インタフェース > インポートの検証 > インポート検証結果の詳細について
インポート検証結果の詳細について
Creo の部品モデルとアセンブリモデルは以下の操作を実行すると Creo で自動的に検証されます。
Creo Unite を介して非 Creo モデルとして初めて開く。
Creo ファイルの初回インポート。
Associative Topology Bus (ATB) 更新。
Import Data Doctor (IDD) でのインポートフィーチャーの修復または再定義。
* 
検証が行われるのは、「Creo Parametric オプション」(Creo Parametric Options) ダイアログボックスの「3D データ交換の設定」(3D data exchange settings) ページにある「インポート検証を有効」(Enable Import Validation) チェックボックスがオンになっているか、コンフィギュレーションオプションintf3d_in_enable_imp_validationyes に設定されている場合です。これはデフォルトの設定です。
インポートされたモデルまたは非ネイティブモデルをモデルツリーで右クリックして「インポート検証」(Import Validation) > 「レポート」(Report) の順にクリックすることで、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) で検証結果を調査できます。質量特性値 (体積、表面積、重心) は部品とアセンブリのモデルレベルで比較されます。
* 
Creo ではボディレベルでの質量特性値の比較はサポートされていません。マルチボディ質量特性は、インポートされた部品またはアセンブリのレベルでのみ評価されます。ボディのソリッド化はチェックできますが、個々の体積、表面積、重心の値についてはチェックできません。
欠落している構成部品、インポート検証結果、および「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の読み込みの詳細については、このビデオをご覧ください。
アセンブリの場合、「インポート検証レポート」(Import Validation Report)「サマリー」(Summary) タブには、モデルレベルと構成部品レベルの次のようなインポートの詳細が表示されます。
「ステータスタイプ」(Status type) 列では、比較結果と検証スコアでエラーや警告がレポートされているかどうかが示されます。
「構成部品数」(Number of Components) 列には、インポートに失敗した構成部品の数と、警告付きでインポートされた構成部品の数が示されます。
「このアセンブリ内」(In this assembly) 列には、そのアセンブリモデルについてレポートされた失敗と警告の数が示されます。
構成部品レベルでは、「ステータスタイプ」(Status type) に、構成部品のインポートに関する次のような詳細が表示されます。
「ソリッド化失敗」(Solidification failures) - インポート後の構成部品のソリッド化に失敗しました。
「インポート失敗」(Import failures) - 構成部品のインポートに失敗しました。
「不足」(Missing) - インポートされたアセンブリモデルで構成部品が欠落しています。
「ステータス」(Status) には、ソリッド化またはインポートに失敗した構成部品の数と、アセンブリモデル内で欠落している構成部品の数が示されます。
単一ボディ部品モデルの場合、「サマリー」(Summary) タブにインポートに関する次のような詳細が表示されます。
「ステータスタイプ」(Status type) には、部品モデルのインポートに関する次のような詳細が表示されます。
「部品インポート」(Part import) - インポートのステータスとして、「OK」か、部品のインポートに失敗したか、部品のソリッド化に失敗したことが示されます。
「失敗」(Failures) - エラーの数。
「警告」(Warnings) - 警告の数。
「ステータス」(Status) には、インポートステータスおよび部品モデル内のエラーと警告の数が示されます。
複数のボディが含まれている部品モデルの場合、「サマリー」(Summary) タブにインポートに関する次のような詳細が表示されます。
「ステータスタイプ」(Status type) には、部品が検証に失敗したか警告付きでインポートされたかが示されます。
「この部品内」(In this part) には、部品のボディレベルで存在する失敗と警告の数が示されます。
「失敗」(Failures) - 部品にボディレベルで存在する失敗の数。
「警告」(Warnings) - 部品にボディレベルで存在する警告の数。
「ボディ検証」(Body Validation) の下の「ステータスタイプ」(Status type) で、部品内のボディがソリッド化されたかソリッド化に失敗したかが示されます。
- 部品のすべてのボディがソリッド化され、「ステータス」(Status) 列で失敗はレポートされません。
- 部品内のボディのサブセットまたはすべてのボディがソリッド化に失敗し、「ステータス」(Status) 列にボディの数が示されます。
* 
マルチボディ部品のインポートは、部品のボディのサブセットがソリッド化に失敗した場合でも、失敗となります。
「インポートステータス」(Import Status) には、検証スコアに応じて、インポートされた部品またはアセンブリモデルの全体的なステータスとして以下が示されます。
- パラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値が PASS です。
- パラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値が PASS_WITH_WARNING です。
- パラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値が FAIL です。
「インポート検証レポート」(Import Validation Report)「プロパティ」(Properties) タブをクリックして、各検証プロパティのインポートステータスを確認できます。ソースモデルとインポートされたモデル内の検証プロパティが、その元の値、計算された値、モデル単位とともにリストされています。各プロパティの変換された値のずれを確認できます。
「設定」(Settings) をクリックして、「インポート検証設定」(Import Validation Settings) ダイアログボックスで検証プロパティとモデルに関する次のような詳細を確認できます。
各検証プロパティの変換における最大許容値。
その許容値に指定されている単位 (体積と表面積ではパーセントの値、重心プロパティでは長さのモデル単位など)
次のようなモデルのエラー:
ソリッド化に失敗
インポートに失敗
各検証プロパティとモデルのインポートエラーの重大度の値は ErrorWarning、または Ignore に設定されます。
「インポート検証レポート」(Import Validation Report) から「通知センター」(Notification Center) に、インポートされたモデルの不整合 (構成部品の欠落、空のモデル、不完全なジオメトリや製品構造、ソリッド化に失敗した部品や構成部品) が通知されます。「通知センター」(Notification Center) に表示されたそのようなモデルの不整合に関する通知を確認し、「通知センター」(Notification Center) のコマンドを使用して、そのモデルの不整合を解決できます。
次の場合には「インポート検証レポート」(Import Validation Report) は使用できません。
アセンブリモデルがグラフィック表示または構造表示である。
TIM 構成部品がアセンブリで欠落している構成部品であり、プレースホルダーモデルである。
TIM モデルまたは非ネイティブモデルが、ジオメトリスナップショットとして読み込みが加速されるユーザー定義の簡略表示になっている。
TIM モデルまたは非ネイティブモデルがグラフィック表示、ジオメトリ表示、またはシンボル表示になっている場合、「インポート検証レポート」(Import Validation Report)「設定」(Settings) ボタンと「更新」(Update) ボタンは使用できません。TIM モデルや非ネイティブモデルのマスター表示をアクティブ化していないので、検証パラメータの値を表示することはできますが、検証パラメータの値をリセットしたり、更新して検証スコアを再計算したりすることはできません。
これは役に立ちましたか?