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「PTC ソフトウェアのダウンロード」ページを使用した DPM のデプロイ
このシナリオでは、データベースと ThingWorx がシステムにインストールされており、「PTC ソフトウェアのダウンロード」ページからソリューションをダウンロードし、拡張パッケージを ThingWorx にインポートすることで、DPMThingWorx インスタンスにデプロイします。
以下のセクションに示す手順を実行します。
必要条件
DPM をデプロイする前に、次の必要条件をすべて満たしてください。
DPM と互換性のある ThingWorx のバージョンを含めて、DPM のシステム要件を確認します。詳細については、DPM システム要件を参照してください。
互換性がある ThingWorx のバージョン の ThingWorx システム要件を確認します。詳細については、ThingWorx ヘルプセンターの「システム要件」を参照してください。
互換性がある ThingWorx のバージョンをインストールします。詳細については、「ThingWorx のインストール」を参照してください。
適切なDPM ライセンスを適用します。詳細については、ThingWorx ヘルプセンターの「ThingWorx Platform のライセンス」を参照してください。
拡張機能のインポートが有効になるように ThingWorx を設定します。詳細については、ThingWorx ヘルプセンターの拡張機能のインポートを参照してください。
ThingWorx サーバーのタイムゾーンが UTC に設定されていることを確認します。詳細については、ThingWorx ヘルプセンターの「Java、Apache Tomcat、および ThingWorx のインストール」を参照してください。
データベースを Linux にインストールする場合は、sqlcmd ツールをインストールします。
Microsoft SQL Server Management Studio をインストールします。詳細については、https://docs.microsoft.com/en-us/sql/ssms/download-sql-server-management-studio-ssms?view=sql-server-ver15 を参照してください。
スクリプトのタイムアウト設定の更新
スクリプトのタイムアウト設定を更新するには、ThingWorx 管理者が次の手順を実行する必要があります。
1. ThingWorx サーバーで、ThingWorxPlatform フォルダに移動します。
2. platform-settings.json ファイルをテキストエディタで開きます。
3. BasicSettings セクションで、ScriptTimeout 設定を検索して 12000 に更新します。
そのオプションが存在しない場合は、BasicSettings セクションに次のように追加します: "ScriptTimeout": 12000
4. platform-settings.json ファイルを保存して閉じます。
5. ThingWorx サーバーを再起動します。
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スクリプトログに次のようなメッセージが表示された場合は、上記の手順を繰り返して ScriptTimeout 設定をさらに増分します。
[message: Execution of Script terminated after : 12000 seconds. Timeout configured for 12000 seconds.]
詳細については、ThingWorx ヘルプセンターの「platform-settings.json コンフィギュレーションの詳細」を参照してください。
セッションのタイムアウト設定の更新
デフォルトでは、アイドルユーザーセッションは 30 分後にタイムアウトになります。この設定は、システムの要件に応じて変更できます。
セッションのタイムアウト設定を変更するには、ThingWorx 管理者が次の手順を実行する必要があります。
1. ThingWorx において、「システム」 > 「サブシステム」に移動します。
2. 編集モードで、「UserManagementSubsystem」を開きます。
3. 「コンフィギュレーション」で、「アイドルセッションのタイムアウト (分)」設定を変更します。
4. 「保存」をクリックします。
5. ThingWorx サーバーを再起動します。
詳細については、ThingWorx ヘルプセンターのユーザー管理サブシステムを参照してください。
MS SQL JDBC ドライバーのインストール
ThingWorx インスタンスが永続化プロバイダとして PostgreSQL で設定されている場合は、次の手順を実行して MS SQL JDBC ドライバーをインストールします。ThingWorx インスタンスが永続化プロバイダとして MS SQL で設定されている場合は、次のセクションにスキップしてください。
1. Microsoft JDBC Driver 7.4.1 for SQL Server の JRE11 と互換性のあるバージョンを次のリンクからダウンロードします: https://docs.microsoft.com/en-us/sql/connect/jdbc/microsoft-jdbc-driver-for-sql-server-support-matrix?view=sql-server-ver15#sql-version-compatibility
2. JDBC JAR ファイルを Tomcat インストールの lib ディレクトリ (<TOMCAT_ホーム>/lib) にコピーします。
3. Tomcat サーバーを再起動して JDBC ドライバーをロードし、ThingWorx で使用できるようにします。
DPM データベースとデータベースユーザーの作成
次の手順を実行します。
1. マスターデータベースに、DPM データベースユーザーのログインとパスワードを作成します。データベースのパスワードの複雑さに関する推奨事項に従います。
Windows の場合、Microsoft SQL Server Management Studio のクエリーエディタにある Transact-SQL コマンドの使用:
CREATE LOGIN <dpmadmin> WITH PASSWORD = '<password>';
このコマンドで、<dpmadmin><password>DPM データベースユーザーのログインとパスワードに置き換えます。
Linux の場合:
1. Linux クライアントでコマンドプロンプトを開きます。
2. 次のコマンドを使用して、SQL Server のログインを作成します:
sqlcmd –S <database-server-name> -U <sql-administrator-username> -P <sql-administrator-password> \
-Q "create login <dpmadmin> with password = '<dpmadmin-password>'" \
GO; \
exit
このコマンドで、<database-server-name> をデータベースサーバー名に、<sql-administrator-username><sql-administrator-password> を SQL 管理者のユーザー名とパスワードに、そして <dpmadmin><dpmadmin-password>DPM データベースユーザーのログインとパスワードに置き換えます。
2. DPM が使用する Microsoft SQL Server (MSSQL) データベースを作成します。
Windows の場合、Microsoft SQL Server Management Studio のクエリーエディタにある Transact-SQL コマンドの使用:
CREATE DATABASE <dpmdb> COLLATE SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS;
ALTER DATABASE <dpmdb> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON;
ALTER DATABASE <dpmdb> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON;
ALTER DATABASE <dpmdb> SET ARITHABORT ON;
このコマンドで、<dpmdb> をデータベースの名前に置き換えます。
Linux の場合:
1. Linux クライアントでコマンドプロンプトを開きます。
2. 次のコマンドを使用して、SQL Server データベースを作成し、その変数をデータベースサーバー名と SQL 管理者のユーザー名とパスワードに置き換えます:
sqlcmd –S <database-server-name> \
-U <sql-administrator-username> -P <sql-administrator-password> \
-Q "create database <dpmdb> COLLATE SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS; ALTER DATABASE <dpmdb> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON; ALTER DATABASE <dpmdb> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON;ALTER DATABASE <dpmdb> SET ARITHABORT ON"
このコマンドで、<database-server-name> をデータベースサーバー名に、<sql-administrator-username><sql-administrator-password> を SQL 管理者のユーザー名とパスワードに、そして <dpmdb> をデータベースの名前に置き換えます。
3. 手順 1 で作成したログインのデータベースユーザーを作成します。ログインに使用したものと同じ名前を、データベースユーザーに使用します。
Windows の場合、手順 2 で作成したデータベース用に開いた SQL Server Management Studio のクエリーエディタにある Transact-SQL コマンドを使用します。
CREATE USER <dpmadmin> FOR LOGIN <dpmadmin>;
ALTER ROLE [db_owner] ADD MEMBER <dpmadmin>;
このコマンドで、<dpmadmin> を手順 1 で作成したログインの名前に置き換えます。
Linux の場合:
1. Linux クライアントでコマンドプロンプトを開きます。
2. 次のコマンドを使用して、DPM データベースに対してデータベースユーザーを作成し、その変数をデータベースサーバー名と、SQL 管理者のユーザー名とパスワードに置き換えます。
sqlcmd –S <database-server-name> \
-U <sql-administrator-username> -P <sql-administrator-password> \
-Q "use <dpmdb>; create user <dpmadmin> for login <dpmadmin>;ALTER ROLE [db_owner] ADD MEMBER <dpmadmin>"
このコマンドで、<database-server-name> をデータベースサーバー名に、<sql-administrator-username><sql-administrator-password> を SQL 管理者のユーザー名とパスワードに、<dpmdb> をデータベースの名前に、そして、<dpmadmin> を手順 1 で作成したログインの名前に置き換えます。
「ソフトウェアのダウンロード」ページを使用した DPM ソリューションのダウンロード
次の手順を実行します。
1. 次の URL で「PTC ソフトウェアのダウンロード」ページに移動します: https://support.ptc.com/appserver/auth/it/esd/index.jsp
2. 「ThingWorx Foundation」を選択します。
3. 次のフォルダを展開します: 「ThingWorx Foundation」 > 「Release 9.3」 > 「ThingWorx Digital Performance Management (DPM) 1.2」 > 「最新の製造コード」
4. DPM-1-2 拡張パッケージの ZIP ファイルをダウンロードします。
DPM ソリューションのインポート
DPM ソリューションをインポートするには、ThingWorx 管理者が次の手順を実行する必要があります。
1. ライセンスThingWorx Composer にインストールされていることを確認します。詳細については、PTC 知識ベースのテクニカルサポートのアーティクルを参照してください。
2. ThingWorx Composer で、「インポート/エクスポート」 > 「インポート」に移動します。
3. 「インポート」ウィンドウの「インポートオプション」から「拡張機能」を選択します。
4. 「ファイル名」で、「ブラウズ」をクリックします。前のセクションでダウンロードした拡張パッケージの ZIP ファイルに移動して選択します。
5. 「インポート」をクリックします。インポートが終了した後、「閉じる」をクリックします。
6. インポート後に DPM ソリューションの拡張機能を表示するには、「管理」 > 「インストールされた拡張機能」に移動します。
InitializeSolution サービスの実行
InitializeSolution サービスを実行して、データベース Thing を設定し、DPM データベースへの接続、データベーステーブルの作成、および DPM を構成する構築ブロック用のマネージャ Thing の登録を行います。
サービスを実行するには、ThingWorx 管理者が次の手順を実行する必要があります。
1. ThingWorx Composer で、PTC.Base.Manager Thing に移動します。
2. 以下のように、コンフィギュレーションパラメータを取得します。
a. 「サービス」で、GetSolutionDeploymentConfigurationParameters サービスを検索して実行します。このサービス出力は、InitializeSolution サービスに必要なコンフィギュレーションパラメータ (存在する一連の構築ブロックに基づいて動的に変化する) を含む JSON です。サービス出力 JSON は、次のようになります。
{
"databaseUser": {
"types": [
"STRING"
],
"description": "Name of the database user used for DPM database Thing",
"optional": false
},
"overrideComponentDeploymentState": {
"types": [
"BOOLEAN"
],
"description": "If true, the current component deployment state is ignored and the DeployComponent service will be rerun.",
"optional": true
},
"databasePassword": {
"types": [
"STRING"
],
"description": "Password of the database user used for DPM database Thing",
"optional": false
},
"databaseJDBCString": {
"types": [
"STRING"
],
"description": "JDBC Connection String for the DPM database Thing",
"optional": false
},
"databaseThing": {
"types": [
"STRING"
],
"description": "The default database thing (PTC.DBConnection.SQLThingDatabase)",
"optional": true
}
}
b. サービス出力に返された JSON をコピーし、テキストエディタに貼り付けます。
c. この JSON を編集して、各コンフィギュレーションパラメータの中括弧で囲まれたコンテンツを、サイト固有の値に置き換えます。
databaseUser - システム管理権限を持つデータベースユーザーのログイン名。
databasePassword - システム管理権限を持つデータベースユーザーのログインパスワード。
databaseJDBCString - DPM データベースの JDBC 接続文字列。
databaseThing - デフォルトのデータベース Thing (PTC.DBConnection.SQLThingDatabase)。
以下は、編集された JSON の例です:
{
"databaseUser": "<dpmadmin>",
"databasePassword": "<password>",
"databaseJDBCString": "jdbc:sqlserver://<databaseHost>:<databasePort>;databaseName=<DPMdatabaseName>",
"databaseThing": "PTC.DBConnection.SQLThingDatabase"
}
以下は、実際の値を使用した、編集された JSON の例です:
{
"databaseUser": "DPMadmin",
"databasePassword": "945DaTaBase!39525",
"databaseJDBCString": "jdbc:sqlserver://localhost:1433;databaseName=dpmdb",
"databaseThing": "PTC.DBConnection.SQLThingDatabase"
}
3. 「サービス」で、手順 2.c から編集された JSON をサービスの InitializeSolution 入力パラメータとして使用して、deploymentConfig サービスを検索し実行します。
サービスが完了すると、その出力には、デプロイされた構築ブロックとそれらのコンフィギュレーションステータス (ConfiguredNot Configured または Error) をリストするインフォテーブルが表示されます。ステータスが Error または Not Configured の構築ブロックがある場合は、次のトラブルシューティング手順を実行します。
a. JSON で指定されているデータベースの資格証明が有効であることを確認してから、InitializeSolution サービスを実行します。
b. サービス出力にステータスが Error または Not Configured の構築ブロックがまだ存在する場合は、ThingWorx アプリケーションとスクリプトのエラーログを参照して、そこで見つかったエラーを解決します。解決後 InitializeSolution サービスを実行します。
c. その後、サービス出力にステータスが Error または Not Configured の構築ブロックがまだ存在する場合は、以下を含むように JSON を更新してから InitializeSolution サービスを実行します:
"overrideComponentDeploymentState": true
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