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オンライン監査データとオフライン監査データ (直接永続)
直接永続実装でのサービスとそのパラメータは、データテーブル実装でのものとは異なります。このトピックでは、直接永続実装で使用される、オンライン監査データとオフライン監査データ、その抽出に使用可能なサービス、およびパラメータについて説明します。
オンライン監査データ
直接永続実装がアクティブな場合、オンライン監査エントリは、監査サブシステムの DaysOnline パラメータに指定されている値に基づいてオンラインで管理されます。オンライン監査データストア内のデータ量を管理するため、以下のサービスが提供されています。
アーカイブ操作とパージ操作は、ThingWorx Platform 内の関連するスケジューラ Thing によってトリガーされます。これらのスケジューラ Thing はこれらのサービスを定期的に呼び出します。組織のニーズに合わせてスケジューラを設定できます。デフォルトでは、これらのサービスは毎日実行されます。必要に応じて手動で呼び出すこともできます。オンライン監査メッセージは監査サブシステムの AuditArchiveFileRepositoryAuditArchiveDirectPersistence ディレクトリに保存されているファイルに永続化されます。このリポジトリを設定することはできません。
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監査サブシステムのコンテキストでのオフラインとは、監査メッセージをフィルタまたはサーチできなくなり、監査メッセージがオンラインデータベースに保存されていない状態になったことを意味します。
オンライン監査データの保持基準は、監査サブシステムでの監査データをオンラインで保持する日数のコンフィギュレーションパラメータです。ArchiveAuditHistoryDirectPersistence サービスではこの保持基準を満たすデータは削除されません。その代わりに、別の PurgeAuditData サービスをスケジュールに基づいてまたは手動で実行することで、基準を満たす場合にオンライン監査データを削除できます。
QueryAuditHistoryWithQueryCriteria サービスを使用してオンライン監査データをサーチするには、以下を参照してください。
オフライン監査データ
オフライン監査データは、頻繁にアクセスする必要はないが管理目的で保管する必要がある監査データの保管場所を提供します。ArchiveAuditHistoryDirectPersistence サービスは、オンライン監査データをオフラインストレージにコピーします。管理者は、以下のサービスを使用してオフラインデータを管理できます。
ExportAuditData サービスは ArchiveAuditHistoryDirectPersistence サービスを呼び出して、リクエストされたオンライン監査データを AuditArchiveFileRepository から指定されたエクスポートファイルにコピーします。エクスポート操作ではアーカイブされたデータが処理および翻訳され、指定されたエクスポートファイルに保存されます。
CleanUpOfflineAudit サービスは、通常、スケジューラに基づいて実行されます。手動で実行することもできます。このサービスに olderThanDate を渡して、AuditArchiveFileRepository から削除するアーカイブファイルを指定します。
オフラインファイルはローカライズなしでアーカイブされます。オフラインリーダーサービス ExportAuditData を使用して、指定したロケールに基づいてオフラインファイルを読み込むことができます。詳細については、監査データのエクスポートを参照してください。
次の図は、オフラインアーカイブファイルの階層を示しています。この図の下の段落では、FileRepository のすぐ下にあるノード "OfflineAudit folder for active implementation" について説明しています。
オフラインアーカイブの階層
上の図では、ノード "アクティブな実装の OfflineAudit フォルダ" は、直接永続かデータテーブルかにかかわらず、アクティブな実装のリポジトリ内のメインディレクトリを表しています。データテーブル実装から開始し、後で直接永続実装に切り替えた場合、ここにはデータテーブル実装での AuditArchive と直接永続実装での AuditArchiveDirectPersistence の 2 つのディレクトリが表示されます。どちらのディレクトリにも上の図に示したものと同じサブディレクトリ構造があります。ある実装から別の実装に切り替えた場合、アーカイブされた監査データは保持されます。
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ある実装から別の実装に切り替える場合は、保持する必要がある監査データをすべてアーカイブしていることを確認してから、切り替えを行ってください。
フォルダの日付は、アーカイブが実行された日付ではなく、そのフォルダに格納されている監査メッセージの日付を示しています。上の図に示すように、日付付きフォルダ名のフォーマットは YYYY-MM-DD (ISO 8601) フォーマットであり、毎日の監査メッセージ用に新規フォルダが作成されます。"オフライン監査チャンク" は、その日付の監査メッセージが格納されている圧縮 JSON ファイルです。デフォルトのチャンクサイズは 50,000 行です。最小サイズは 10,000 行です。システム管理者は監査サブシステムのコンフィギュレーションでチャンクのデフォルトサイズを変更できます。たとえば、システム管理者はチャンクサイズとして 70,000 行を指定できます。圧縮チャンクファイルにはメッセージがその行数まで格納され、日付付きフォルダに配置されます。各監査エントリが最大 1 KB の場合、チャンクファイルのサイズは圧縮されていない状態またはメモリ内で最大約 70 MB になります。
データ保持とパフォーマンス
パフォーマンスを最大化するには、オンライン監査データとオフラインデータストレージのバランスが必要です。監査サブシステムは、お使いのシステムで最適なバランスを確保できるようにアーカイブ操作とパージ操作の両方を備えています。アーカイブ操作ではサブシステムの DaysOnline パラメータはチェックされませんが、PurgeAuditData サービスによってチェックされます。
そのスケジューラが ArchiveAuditHistoryDirectPersistence サービスを呼び出す際に、現在の日付が olderThanDate として渡されます。この日付よりも古いすべてのオンライン監査メッセージがアーカイブされます。このサービスは監査サブシステムの DaysOnline パラメータをチェックしません。
PurgeAuditData サービスは監査サブシステムの DaysOnline パラメータの値をチェックして、どのオンライン監査メッセージをパージし、どれを引き続きオンラインで提供すべきかを決定します。このサービスは、監査メッセージを削除する前に、削除対象のオンライン監査メッセージの中にアーカイブされていないものがあるかどうかをチェックします。ある場合、このサービスは ArchiveAuditHistoryDirectPersistence サービスを呼び出します。これらの操作によって、削除されるすべてのデータが削除前にアーカイブされます。
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DaysOnline の値が 0 の場合、パージサービスが呼び出されると、すべてのデータはオフラインリポジトリに移動された後で、オンラインリポジトリから削除されます。
オンライン監査データとオフライン監査データのエクスポート
ThingWorx Platform v.9.0.0 では、監査サブシステムには 2 つのエクスポートサービスがあり、1 つはオンライン監査データ専用、もう 1 つはオンライン監査データとオフライン監査データの両方に使用されます。これらのサービスを使用した監査データのエクスポートについては、オンライン監査データのエクスポートおよび監査データのエクスポートを参照してください。
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