GD&T 公差シンボルの作成
GD&T 公差シンボルを作成する場合、GD&T 規格に準拠する公差ラベルが作成されます。ラベルには適切な GD&T シンボル、領域サイズ、最大/最小形状状態、データム参照などの情報が含まれます。公差シンボル、付加記号、およびテキストは、集合体制御枠 (FCF) というボックスで囲まれます。公差ラベルは、1 つのパーツを参照する場合は (デフォルトで) 緑に、アセンブリを参照する場合は (デフォルトで) マジェンタに色付けされます。別のデフォルト色を設定できます。
デフォルト設定の変更 を参照してください。
公差を指定する前に、公差を測定する基準となるデータムをまず定義する必要があります。
他のカスタム プロセス集合体と同様に、構造一覧でモデルに適用済みの公差シンボルを表示できます。
公差ラベルの作成を開始するには、まずラベルを付加するモデルの集合体を選択した後、必要な公差シンボルを選択します。これらは、テンプレート一覧で「公差」 をダブルクリックすると表示される「公差」 ダイアログボックスで指定します。「公差」 ダイアログボックスには、次のオプションがあります。
要素 :
公差定義によって参照される集合体または集合体のリストを指定します。集合体は有効な面、機能集合体、または公差を作成する既存の GD&T 公差やデータムです。選択した集合体により、有効タイプ カスケード リストに表示する公差シンボルが決まります。
オーナ :
1 つのアセンブリの複数のパーツを含む集合体を選択するには、まず、「オーナ」 ボックスでアセンブリを指定し、「要素」 を使って集合体を指定します。最初に集合体を指定したときは、このフィールドには選択した集合体を所有するパーツの名前が表示されます
公差タイプ :
このフィールドは "位置度" や "同心度" など公差のタイプを示します。
有効タイプ :
使用可能なオプションから、必要な公差シンボルを選択します。
選択した図形に対して有効な公差タイプだけが、「有効タイプ」 として表示されます。
パーツに公差を作成するには
公差メニューを使用すると、選択した集合体の公差制限を定義するラベルを追加できます。公差シンボルを付加する手順は次のとおりです。
1. 「3D Documentation」 をクリックしてから
「注釈」 グループで
をクリックします。
2. 公差 をダブルクリックします。
3. 「オーナ」 ボックスに表示されます。
4. 「オーナ」 ボックスに名前を指定した後、要素を指定します。
5. 「有効タイプ」 ボックスをクリックします。Creo Elements/Direct Modeling で、選択した集合体に関連する公差シンボルがすべて表示されます。
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7. をクリックします。指定したシンボルに固有の公差ダイアログボックスが表示されます。たとえば、
「真直度」 公差を表すシンボルを選択すると、
「真直度」 ダイアログボックスが開きます。
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17. をクリックして定義した公差シンボルを付加します。
データム参照を更新するには
「データム」 ダイアログボックスで、「参照更新」 オプションを指定すると、変更したデータムを参照するすべての公差が自動的に更新されます。たとえば、データム A を変更してデータム B とした場合、「参照更新」 により、このデータムを参照する公差が修正されます。
「参照更新」 を指定すると、新しいデータム定義を参照する公差も再評価されます。たとえば、ある公差がデータム A を使用し、このデータムをサイズ データムの集合体から平面データムに変更した場合、サイズ データムの集合体でなく、平面のデータムに GD&T 表記を表示するように公差が更新されます。
損失したデータムを再度関連付けるには
「データム」 ダイアログボックスの「再関連付」 オプションを使用すると、指定した名前のデータムを参照する公差へデータムを「再関連付」できます。つまり、公差で参照されるデータム (識別子 B が付くデータムなど) を削除した場合は、新しいデータム (これも B と呼ぶ) を作成し、これを現在無効な公差のデータム参照として使用できます。
「再関連付」 を使用するには、目的の識別子の付いたデータムを作成または修正して、「データム」 ダイアログボックスの「再関連付」 をクリックします。
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「シンボル」をクリックします。
をクリックします。指定したシンボルに固有の公差ダイアログボックスが表示されます。たとえば、「真直度」公差を表すシンボルを選択すると、「真直度」ダイアログボックスが開きます。