Mechanism Dynamics で解析を実行するには
Mechanism Dynamics Option のライセンスがある場合、以下の解析を実行できます。
• キネマティック - サーボモーターによって適用されたモデルの運動を調べるために使用します。解析中にどのサーボモーターを使用するかを選択して、解析中の開始時間と終了時間を指定できます。モデルの一部分のみの運動を調べる場合は、「解析定義」(Analysis Definition) ダイアログボックスの「プリファレンス」(Preferences) タブで剛体ロックまたは結合ロックオプションを使用して、許可されている自由度を除去します。キネマティック解析は、メカニズムの点または運動軸の位置、速度、および加速度の評価に使用します。
• 「ダイナミック」(Dynamic) - 適用された荷重、サーボモーターとフォースモーター、および重力によって生成された運動の解析に使用します。動解析中に、フォースモーターのオン/オフを切り替えることができます。ただし、サーボモーター (含まれている場合) は、解析中は常にアクティブです。Mechanism Dynamics には、動解析のジオメトリックサーボモーターは含まれません。
「解析定義」(Analysis Definition) ダイアログボックスの「プリファレンス」(Preferences) タブで入力した情報は、動解析の時間間隔の計算には使用されません。このタブの値は、グラフィック表示を変更するだけです。動解析の精度を変更するには、「設定」(Settings) コマンドを使用します。
• 「スタティック」(Static) - メカニズムの安定した均衡位置を調べるために使用します。静解析を使用して、メカニズムの運動を設定する前に、安定時のコンフィギュレーションを確認します。静解析ではサーボモーターを使用できません。
• 「フォースバランス」(Force balance) - モデルが静止状態を維持するために必要なバランスフォースの調査に使用します。この解析は、モデルに適用されたフォースがあり、それを静均衡状態にしたい場合に役立ちます。フォースバランス解析を実行した後、指定した点で指定した方向に適用された、メカニズムを静止させるためのフォースのマグニチュードを取得します。また、均衡状態に維持するのに必要な結合またはモーター反力を取得することもできます。
• 「位置」(Position) - 位置解析は、適用したサーボモーターと結合の条件でメカニズムがアセンブリ可能かどうかを調べるときに使用します。アクティブなサーボモーター、およびそれらの開始時間と終了時間を指定できます。剛体や結合もロックできます。設計プロセスの第 1 段階として位置解析を使用し、干渉やアセンブリ解析が失敗する部分を検出しておく方法もあります。