インタフェース > インポートの検証 > 検証スコアとインポートの品質について
検証スコアとインポートの品質について
Creo では、ソースモデル内の質量特性の値と、インポートされたモデル内の対応する検証プロパティの計算された値が比較されます。比較結果に基づいて、Creo によってデータの変換と読み込みを評価するスコアが計算され、インポートプロセスが検証され、インポートの品質が判別されます。検証スコアではインポートが成功、失敗、または警告付き合格として評価され、インポートされたモデルのデータの整合性を評価する際の基準となります。
「インポート検証レポート」(Import Validation Report) では、比較結果の詳細が取り込まれ、インポートされたモデルの全体的なステータスがレポートされます。部品やそのボディのソリッド化の失敗、不完全なジオメトリ、アセンブリでの構成部品の欠落、不完全な製品構造、空のモデルなど、インポートされたモデルでの不一致がレポートされます。部品モデルまたはアセンブリの部品構成部品に複数のボディが含まれている場合、それらのボディのサブセットがソリッド化に失敗した場合でも、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) でインポート失敗が示されます。「インポート検証レポート」(Import Validation Report)「インポートステータス」(Import Status) は、インポートされた部品モデルまたはアセンブリモデルの全体的なステータスを示し、パラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値に対応しています。「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスに、検証スコアがパラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値として表示されます。
パラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値は次のとおりです。
PASS - 警告またはエラーのレポートなしでインポートされたモデルを示します。
PASS_WITH_WARNINGS - 警告付きでインポートされたモデルを示します。
FAIL - 部品または構成部品の部品やボディのソリッド化の失敗、構成部品のインポートの失敗、アセンブリモデルでの構成部品の欠落など、1 つ以上の失敗があるインポートされたモデルを示します。
構成部品が欠落しているアセンブリ (Creo Unite を使用して Creo で開いた非ネイティブアセンブリを含む) の検証スコアは通常は FAIL になります。ATB 使用のアセンブリの場合のように、欠落している構成部品がプレースホルダーモデルに置き換えられた場合でも、パラメータ PTC_VAL_IMP_SCORE の値は FAIL になります。
検証スコアを再計算して更新するには、「インポート検証設定」(Import Validation Settings) ダイアログボックスで検証結果をリセットし、「インポート検証レポート」(Import Validation Report)「更新」(Update) をクリックします。アセンブリモデルに関する検証プロパティの設定変更および再計算された値は、その構成部品に再帰的に適用されます。ただし、構成部品の検証スコアが再計算されても、親アセンブリの検証スコアは自動的に再計算されません。
これは役に立ちましたか?