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高度な穴加工操作
Creo Elements/Direct Machining は Creo Elements/Direct Modeling のアドバイザモジュールです。このモジュールは、設計フェーズにおいて、次のような点で設計者を支援します。
寸法公差とサーフェイス品質に関する情報とともに共通の穴加工集合体 (ねじ穴など) を容易に指定できます。
穴加工集合体の変更を容易に行うことができます。
直径、深さ、および壁厚間の比率など、穴加工作業 (穴加工) 中に特に注意する必要がある条件についてアドバイスを行います。
モデルが文書化または製造のためにリリースされると、Creo Elements/Direct Machining は次のような点で、さらなる支援を行います。
選択された CAM システムに技術情報を転送し、Annotation 図面を用いて伝達する必要がある情報量を削減できるようにします。
合理的なプロセスで Annotation モジュールに寸法公差を転送できるようにします。
また、データ テーブルを指定することにより、入力する必要があるデータの量を最小限度に抑えることができます。別の集合体のデータ テーブルを指定すると、必要なツールの数も削減できます。
共通の Creo Elements/Direct Machining 集合体
Creo Elements/Direct Machining には、パーツに追加できる各種の穴タイプが用意されています。以下の 3 種類の穴があります。
貫通穴 (1)
タップ穴 (2)
止り穴 (3)
Creo Elements/Direct Modeling で寸法公差を指定する場合、オブジェクトを作成し、後で 3D 寸法をモデルに適用する (通常の方法) か、またはより合理的な方法で寸法を指定するよう、Creo Elements/Direct Machining を設定できます。
貫通穴のシンボリック表現を下図に示します。穴の直径 D1 のように、入力する必要があるパラメータは明確にマークされます。
さらに、Creo Elements/Direct Machining の作成コマンドでサーフェイス品質を直接指定することができます (これは、Creo Elements/Direct Machining コマンドでのみ可能です)。指定したサーフェイス上にシンボル (マゼンタの根号 √) が表示されます。指定したサーフェイス上にシンボル (マゼンタの根号 √) が表示されます。
Creo Elements/Direct Machining 集合体の変更
通常、Creo Elements/Direct Machining 集合体はカスタムプロセス集合体と同様に動作します。Creo Elements/Direct Machining 集合体を作成したら、ほかのすべてのカスタムプロセス集合体と同じ方法で、変更またはコピーすることができます。ただし、Creo Elements/Direct Machining 集合体を削除する場合は、削除のメカニズムが異なります。Creo Elements/Direct Machining では、図形情報と技術情報の両方が削除されますが、カスタムプロセス集合体を削除する場合は、集合体情報のみが削除され、図形情報は残ります。
製造性に関するアドバイス
Creo Elements/Direct Machining には、穴を指定する際に直径と深さの比率をチェックするアドバイザコンポーネントが含まれています。このチェックは標準的な規則に基づいて行われますが、カスタマイズすることもできます。
Creo Elements/Direct Machining のフィードバックは、集合体の粗い形状で表示されます。このフィードバックは、すべての図形指定を用いて精緻化されます。また、フィードバックで集合体の周りの「安全域」も表示するよう、切り替えることができます。
距離チェックは、集合体の周りの安全域を定義して表示することで、壁厚をチェックします。