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ビルド方向について
ビルド方向解析を使用するには、Creo 付加製造のライセンスが必要です。
ビルド方向は 3D プリントを準備する際に必ず考慮すべき事柄です。サポート構造、格子方向、トレイ上のモデルの配置などのその他のステップはビルド方向によって決まるので、ビルド方向を決定することは、付加製造における設計の最初のステップの 1 つです。
ビルド方向は部品モードで定義します。モデルツリーに、ビルド方向フィーチャーが作成され、 によって表されます。Z 軸がビルド方向を示す座標系がグラフィックウィンドウに表示されます。
ビルド方向フィーチャーを使用して、以下の目的のために設計意図を伝達できます。
格子セルの方向を設定する。格子の領域を定義するにはを参照してください。
ビルド方向の Z 軸に従ってトレイ上でモデルを方向設定する。これは部品モデルのみに適用され、アセンブリには適用されません。付加製造のヘルプで「トレイアセンブリを作成するには」のトピックを参照してください。
ビルド方向解析を実行した場合、部品のサーフェスの法線ベクトルが調査され、サーフェス面積やサーフェス臨界角などの規則に従ってサーフェスがマッピングされます。この解析では、3D プリント用のサポートを必要とする部品内の下向きサーフェスが次の一般的な角度に従って識別されます。
臨界角 - トレイの法線を基準にして測定されます。0 から臨界角までの法線を持つサーフェスをサポートする必要があります。
準臨界角 - トレイの法線を基準にして測定されます。臨界角から準臨界角までの法線を持つサーフェスは、サポートされていない場合、表面仕上げが粗くなることがあります。
1. 臨界角
2. 準臨界角
ビルド方向を解析する場合、以下のパラメータについて最適化できます。
Downskin 領域 - 3D プリント用にサポートを必要とする領域を最小化します
シャドウ領域 - プリントトレイ (x-y 平面) 上にモデルが投影される領域を最小化します
高さ - モデルの高さを最小化します