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段付き穴パラメータ
段付き穴を作成、コピー、または編集する際に、段付き穴ダイアログボックスが表示されます。段付き穴のパラメータを次の表に示します。
編集コマンドを使用する場合、既存のパラメータがモデルからダイアログボックスにロードされ、編集できるようになります。
ダイアログフィールド
(キーワード)
タイプ
ラベル
説明
(SEL_FACE)
ドリル操作を行う面を指定します。自動パラメータ取得を無効に設定していない限り、面をクリックすると、中心が派生します。(軸の指定に関するその他のコメントを参照してください。)
中心点
(CEN_PNT)
3D 位置
ドリル操作の中心点を指定します。ほかの穴加工操作により開始面が後で削除された場合、中心点は空間に残ったままにすることができます。自動パラメータ取得を無効に設定していない限り、をクリックしてから面上の点をクリックすると、クリックした点から中心点が派生します。(軸の指定に関するその他のコメントを参照してください。)
軸方向
(AXIS)
3D 軸 (方向 + 位置 + 上方向)
加工穴の軸を指定します。ほかの穴加工操作により開始面が後で削除された場合、中心点は空間に残ったままにすることができます。自動パラメータ取得を無効に設定していない限り、をクリックしてから面上の点をクリックすると、クリックした点に対して鉛直の軸が派生します (軸の指定に関するその他のコメントを参照してください)。
操作タイプ
(OP_TYPE)
キーワード
現在、5 つの操作タイプがあります
キーワード
後に追加
(ADD_STEP_AFTER)
ステップテーブルで、実際のステップ番号で指定されたステップの後に次のステップを追加します。通常、段付き穴は最初から定義するので、このタイプがデフォルトです。
前に追加
(ADD_STEP_BEFORE)
ステップテーブルで、実際のステップ番号で定義されたステップの前に次のステップを追加します。この操作タイプは、すでに定義されているステップの前にステップを挿入する場合に必須です。
値の編集
(MODIFY_STEP_DATA)
ステップのパラメータを編集した後に実際のステップ番号で定義します。
タイプ編集
(MODIFY_STEP_TYPE)
ステップのパラメータを定義するサブダイアログの 1 つから次に返却される値で、選択したステップを置き換えます。
削除:
(REMOVE_STEP)
ステップを削除した後に実際のステップ番号で定義します。
ステップ数
整数
定義されたステップの数を追跡する (表示専用の) 値です。
実際のステップ
(ACT_STEP)
整数
編集、削除、またはステップの追加で参照するステップを指定します。値を 0 にするとステップが選択されていないことを指定し、入力可能な最大値はステップの数 (ステップ数で定義) です。実際のステップをクリックして、段付き穴データテーブルを表示できます。
テーブルの行を選択して、ステップを選択します。
ステップタイプ
(STEP_TYPE)
キーワード
現在、実際には 10 のステップタイプがあります。
キーワード
止り穴
(BLIND_HOLE_STEP)
先端が円錐形の段付き止り穴。サーフェイス品質を穴の側面に関連付けることができます。
平面止り穴
(FLAT_BLIND_HOLE_STEP)
底面が平らな段付き平面止り穴。サーフェイス品質を穴の底面に関連付けることができます。
貫通穴
(THROUGH_HOLE_STEP)
段付き貫通穴。サーフェイス品質を穴の側面に関連付けることができます。
ねじ貫通穴
(THREADED_THROUGH_HOLE_STEP)
長さ全体にねじ山のある段付き貫通穴。
部分ねじ貫通穴
(PARTIALLY_THREADED_THROUGH_HOLE_STEP)
長さの一部にねじ山のある段付き貫通穴。ねじ山のある部分は、ねじ山がない部分 (ねじの振れまたはねじのクリアランス) よりも開始点寄りでなければなりません。
部分ねじ止り穴
(PARTIALLY_THREADED_BLIND_HOLE_STEP)
側面の一部にねじ山のある通常の止り穴。名前からわかるとおり、ねじの振れまたはねじのクリアランスが存在している必要があります。
部分ねじ平面止り穴
(PARTIALLY_THREADED_FLAT_BLIND_HOLE_STEP)
側面の一部にねじ山のある平面止り穴。名前からわかるとおり、ねじの振れまたはねじのクリアランスが存在している必要があります。底面にサーフェイス品質定義ができます。
部分公差付き貫通穴
(PARTIALLY_TOLERANCED_THROUGH_HOLE_STEP)
サーフェイス品質仕様と、長さの一部だけに必要な直径の公差を持つ段付き貫通穴。公差の付いた部分は、公差のない部分よりも開始点寄りでなければなりません。
名前からわかるとおり、公差の付いていない部分が存在する必要があります。そうでない場合は通常の 段付き貫通穴を使用します。
部分公差付き止り穴
(PARTIALLY_TOLERANCED_BLIND_HOLE_STEP)
サーフェイス品質仕様と、長さの一部だけに必要な直径の公差を持つ通常の止り穴。
名前からわかるとおり、公差の付いていない部分が存在する必要があります。そうでない場合は通常の 段付き止り穴を使用します。
部分公差付き平面止り穴
(PARTIALLY_TOLERANCED_FLAT_BLIND_HOLE_STEP)
サーフェイス品質仕様と、長さの一部だけに必要な直径の公差を持つ平面止り穴。底面にサーフェイス品質定義ができます。
名前からわかるとおり、公差の付いていない部分が存在する必要があります。そうでない場合は通常の 段付き平面止り穴を使用します。
平面止り穴には底面に関連付けられたサーフェイス品質があるので、仕様段付き止り穴タイプにはそれぞれ 2 つのタイプがあります。
ステップテーブル
(STEP_TABLE)
リスト
ステップの説明が記載されています。値が存在する場合、
defined と表示されます。この変数を直接使用して完全な段付き穴を定義することはお勧めしません。変数内で使用されるリストは、リビジョンが上がった場合に互換性がありません。
集合体名
(NAME)
文字
段付き穴集合体の名前を指定します。集合体の名前を変更するには、構造一覧の「名前変更」を使用します。編集の操作タイプを使用することはできません。
フラグ DP
(FLAG_Dp)
フラグ文字を含むドックプレーンです。
最初にフラグ DP をオンにすると、計算されたデフォルト値がアクティブ化されます。
ドックプレーンのフラグ文字を使用せず、フリーのフラグ文字を取得する場合は、フラグ DP をオフにします。後から同じダイアログボックスでこの変数をオンにして、最後に指定した値を再度アクティブ化することができます。
直径 DP
(DIA_Dp)
直径に関する寸法を含むドックプレーンです。
最初に直径 DP をオンにすると、計算されたデフォルト値がアクティブ化されます。
ドックプレーンの寸法を使用せず、フリーの寸法を取得する場合は、直径 DP をオフにします。後から同じダイアログボックスでこの変数をオンにして、最後に指定した値を再度アクティブ化することができます。
深さ DP
(DEPTH_DP)
深さに関する寸法を含むドックプレーンです。
最初に深さ DP をオンにすると、計算されたデフォルト値がアクティブ化されます。
ドックプレーンの寸法を使用せず、フリーの寸法を取得する場合は、深さ DP をオフにします。後から同じダイアログボックスでこの変数をオンにして、最後に指定した値を再度アクティブ化することができます。
ダイアログボックスの残りのオプションは、次の操作を実行します。
ダイアログフィールド
(キーワード)
説明
次へ
(NEXT)
現在の操作を終了し、メニューを開いたまま、次の場所 (作成、コピー) または集合体 (編集) に関するプロンプトを表示します。
十分な情報が得られた時点で、定義している集合体のサイズを大まかに示すグラフィックフィードバックが表示されます。このフィードバックは、すべての新しいパラメータを用いて更新されます。通常、フィードバックは面が選択されたり直径が指定されたりした時点で表示されます。
ダイナミック編集の動作
ダイナミック編集操作 (3D 編集オフセットコマンドなど) が加工穴集合体と干渉する場合、集合体は無効な状態になります。ラベルが赤く表示され、無効であることが示されます (下図参照)。使用可能であるか否かに関わらず、集合体は無効化されます。
単純穴と同様に、段付き穴には無効な集合体を (再) 検証する検証機能があり、同様の制限が適用されます。