のサポート
OAuth プロバイダのスコープを定義する機能
OData アノテーションを取得するためのオプションが追加されました
シングルサインオン
ユーザーの認証と承認を、PingFederate と統合することなく実行できるようになりました。Microsoft Azure Active Directory (Azure AD) または AD フェデレーションサービス (AD FS) を中央認証サーバー (CAS) および ID プロバイダ (IdP) として使用することで、ユーザーは ThingWorx に対して直接認証されて特定のリソースへのアクセスが承認されます。これらの新しいシングルサインオン (SSO) 機能は Security Assertion Markup Language (SAML) 2.0 プロトコルを使用することで実現します。
これらの新しい SSO 機能では、リソースプロバイダとしての ThingWorx の使用はサポートされていません。
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SSO 機能を実現するために PingFederate と統合するオプションも引き続きサポートされています。ThingWorx をリソースプロバイダとして設定する場合、PingFederate が必要です。
Azure IoT Hub Connector & OPC UA
ThingWorx Azure IoT Hub Connector v.4.2.0 への ThingWorx Microsoft Azure Industrial IoT OPC UA 統合は、最適化された OPC/UA バッチテレメトリ処理、IoT Hub データの複数のコンシューマのサポート、v.2.7.206. への Azure IIoT スタックのアップグレードを提供します。詳細については、ThingWorx Azure IoT Hub Connector のリリースノート v.4.2.0 を参照してください。
ThingWorx Analytics
ThingWorx Analytics に関する以下のような機能強化が行われました。
高度な分析的知見を生成する際に自由形式のテキスト情報を含めることができます。新しい TEXT opType では自由形式のテキスト情報の使用がサポートされるので、テキストデータ (コメント、注記、説明など) からの主要な単語やフレーズを結果に関連付けることができます。「Transforming Free-Form Text for Analysis」を参照してください。
時系列データの日付/時刻フォーマットのサポートが拡張されました。新しい DATETIME データ型では標準フォーマットでの日付/時刻情報の使用がサポートされ、追加のデータ変換が不要になりました。「OpType DataType Combinations」を参照してください
時系列データを準備する際に ENTITY_ID 列がオプションになりました。すべてのデータが 1 つのエンティティに属している場合、そのエンティティが推測され、ID を手動で追加する必要がなくなりました。「OpType DataType Combinations」を参照してください。
Java トラストストアを使用する必要がなくなりました。SSL 証明書のコンフィギュレーションを簡素化するため、Analytics Server と Platform Analytics の両方のインストーラによって、必要に応じて個々のトラストストアが自動的に生成され、必要な証明書がインポートされます。この変更によって、インストールが効率化され、柔軟性が向上し、Java パッチをサポートするというメンテナンスの負担が軽減されました。「Security Considerations」を参照してください。
暗号化されたパスワードを更新するための新しいキーがユーティリティスクリプトに追加されました。「Updating Encrypted Keys and Passwords」を参照してください。
非同期マイクロサービスが、URI を CSV データファイルに含めずに、リクエストの本文に含まれているデータから直接メタデータを検出できるようになりました。
Analytics Builder で以下の機能が提供されるようになりました。
「Copy ID」ボタン - 特定のジョブ ID が自動的にコピーされ、追加の画面を表示する必要がありません。
「Download Metadata」ボタン - 既存のデータセットからメタデータ定義を読み込んで、再使用するために JSON ファイルとして保存します。
すべてのリストページ上のオプションの「Description」フィールド
既知の問題と制約事項
ThingWorx 9.2.0 には次の既知の問題と制約事項が存在します。
プラットフォーム
データベースとして MSSQL を使用して ThingWorx 9.2 にアップグレードした場合、エラーが発生することがあります。ランタイムアクセス許可が設定され、名前が 256 文字を超えているサービス、プロパティ、またはイベントをマイグレーションした場合、アプリケーションログに以下のエラーが表示されます。
Error in copying permissions: Problems migrating database
このエラーを修正するには、すべてのサービス、プロパティ、およびイベントの名前を 256 文字未満に制限します。
Mashup Builder
Bootstrap 3.3.7 が ThingWorx マッシュアップランタイム環境の一部として配布されなくなりました。この変更の影響として、ブートストラップを利用した独自のカスタムウィジェット拡張機能の外観が変わります。この影響を軽減するには、ブートストラップを使用する拡張機能の内部でブートストラップにアクセスすることで管理する必要があります。
マッシュアップ内のウォーターフォール図にチップベースのデータフィルタウィジェットをバインドし、チャートデータをフィルタする条件を設定した場合、サマリーバーのデータがフィルタ条件を満たしていても、チャート内のフィルタ結果はサマリーバーなしで表示されます。これは今後のリリースで修正される予定です。
サポート終了に関する情報
サードパーティソフトウェアの要件の継続的な再評価の一環として、いくつかのバージョンのオペレーティングシステムのサポートを定期的に追加および除去しています。現在のところ 2021 年末を目標としている ThingWorx のマイナーリリースで、Windows Server 2016 のサポートを終了することを予定しています。PTC は当面の間 Windows Server 2019 のサポートを継続し、Windows Server 2022 が一般的に入手可能になった時点でそのサポートについて検討します。
現在のところ 2022 年の中頃を目標としている ThingWorx のリリースで、Ubuntu 18.04 のサポートを終了することを予定しています。PTC は当面の間 Ubuntu 20.04 のサポートを継続し、Ubuntu 22.04 が一般的に入手可能になった時点でそのサポートについて検討します。
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