チャートでのデータ選択の管理
グリッドや値表示など、チャートタイプのウィジェットを使用したチャートビジュアリゼーションで、選択を使用して特定のデータポイントをハイライトできます。
SelectionMode プロパティを使用して、チャート上のデータポイントを選択する方法を制御できます。以下のオプションから選択できます。
デフォルト
単一
複数
* 
チャート上でアイテムを直接選択する際にズームを無効にするには、選択モードを「単一」または「複数」に設定します。
デフォルト選択モード
選択を使用してズームが行われます。チャート上で 2 つのデータポイントを選択して、特定のデータ範囲をより詳しく調べることができます。
単一選択モード
一度に 1 つのデータポイントを選択します。単一選択モードがアクティブな場合、直接選択またはマウスクリックを使用したズームは無効になります。
単一選択での棒グラフの例
複数選択モード
左マウスボタンをクリックするか、スペースキーを押して、複数のデータポイントを選択します。複数選択モードでチャートに表示されているすべてのデータポイントを選択するには、「すべて選択」をクリックします。1 つ以上のエレメントが選択されている場合、「すべてクリア」ラベルをクリックすることで選択を解除できます。
複数選択での棒グラフの例
選択したデータを別のウィジェットまたはデータサービスに渡す
チャート上で選択したデータを別のウィジェット、データサービス、または関数に渡すには、以下のいずれかのプロパティを使用します。
SelectedData - 「プロパティ」パネル上のチャートウィジェットのインフォテーブルプロパティ。
SelectedRows - 「データ」パネル上のデータサービスのインフォテーブルプロパティ。
* 
両方のプロパティには出力バインドがあり、これらを使用してチャート上のデータを事前選択することはできません。
チャート選択を行っている場合、SelectedData インフォテーブルを使用して、選択した各データポイントを渡すことができます。データサービスインフォテーブル内の選択した行を取得するには、データサービスの SelectedRows プロパティを使用します。このプロパティはデータソースの元のフォーマットを保持します。ただし、データポイントを選択した場合、そのデータポイントが属する、対応する行が選択されます。チャート上で選択したデータポイントの値だけを渡すには、SelectedData インフォテーブルプロパティを使用します。各選択は、選択したデータポイントについての追加の詳細が表示される行です。
プロパティ SelectedData のインフォテーブルは、以下のデータシェイプを使用してフォーマットされます。
フィールド名
説明
x
文字列フォーマットの X 軸の値
y
文字列フォーマットの Y 軸の値
xType
X 軸のベースタイプ
yType
Y 軸のベースタイプ
xAxisField
データインフォテーブル内の X 軸の値のフィールド名
dataField
データインフォテーブル内の Y 軸の値のフィールド名
dataLabel
凡例内の選択したデータポイントのラベル
以下の図に示す棒グラフでは、複数選択が行われています。チャートの SelectedData プロパティはグリッドにバインドされ、X 軸の各カテゴリから 2 つの棒が選択されています。
SelectedData インフォテーブルがグリッドウィジェットを使用して表示されています。各選択が個別にリストされ、選択した列に関連するデータのみが表示されています。インフォテーブルコンテンツを使用して、データサービス、関数、またはウィジェットに情報を渡すことができます。
以下の図では、前述のチャートで 2 つのデータ列が選択されています。
SelectedRows データサービスプロパティがグリッドウィジェットの Data プロパティにバインドされています。チャートの列を選択すると、インフォテーブルデータソース内のそれに対応する行が選択されます。この例では、4 つの異なるチームのある月の測定値が各行に表示されています。各チームは別個のデータ系列として表示されています。選択した行をデータサービスまたはウィジェットに渡すことができます。1 つの系列から特定の値のみを渡すには、SelectedData プロパティを使用します。
チャートイベントの操作
いずれのチャートウィジェットでも、ユーザーがチャート上でアイテムを選択すると、イベントがトリガーされます。イベントを使用して、インフォテーブル内の選択された行またはデータポイントを渡すことができます。エンティティ、関数、またはその他のウィジェット内のサービスをトリガーするには、以下のイベントをバインドします。
SelectedRowChanged - 「データプロパティ」パネル上のデータサービスイベント。ユーザーが棒または列をクリックして、選択されたインフォテーブル行が変わると、このイベントがトリガーされます。
SeriesClicked - 「プロパティ」パネル上のウィジェットイベント。チャート上の任意のデータ系列をクリックすると、このイベントがトリガーされます。
データ選択の無効化
パレート図ウィジェットおよびウォーターフォール図ウィジェットの特定の棒または列のデータ選択を無効にできます。このいずれかのチャートでデータを無効にするには、以下の手順を実行します。
1. Composer で、チャートデータサービスを設定します。
チャートのデータシェイプエンティティにフィールド名 selectable を追加します。
このフィールド名をデータシェイプからチャートデータサービスに追加します。
データサービスを編集して、列のデータを追加します。
2. Mashup Builder で、パレート図またはウォーターフォール図を選択し、「プロパティ」パネルを開きます。
3. NonSelectableData プロパティのチェックボックスをオンにします。
4. 「保存」をクリックして、マッシュアップを表示します。
Selectable インフォテーブル列の値が True か False かによって、データ行をランタイムで選択可能かどうかが判別されます。
これは役に立ちましたか?