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板金パーツの新規作成
どのような板金を設計する場合にも、まず製造ショップと材質を特定しておく必要があります。その後で、基準の板金パーツの作成作業を行います。まずワークプレーンを使い、2D 図形を作成する必要があります。この図形によって、新しい基準シートの輪郭線そのものが定義されます。その後、「シート成形」グループの「新規シート」ボタンのいずれかを使用してシートを作成します。
「新規シート」ボタンのどれを使うかは、どの 2D 図形で作業を始めたかによって異なります。シートの作成は、連続線 (一連のつながった直線) を使っても、閉じた輪郭線を使ってもかまいません。この場合の閉じた輪郭線は、Creo Elements/Direct Modeling の有効なプロファイルでなければなりません。2 つの平行なプロファイルまたはループを接続することによってもシートを作成できます。
輪郭線による板金パーツの作成
新しい板金パーツを作成する際に輪郭線を使う場合、最初に 2D プロファイルを作成する必要があります。有効であれば、どのような形のプロファイルでもかまいません。
ここでいう有効な 2D プロファイルとは、閉じていてオーバラップがまったくない、ということです。詳細は、Creo Elements/Direct Modeling Concepts Guideを参照してください。
この他に、材質とパーツ名を指定するか、初期値を受け入れる必要があります。
シートの作成方向は、逆方向ボタンで切り替えることができます。
新しいシートを複数作成するには、複数のプロファイルを同じワークプレーン上に作成します。各プロファイルは同じ形でなくてもかまいません。作成した各シートは別々のパーツであり、それぞれに特定のパーツ名が付けられます。これらのシートは、材質と厚さがすべて同じです。
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Creo Elements/Direct Sheet Metal 属性を持つのは Creo Elements/Direct Sheet Metal で作成したシートだけです。Creo Elements/Direct Modeling で作成した普通のパーツ (たとえば、薄いプレート) にはこの情報がありません。
Creo Elements/Direct Sheet Metal の属性を表示するには、「後工程」グループの 「照会」ボタンを使用します。
例: 長方形の輪郭線を使ったシート成形
1. ワークプレーンをアクティブにしておきます。
2. 「Modeling」をクリックしてから「作図」グループで 「長方形」の隣の矢印をクリックします。
3. 「長方形」をクリックします。
4. ワークプレーンで長方形の開始位置をクリックします。長方形のサイズが表示されます。
5. ワークプレーンで長方形の終了位置をクリックします。長方形を作成するには、コマンドラインで長方形のコーナ点を入力することもできます (例 0,0 50,100)。
6. 「Sheet Metal」をクリックしてから「シート成形」グループで 「新規シート」の隣の矢印をクリックします。
7. 「輪郭線」をクリックします。「輪郭線で新規シート」ダイアログボックスが開きます。
8. パーツ名を指定するか、初期値を受入れます。デフォルトはアクティブパーツです。
9. ワークプレーンを指定するか、初期値を受入れます。デフォルトは、アクティブワークプレーンです (有効なプロファイルを含む場合)。ワークプレーン上のすべてのプロファイルが選択されます。
10. 必要な場合、「選択済み」をクリックして、ワークプレーン上の特定のプロファイルを選択します。
11. 「シートメタル」テーブルから材質を指定するか、初期値を受け入れます。デフォルトは「ショップベースの設定」ダイアログボックスの材質セットです。
12. 「3D コパイロット」をクリックしドラッグして、シートの厚さを設定します。視覚的なフィードバックにより厚さが示されます。別の方法として、厚さの値を入力することもできます。
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選択した材質で使用できる厚さの値だけを設定できます。値を入力すると、選択した材質で使用可能な厚さの中で最も近い値に修正されます。
13. をクリックします。
Creo Elements/Direct Sheet Metal で、長方形プロファイルから新規シートパーツが作成されます。
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「選択」をクリックすると、「選択」ダイアログボックスが開きます。プロファイルを選択して、「終了」をクリックします。
連続線による板金パーツの作成
新しい板金パーツを作成する際に連続線を使う場合、まず 2D の線形要素が 1 つ以上あり、閉じていない輪郭線を作成します。この要素は、板金パーツの側面ビューを "表す" ものです。
連続線による板金パーツの作成では、一度に 1 個のパーツしか作成できません。
スプライン、円弧、楕円を連続線として使用することはできません。直線のみを使い、曲げ半径を指定して、目的の形状を作成します。
この連続線によって、複数曲げのある板金パーツを作成すると、Creo Elements/Direct Sheet Metal では、指定した曲げ半径が、パーツの中に作成されたすべての折り目に使用されます。
この曲げ半径を後で変更することもできます。
この他に、材質とパーツ名を指定するか、初期値を受け入れる必要があります。
シートの作成方向は、逆方向ボタンで切り替えることができます。
Creo Elements/Direct Sheet Metal 属性を持つのは Creo Elements/Direct Sheet Metal で作成したシートだけです。Creo Elements/Direct Modeling で作成した普通のパーツ (たとえば、薄いプレート) にはこの情報がありません。
Creo Elements/Direct Sheet Metal の属性を表示するには、「後工程」グループの 「照会」ボタンを使用します。
例: 連続線によるシートの作成
1. 「Modeling」をクリックしてから「作図」グループで 「直線/円弧」をクリックします。
2. 下図に示されている 1～6 の点を選択して、閉じていない輪郭線を作成します。寸法は図の通りでなくてもかまいません。2D コパイロットにより、長さおよび角度がフィードバック表示され、手順が示されます。
3. 「Sheet Metal」をクリックしてから「シート成形」グループで 「新規シート」の隣の矢印をクリックします。
4. 「連続線」をクリックします。「連続線で新規シート」ダイアログボックスが開きます。
5. パーツ名を指定するか、初期値を受入れます。デフォルトはアクティブパーツです。
6. ワークプレーンを指定するか、初期値を受入れます。初期値はアクティブワークプレーンです (ただし有効な連続線が含まれている場合)。
7. 「シートメタル」テーブルから「材質」を指定するか、初期値を受け入れます。デフォルトは「ショップベースの設定」ダイアログボックスの材質セットです。
8. 曲げ工程を指定します (例: エアベンディング)。初期値は設定メニューで設定された工程です。
9. 曲げ半径を指定するか、初期値を受入れます。デフォルトは「ショップベースの設定」ダイアログボックスの曲げ半径セットです。
10. 肉付け側をクリックします。
11. 上図の点 7 をクリックして、材料の肉厚を付ける側を指定します。連続線の最後のセクションの右側の任意の場所をクリックします。フィードバック線は、材質が連続線の最後のセクションから見てどちらにあるかを示します。
12. シートの長さ (奥行き) を指定します (例: 100)。
13. をクリックします。
Creo Elements/Direct Sheet Metal により、新しい 3D 板金パーツが作成されます。その内容は、一連のつながったシートです。
ソリッドによる板金パーツの作成
ソリッドによる板金パーツの作成では、とがった稜線のカーネルブロックの曲げ、切り取り、および開いた面を選択することにより、板金パーツを定義します。
例: ソリッドによるシートの作成
1. ソリッドブロックを作成します。
a. 2D 長方形を作成します。
b. 長方形をソリッドブロックまで押し出します。
2. 「Sheet Metal」をクリックしてから「シート成形」グループで 「新規シート」の隣の矢印をクリックします。
3. 「ソリッド」をクリックします。「ソリッドで新規シート」ダイアログボックスが開きます。
4. ブロックの稜線を選択します。この稜線を共有する 2 つの面がハイライトされます。
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Connect がデフォルトの設定であり、通常、曲げのあるシートの作成時に使用されます。
稜線の状態を示す一時的ラベルが表示されます。短縮されたラベルとその意味は以下のとおりです。
ラベル
意味
NE
隣接稜線
TU
接する未使用稜線
MU
未使用マイタ (稜線)
UN
未使用稜線
BO
境界稜線
TE
接する稜線
TB
接する境界稜線
M D={1}
マイタ稜線 (D=マイタギャップ間隔)
R={1}
隣接曲げ稜線 (R=曲げ半径)
C D={1}
切り取り稜線 (D=切り取りの距離)
TN
接する隣接稜線
NM
隣接マイタ稜線
MB
マイタ境界稜線
5. 別の稜線を選択し、さらに多くの面をハイライトします。「ソリッド」では、パーツ上で一度に複数の稜線を選択し、板金パーツを作成できます。
6. をクリックします。
Creo Elements/Direct Sheet Metal で新規 3D 板金パーツが作成されます。
「ソリッド」に固有のオプションは次のとおりです。
• 切り取り: 既存の曲げ稜線を切り取り稜線によって置き換え、選択したパーツを 2 つのパーツに分割します。Cut-Gap: 切り取りギャップを定義します。
• シングルシート: 曲げを持たない板金を 1 枚作成します。
• マイタ作成: 斜め継ぎ稜線を作成します。
• 隣接曲げ: 隣接するパーツの曲げを定義します。
• 「隣接稜線」: 実際のパーツと一緒に定義されていないパーツの隣接する稜線を定義します。
• 内側: 選択したパーツの内部または外部のカバーとして、選択した面を定義します。
• 自動隣接: 隣接する稜線および曲げの自動検出をオン (デフォルト) またはオフに切り替えます。
プロファイルの接続による板金パーツの作成
2 つの平行な平面プロファイルまたはループを接続することによって板金パーツを作成できます。プロファイルはワークプレーン上の 2D 稜線であるか、3D パーツから取得できます。
有効なプロファイルまたはループは次の条件を満たす必要があります。
• すべての稜線が 1 つの平面上にある。
• プロファイルまたはループが互いに平行である。
• プロファイルまたはループが閉じている。
• 稜線が凸状である。
板金パーツの作成方法を次の図に示します。
例: プロファイルの接続によるシートの作成
1. ワークプレーンをアクティブにしておきます。
2. 「Modeling」をクリックしてから、「作図」グループを使用して、1 つ目のプロファイルを作成します。
3. 「新規」グループを使用して、平行なワークプレーンを作成します。
4. 「作図」グループを使用して、2 つ目のプロファイルを作成します。
5. 「Sheet Metal」をクリックしてから「シート成形」グループで 「新規シート」の隣の矢印をクリックします。
6. 「接続」をクリックします。「接続で新規シート」ダイアログボックスが開きます。
7. 「開始点」をクリックし、1 つ目のプロファイルの稜線を選択します。
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稜線を選択すると、Creo Elements/Direct Sheet Metal によってそのプロファイルが識別されます。プロファイルが識別されない場合 (3D パーツ上の 2 つの隣接する平面からなる稜線など)、「面」を選択する必要があります。
8. 「終了点」をクリックし、2 つ目のプロファイルの稜線を選択します。必要な場合、「面」を選択します。
9. 「シートメタル」テーブルから「材質」を指定するか、デフォルト値を受け入れます。デフォルト値は「ショップベースの設定」ダイアログボックスの材質セットです。
10. 「コーナ半径」ボックスに値を指定するか、デフォルト値を受け入れます。プロファイルに鋭角が含まれている場合、Creo Elements/Direct Sheet Metal でそのコーナ半径を使用して鋭角がフィレットにラウンドされます。
11. 「曲げ数」ボックスに値を指定するか、デフォルト値を受け入れます。Creo Elements/Direct Sheet Metal によって、指定した曲げ数の板金パーツが作成されます。
12. 「折り曲げ」などの曲げ工程を指定するか、デフォルト値を受け入れます。Creo Elements\Direct Modeling [Version]\personality\sd_customize\SheetAdvisor\ にある sha_demoshop.lsp ファイル内の sha-set-default-connect-bend-process 関数を使用してデフォルト値を設定できます。
13. 曲げ半径を指定するか、デフォルト値を受け入れます。Creo Elements\Direct Modeling [Version]\personality\sd_customize\SheetAdvisor\ にある sha_demoshop.lsp ファイル内の sha-set-default-connect-bend-radius 関数を使用してデフォルト値を設定できます。
14. 「プレビュー」をクリックして板金パーツをプレビューします。