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材料需要を使用したボトルネック分析の設定
需要ウィンドウの需要設定が「材料で設定」の場合、作業拠点の需要合計は、作業拠点で生産されるすべての材料から作業拠点に割り当てられる、すべての材料需要の合計として計算されます。材料需要から作業拠点の需要合計を計算する高レベルなフローは次のとおりです。
1. 材料需要の指定 -
各材料には、その材料の独立需要と BOM 需要という 2 つの場所からの需要を含めることができます。所定の材料には、独立需要のみ、BOM 需要のみ、またはその両方を含めることができます。材料の需要合計は、その独立需要と BOM 需要の合計です。
独立需要 - スタンドアロンの材料として必要な材料の単位数。需要 BOM には含まれません。独立需要は、材料の「需要」タブで指定します。
BOM 需要 - 別の材料の需要 BOM に含まれているために必要となる材料の単位数。BOM 内における材料の直接の子は、材料の「需要 BOM」タブで指定します。
たとえば、自転車材料に、フレーム材料 1 単位とワイドホイール材料 2 単位を子として含む需要 BOM があるとします。この場合、生産される自転車 1 単位ごとに、2 単位のワイドホイールが必要になります。自転車に 300 単位の独立需要がある場合、ワイドホイールの BOM 需要は 600 単位になります。さらに、ワイドホイールに 200 単位の独立需要があると、ワイドホイールの需要合計は 800 単位になります。
2. 作業拠点への需要の割当 -
次に、材料を生産できる作業拠点に、材料の需要合計を割合で割り当てます。需要の割当は、材料の「需要の割当」タブで指定します。
たとえば、ワイドホイール材料を生成できる作業拠点が 4 つある場合、各作業拠点に材料需要を割り当てることができます。材料は均等に割り当てることも、作業拠点 1 に 10% (40 単位)、作業拠点 2 に 40% (160 単位)、作業拠点 3 に 30% (120 単位)、作業拠点 4 に 20% (80 単位) というように、作業拠点ごとに異なる割合を指定することもできます。
3. 各作業拠点の需要合計の計算 -
作業拠点で 1 つの材料が生産される場合、その作業拠点の需要合計は、作業拠点に割り当てられているその材料の需要となります。たとえば、作業拠点 2 でワイドホイール材料を生産しており、ワイドホイール材料の需要合計が 800 単位で、そのうち 40% が作業拠点 2 に割り当てられている場合、作業拠点 2 の需要合計は 320 単位になります。
作業拠点で複数の材料を生産している場合、その作業拠点の需要合計は、各材料からその作業拠点に割り当てられている需要の合計になります。たとえば、作業拠点 1 では、ワイドホイール材料、ナローホイール材料、およびトレーニングホイール材料を生産できます。作業拠点 1 には、各材料の材料需要が次のように割り当てられています。
ワイドホイール - 需要合計は 800 単位で、20% が作業拠点 1 に割り当てられています (160 単位)。
ナローホイール - 需要合計は 400 単位で、50% が作業拠点 1 に割り当てられています (200 単位)。
トレーニングホイール - 需要合計は 200 単位で、100% が作業拠点 1 に割り当てられています (200 単位)。
つまり、作業拠点 1 の需要合計は 560 単位となります。
各作業拠点の需要合計は、「設備リスト」で、作業拠点の「需要設定」タブにある「需要合計」列で確認できます。
「材料で設定」需要を使用した需要ウィンドウの設定
ボトルネックの影響を計算するために使用される需要の情報が材料で指定されている需要ウィンドウを設定するには、次の手順を実行します。
1. 「サイト需要」で、サイトを選択し、需要ウィンドウを作成します。「需要設定」に対して、「材料で設定」を選択します。
2. 「材料」で、この需要ウィンドウの期間中に需要がある材料を表示します。
3. 材料の詳細ページで、「需要」タブを表示します。
4. 「需要ウィンドウ」で、「選択」をクリックし、需要ウィンドウを選択します。この需要ウィンドウの選択は、タブ間を移動しても維持されます。
5. 「需要」タブで、需要ウィンドウに対して、この材料の独立需要を指定します。独立需要とは、BOM 需要とは別の材料の需要です。
6. 「需要 BOM」タブで、この BOM に子材料とそれらの量を追加します。
7. 「需要の割当」タブで、各作業拠点のターゲット割当を設定します。これは、各作業拠点が生産する予定である、材料の合計需要の割合です。
8. この需要ウィンドウの期間中に需要がある材料ごとに、手順 2 から 8 を繰り返します。
9. 必要に応じて、「設備リスト」で、この需要ウィンドウが作成されたのと同じサイト内に存在する作業拠点に移動し、「需要設定」タブで、その作業拠点の需要ウィンドウのタクト値を編集します。
10. この需要ウィンドウに需要がある作業拠点ごとに、手順 9 を繰り返します。
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