| ThingWorx インストーラではファイル名にスペースを使用することはお勧めしません。スペース文字が含まれているファイルパスを使用して ThingWorx をインストールしようとすると、ThingWorx インストーラで問題が発生します。スペースを使用する必要がある場合、管理者が Windows の 8dot3 のサポートを有効にする必要があります。 |
• PostgreSQL で Windows 用 ThingWorx Foundation インストーラを実行するには、以下が必要です。サポートされているバージョンについては、
システム要件を参照してください。
◦ Java 11 がインストールされている
| 9.2.0 以降では Java 11 が必要です。 • Java 11 のインストールディレクトリを使用するように JAVA_HOME 変数を設定します。 |
◦ Windows に管理者権限がある
◦ 接続可能でエンコーディングが UTF-8 に設定されている ThingWorx データベース
▪ データベースプロパティ Connection_LIMIT が -1 に設定されていなければなりません。これはデフォルト値であり、認証されたすべてのユーザーに対してデータベースへの無制限の接続を許可します。
◦ ThingWorx データベースの所有者として設定されている以下のようなデータベースユーザー。
▪ ThingWorx データベースでこのユーザーにすべての権限が付与されている。
▪ can login プロパティが yes に設定されている。
インストーラで ThingWorx データベースのユーザー名としてこのデータベースユーザーが入力されます。
◦ ローカルまたはリモートのデータベース接続。次のテーブルに、適用される必要条件を示します。
データベース接続 | 必要条件 |
---|
ローカル | • PostgreSQL がインストールされており、PostgreSQL/bin へのパスが PATH 環境変数に存在する。 • Java JDK がインストールされている java/bin が PATH 環境変数に含まれていることを確認します。 • pg_hba.conf ファイルを更新することによって、ThingWorx Foundation のホストから PostgreSQL への接続が許可されている。 たとえば、ThingWorx Foundation が PostgreSQL と同じホストにインストールされている場合、 pg_hba.conf ファイルを更新して、パスワード認証方法を md5、 password、または trust に設定できます。ただし、これを trust に設定することはお勧めしません。 pg_hba conf ファイルとパスワード認証方法の詳細については、 PostgreSQL.org の Web サイトを参照してください。 次に、パスワード認証が md5 に設定されている pg_hba conf ファイルの例を示します。 $ Edit pg_hba.conf for following: ... # "local" is for Unix domain socket connections only local all all md5 # IPv4 local connections: host all all 127.0.0.1/32 md5 # IPv6 local connections: host all all ::1/128 md5 |
リモート | • ご使用の PostgreSQL バージョンと互換性のある psql クライアントをインストールします。 • インストールした psql を PATH 環境変数に追加します。次の手順を実行できます。 b. pgadmin クライアントをインストールします。 c. PATH 環境変数を更新して、pgadmin クライアントがインストールされているパスに追加します。 |
| ThingWorx インストーラではファイル名にスペースを使用することはお勧めしません。スペース文字が含まれているファイルパスを使用して ThingWorx をインストールしようとすると、ThingWorx インストーラで問題が発生します。スペースを使用する必要がある場合、管理者が Windows の 8dot3 のサポートを有効にする必要があります。 |
Microsoft SQL Server で Windows 用 ThingWorx Foundation インストーラを実行するには、以下が必要です。サポートされているバージョンについては、
システム要件を参照してください。
• Java 11 がインストールされている
| 9.2.0 以降では Java 11 が必要です。 • Java 11 のインストールディレクトリを使用するように JAVA_HOME 変数を設定します。 |
• Windows に管理者権限がある
• 以下のように設定されている ThingWorx データベース。
◦ Collate プロパティを Latin1_General_100_CS_AS_SC に設定します。
◦ 以下のプロパティが ON に設定されている。
▪ READ_COMMITTED_SNAPSHOT
▪ ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION
• SQL Server 認証での Microsoft SQL Server 用のログイン
このログインのパスワードは ThingWorx データベースのログインパスワードです。
◦ 所有者として設定され、パブリックロールに属する、このログインを使用したデータベースユーザー。
このユーザーは dbo のデフォルトスキーマ、db_owner の所有スキーマを持ち、db_owner のメンバーである必要があります。
• ローカルまたはリモートのデータベース接続。次のテーブルに、適用される必要条件を示します。
データベース接続 | 必要条件 |
---|
ローカル | • ThingWorx Foundation をインストールするホストが Microsoft SQL Server にアクセス可能である。 • 有効な Microsoft SQL クライアント (sqlcmd) がインストールされており、PATH 環境変数で使用できる。 • Java JDK がインストールされている。 java/bin が PATH 環境変数に含まれている。 |
リモート | • sqlcmd がインストールされ、PATH 環境変数に含まれている。 |
インストーラの「ThingWorx Foundation のプロパティ」画面で、デフォルトでは「セキュア接続に SSL/TLS を使用」チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスをオフにすることで、インストーラでの SSL/TLS の使用を無効にできます。デフォルト設定を維持し、SSL/TLS を使用する場合は、インストーラを実行する前に Java キーストア (.jks) ファイルを生成しなければなりません。Java キーストア (.jks) ファイルには、以下のセキュリティアクセス許可が必要です。
• Windows 上のネットワークサービスユーザープロファイルに、キーストアファイルに対する読み取りおよび読み取り/実行のアクセス許可が付与されている必要があります。
キーストアを生成する方法はいくつかあり、その 1 つを以下に示します。
1. Java/bin に移動します。
2. Tomcat キーストアファイル (.jks ファイル) を作成するには、次のコマンドを実行します: keytool -genkey -alias selfsigned -keyalg RSA -keystore keyStore.jks -keysize 2048 -storetype jks
3. キーストアのパスワードを入力します。このパスワードは後でサーバーを設定する際に必要になります。
| パスワードに一重引用符 (')、二重引用符 ('')、または節 (§) が含まれていてはなりません (値を囲むこともできません)。 |
4. プロンプトが表示された場合、サーバーのドメイン名を入力します。例: myserver.mycompany.com
5. 組織単位や組織などのその他の値を入力します。
6. プロンプトが表示された場合、キーストアのパスワードを入力します。
1. 上記のセクションで説明されている必要条件が満たされていることを確認します。
2. PostgreSQL の場合、
support.ptc.com の > > > > > から、
ThingWorx-Platform-Foundation-Installer-x-x-x-Windows-postgres をダウンロードします。
または
Microsoft SQL Server の場合、
support.ptc.com の > > > > > から、
ThingWorx-Platform-Foundation-Installer-x-x-x-Windows-mssql をダウンロードします。
3. ビルドを抽出します。
4. PostgreSQL の場合、ThingWorxFoundationPostgres-9.x.x-x64.exe を実行します。
または
Microsoft SQL Server の場合、ThingWorxFoundationMSSQL-9.x.x-x64.exe を実行します。
5. インストーラの画面に従って手順を実行します。
| 「ThingWorx Foundation のプロパティ」画面で、デフォルトでは 「セキュア接続に SSL/TLS を使用」チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスをオフにすることで、インストーラでの SSL/TLS の使用を無効にできます。SSL/TLS を使用する場合、 前述の必要条件の手順で生成したキーストアの値を入力します。 |
6. 最後のインストーラ画面では、「Open License Configurator」チェックボックスがデフォルトでオンになっています。このチェックボックスがオンになっている場合、インストーラが完了して閉じた後、ライセンスコンフィギュレータが開きます。「Open License Configurator」チェックボックスをオフにした場合、インストーラが閉じた後でライセンスコンフィギュレータは自動的に開きません。
a. 「Setup : Configure licensing for ThingworxFoundation for Postgres」または「Setup : Configure licensing for ThingworxFoundation for Mssql」画面で「次へ」をクリックします。
b. ライセンスコンフィギュレータを使用して PTC ライセンスサーバーに接続するか、事前にダウンロードしたライセンスを使用するように ThingWorx Foundation を設定します。
c. ライセンスの画面に従って手順を実行します。
7. ThingWorx Foundation のインストールが完了しました。
1. ThingWorx Foundation の URL にアクセスします。
例: https://<ホスト名>:<ポート>/Thingworx/Composer。
ThingWorx Foundation の URL は、SSL/非 SSL の設定とセットアップ中に使用されるポートによって異なります。SSL はデフォルトで有効になっていますが、SSL/TLS の使用は無効にできます。上記の「インストーラで SSL/TLS を有効にするための必要条件」セクションを参照してください。
2. ユーザーの資格証明を指定します。
ユーザー名は Administrator で、パスワードはセットアップ中に入力したものです。
Windows での ThingWorx Foundation サービスの開始/停止
1. Services.msc に移動します。
2. ThingWorx-Foundation サービスを見つけます。
3. 開始または停止します。
インストーラのログファイルの検索
• インストールログ:
◦ ${installdir}\installer\logs\ThingWorxFoundation_install.log
例: C:\Program Files (x86)\ThingWorxFoundation\installer\logs\ThingWorxFoundation_install.log。
• 実行ログ:
◦ ${installdir}\ThingworxStorage\logs\
例: C:\Program Files (x86)\ThingWorxFoundation\ThingworxStorage\logs\。
• 中止または失敗の場合:
◦ ${system_temp_directory}\ThingWorxFoundation_Failed_installs\
例: C:\Users\vagrant\AppData\Local\Temp\ThingWorxFoundation_Failed_installs\。
• アンインストールログ:
◦ ${system_temp_directory}\bitrock_installer_(pid).log
ログファイル名にはプレフィックス bitrock が付きます。例: C:\Users\vagrant\AppData\Local\Temp\bitrock_installer_3008.log。
ThingWorx Foundation インストーラベースのインストールのアンインストール
1. ThingWorx Foundation のインストール場所に移動します。
2. ThingWorxFoundation_uninstall.exe を実行します。
3. プロンプトが表示されたら、「OK」をクリックして、アンインストールを続行することを確認します。
4. アンインストールが完了すると、セットアップは削除されます。
PostgreSQL からの ThingWorx データベースの削除
1. Windows のコマンドラインから、PostgreSQL データベースへの接続を開きます。
たとえば、「psql -U admin -h dbhost」と入力します。
2. デフォルトのデータベース名を使用している場合、コマンド DROP DATABASE thingworx; を実行します。
データベース名をカスタマイズしている場合、コマンド DROP DATABASE <your database name>; を実行します。
Microsoft SQL からの ThingWorx データベースの削除
1. Windows のコマンドラインから、Microsoft SQL データベースへの接続を開きます。
たとえば、「sqlcmd -U admin -s ‘dbhost\dbservicename,port’」と入力します。
2. デフォルトのデータベース名を使用している場合、コマンド DROP DATABASE thingworx; GO; を実行します。
データベース名をカスタマイズしている場合、コマンド DROP DATABASE <your database name>; GO; を実行します。
ThingWorx 9.0 および 9.1 での Java 11 へのアップグレード
インストーラを使用して ThingWorx 9.0.x または 9.1.x と Java 8 をインストールまたはアップグレードしており、Java 11.0.8 を使用する必要がある場合、以下の手順に従います。
1. Java 11 をインストールします。
2. PATH システム変数で /bin ディレクトリを設定します。
3. Java 11 のインストールディレクトリを使用するように JAVA_HOME 変数を設定します。
4. jvm.dll ファイルが Java 11 のインストールディレクトリにあることを確認します。例: C:\Program Files\Java\jdk-11.0.8\bin\server\jvm.dll。
| Java 11 には JRE ディレクトリはありません。したがって、jvm.dll ファイルは Java 8 のように JRE フォルダの下にはありません。 |
5. ThingWorx-Foundation サービスを停止します。
6. 管理者として CMD を実行します。
7. ThingWorx Foundation のインストールディレクトリの下の Tomcat /bin ディレクトリに移動します。例: cd C:\Program Files (x86)\ThingWorxFoundation\tomcat\apache-tomcat-9.0.37\bin。
8. ThingWorx-Foundation サービスのコンフィギュレーションを編集するため、tomcat9w.exe //ES//ThingWorx-Foundation を実行します。
GUI アプリケーションが開きます。
9. アプリケーションの「Java」タブに移動し、以下の操作を行います。
a. Java 仮想マシンとして、Java 11 インストールの jvm.dll を設定します。例: C:\Program Files\Java\jdk-11.0.8\bin\server\jvm.dll。
b. 「Java Options」から以下を除去します。
-XX:+UseG1GC
-XX:+PrintGCTimeStamps
-XX:+PrintGCDetails
-Xloggc:${CATALINA_HOME}/logs/tomcat-twx-gc.log
${CATALINA_HOME} は Tomcat ディレクトリを指します。
c. ThingWorx Foundation のインストールディレクトリのパスをコピーします。例: C:\Program Files (x86)\ThingWorxFoundation。
d. 「Java Options」に以下を追加します。
-Xlog:gc:file=C:\Program Files
(x86)\ThingWorxFoundation/tomcat/current/logs/gc.log:time,level,tags
10. 「Apply」を選択します。
11. 「OK」を選択します。
アプリケーションが閉じます。
12. 以下の操作を行うことで、tomcat9.exe を使用してサービスパラメータを更新します。
a. 管理者として CMD を実行します。
b. 以下を実行します。
tomcat9.exe //US//ThingWorx-Foundation --JavaHome=%JAVA_HOME%
tomcat9.exe //US//ThingWorx-Foundation --Environment="JRE_HOME='%JAVA_HOME%';THINGWORX_PLATFORM_SETTINGS='%THINGWORX_PLATFORM_SETTINGS%';PATH='%PATH%'"
13. ThingWorx-Foundation サービスを開始します。
14. Application.log ファイルで、Java のバージョンが 11 であることを確認します。
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] ========================================
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] ========================================
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] ThingWorx System Environment Settings
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] ========================================
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] OS: Windows Server 2019
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] OS arch: amd64
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] OS version: 10.0
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] Total Processors: 2
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] Default encoding: UTF-8
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] JAVA vendor: Oracle Corporation
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] JAVA version: 11.0.8
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] JAVA install location: C:\Program Files\Java\jdk-11.0.8
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] JVM Max Memory: 750 (MB)
[O: c.t.s.ThingWorxServer] [I: ] [U: SuperUser] [S: ] [P: ] [T: main] ========================================
Windows におけるサービスコンフィギュレーションの変更で問題が発生し、詳細情報を確認する場合、以下を実行して詳細情報を /tomat/current/logs/ ディレクトリの下の commons-daemon.log ファイルに記録します。tomcat9w.exe //ES//ThingWorx-Foundation --LogLevel Debug