構成部品のキネマティック移動について
キネマティック移動とは、剛体または剛体システムにかかる質量またはフォースを考慮しない場合の運動のことです。部分的に拘束された構成部品をアセンブリ内でキネマティック移動できます。パッケージ構成部品の移動には、既存のアセンブリ配置拘束条件から導出された結合が使用されます。運動軸結合が設定された構成部品は、既存の拘束条件と運動軸を使用してキネマティックに移動します。
次の拘束ではキネマティック挙動が制限されます。
• 正接
• 平行
構成部品のキネマティック移動を有効にするには、コンフィギュレーションオプション enable_implied_joints を yes に設定します。
フレキシブル構成部品の除外
アセンブリ内にフレキシブル構成部品があると、アセンブリをキネマティック移動できません。アセンブリ内のキネマティック移動を可能にするため、ドラッグ操作の間フレキシブル部品をアセンブリから除外できます。フレキシブル構成部品は距離寸法によって定義されたフレキシビリティによって完全に拘束されている場合、ドラッグ操作の間アセンブリから自動的に除外されます。この定義によって、2 つのアセンブリエンティティを別々に移動できます。ドラッグ操作が終了すると、除外された構成部品は再生され、アセンブリ内の新しい位置と寸法に更新されます。結合を使用して配置されたフレキシブル構成部品がある場合、アセンブリ内でドラッグ操作を行えません。構成部品の形状は動的に変化せず、アセンブリは移動しません。
アセンブリのキネマティック移動を不可能にする構成部品をアセンブリから手動で除外するには、その構成部品を選択し、ショートカットメニューの「メカニズムから除外」(Exclude From Mechanism) を選択します。
ミラーサブアセンブリの使用
ミラーサブアセンブリの構成部品はすべて固定されるので、キネマティック移動はできません。参照先の既存のサブアセンブリのメカニズム結合はミラー構成部品にコピーされません。ミラー構成部品を再定義して、参照先サブアセンブリから独立させることができます。これによって構成部品を部分的に拘束し、参照先サブアセンブリに関係なくキネマティックにドラッグできます。