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曲げアニメーション
曲げの設計が終了したら、アニメーション機能を使って曲げの折り込み や展開を視覚的にシミュレートできます。「曲げアニメーション」では、静的な状態に保つシートパーツ面、実行するアニメーションサイクル数、連続する各アニメーションステップ間の角度を指定できます。
次の図は、曲げアニメーションの例を示したものです。
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曲げアニメーションは、段曲げについては機能しません。
曲げをアニメーションにする手順は、次のとおりです。
1. 「Sheet Metal」をクリックしてから「後工程」グループで 「曲げアニメ」をクリックします。「曲げアニメーション」ダイアログボックスが開き、アニメーションを作成する曲げを選択するよう求めるプロンプトが表示されます。
2. 板金パーツの曲げをクリックします。複数の曲げを選択する場合は 「選択」ツールを使用します。Creo Elements/Direct Sheet Metal で、クリックした曲げがハイライトされます。アニメーションでシートのほかの部分が折り曲げられたり展開されたりする間に維持されるシートの静的な面 (「基準面」) が Creo Elements/Direct Sheet Metal によって自動的に検出されます。
3. 必要に応じて、別の基準面を指定します。
4. Creo Elements/Direct Sheet Metal では、デフォルトのアニメーション設定が使用されますが、必要に応じて、これらの値を変更することができます。
「繰り返し数」: 完全なアニメーションサイクルを何回繰り返すかを指定します。繰り返し数を指定しなかった場合、「停止」をクリックするまでアニメーションは繰り返されます。
角度増分: 連続する各アニメーションステップ間の、折り込み/展開の角度の差異を指定します。つまりステップの総数は、曲げ角度を角度増分で割った値になります。
「回転角度」: 指定した数の繰り返しでのシートの回転角度。繰り返し数が指定されていない場合、これは 1 回の繰り返しでシートが回転する角度になります。
5. アニメーションを順方向と逆方向で動かすか(「順方向 + 逆方向」)、または、「逆方向」で動かすか (開始点にジャンプします) について、対応するスイッチをオンにして選択します。
「逆方向」サイクルの場合は展開から折り込みへと進行するのに対し、「順方+逆方」サイクルの場合は折り込みから展開、その後再度折り込みへと進行します。
6. アニメーションを開始するには、開始をクリックします。
アニメーションを段階的に実行するには
曲げの展開をより細かくチェックしたり、スクリーンショットをとったりする必要がある場合は、いずれかの方向に一度に 1 フレームずつ処理を進めていくこともできます。アニメーションを段階的に実行するには、少なくとも一度は「開始」をクリックして、アニメーションを定義しておかなければなりません。段階処理は次のように制御します。
折り込み方向にアニメーションを段階的に進行させるには、「順方向ステップ」をクリックします。
展開方向にアニメーションを段階的に進行させるには、「逆方向ステップ」をクリックします。
リセットをクリックすると、いつでもアニメーションの最初のフレームに戻すことができます。
曲げアニメーションを終了するには、 をクリックします。
アニメーションを AVI ファイルとして保存するには
1. 「曲げアニメーション」ダイアログボックスの「AVI 保存」領域を開きます。
2. 「ファイル名」チェックボックスをオンにして、パスとファイル名を入力します。
3. 必要に応じて、ボックスで「スクリーンサイズ」「フレーム/秒」「コーデック」の値を選択します。スライダを使って、圧縮率を調整します。
4. 「開始」をクリックすると、アニメーションが表示され、AVI ファイルが保存されます。