ヘム曲げの追加
ヘム曲げの追加とは、180 度折られたシートを付加することです。ヘム曲げを追加するには、稜線をクリックして追加する場所を指定します。ピックした稜線 (1) によって、ヘム曲げの折り目の方向も指定されます。ヘム曲げの長さとヘム曲げの距離も指定する必要があります。
ヘム曲げを追加しても、板金パーツの全長は変わりません。
以下の制限に注意してください。ヘム曲げの正面は長方形でなければなりません。
ヘム曲げ
次のとおり、ヘム曲げを定義します。
• ヘム曲げを追加するシートに対するヘム曲げの角度を指定します。
• ヘム曲げの作成に使用するヘム曲げ工程を選択します。
• ヘム曲げの距離を指定します。
ヘム曲げ形状
Creo Elements/Direct Sheet Metal に表示されるヘム曲げの輪郭線は、作成されるヘム曲げの形状を示します。ヘム曲げ形状は次の方法で制御します。
• ヘム曲げの長さ。ヘム曲げの長さを指定すると、対応するヘム曲げプロファイル (およびそのワークプレーン) が表示されます。ヘム曲げプロファイルを使用すると、ヘム曲げ形状、サイズ、方向を変更した場合、視覚的なフィードバックが瞬時に得られます。
• ヘム曲げプロファイルの長さ、角度、および距離を定義するには、隣接面に対する値を直接入力するか、コーナの対称平面に整列させます。次のオプションを使用できます。
◦ ヘム曲げの "左" 稜線の角度。
◦ ヘム曲げと既存の稜線の "左" 頂点間の距離。
◦ ヘム曲げの "右" 稜線の角度。
◦ ヘム曲げと既存の稜線の "右" 頂点間の距離。
この 2 つの距離によって、ヘム曲げの "幅" と、それに伴い、ヘム曲げとオリジナルシート間にあるすべての段曲げの "幅" が定義されます。
制限事項: 複数の稜線を選択した場合、この操作によって信頼できる結果を出せるのは対称パーツだけです。
ヘム曲げ接続
曲げ割れ止めとコーナ割れ止めは、製作中に材質が歪まないようにするために必要です。曲げ割れ止めおよびコーナ割れ止めのタイプと寸法は、設計に大きく依存し、自由に選択できます。
例: ヘム曲げの追加
この例では、既存の板金パーツにヘム曲げを追加します。下図に、既存パーツと追加後のパーツを示します。
1. 「Sheet Metal」をクリックしてから
「シート成形」グループで
「ヘム曲げ」をクリックします。
「ヘム曲げ追加」ダイアログボックスが開きます。
2. ヘム曲げを追加する稜線 (1) をクリックします。
3. 「角度曲長さ」(2) を指定します (例 10)。
4. 曲げの「工程」を指定するか、初期値を受け入れます。初期値は「ヘム曲げ」工程です。
5. 必要ならば、「ヘム曲げ間隔」をクリックして、距離値 (3) を「ヘム曲げ」テーブルから選択します。
6. 必要に応じて、「形状」または「接続」のパラメータを指定します。
7. 「プレビュー」をクリックしてヘム曲げがある板金パーツをプレビューします。
8. をクリックします。
Creo Elements/Direct Sheet Metal は、指定したヘム曲げを板金パーツに追加します。
TDB に補正値がない距離を入力した場合、Creo Elements/Direct Sheet Metal は警告を出します。Creo Elements/Direct Sheet Metal が出す警告に従って、操作を続行する (「続行」をクリック) かまたは新しい距離を入力 (「キャンセル」をクリック) してください。