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Annotation のグループの使用方法
すべての種類の Annotation を特定の "グループ" にまとめることができます。グループには Annotation だけでなく、ほかのグループも含めることができます。Annotation をグループによって選択し、そのグループがサブグループを含んでいる場合、親グループのすべての Anno と、サブグループのすべての Anno が選択されます。
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測定モジュールで作業しているときは、固定グループの Annotation を使うことも、ドックプレーン条件が選択されている可変グループを使うこともできます。
固定グループ
このグループは、特定の Annotation を選択するだけで定義されます。固定グループの内容は、編集するまで変わりません。パーツやアセンブリのオーナがグループのオーナ自身であるか、グループのオーナの下にあるかぎり、そのパーツやアセンブリに所属するすべての Annotation を固定グループに含めることができます。
固定グループには次の 2 種類があります。
一般グループ: この固定グループでは、メンバー Anno が制限なく複数の一般グループに所属できます。一般グループは、親グループに所属することもできますが、必須ではありません。
排他グループ: この固定グループは、親グループに所属する必要があります。各メンバー Anno は、親グループの 1 つのサブグループにだけ所属できます。つまり、親グループの中で、Anno はそのサブグループの専属になります。ただし、メンバーは、別々の親グループの下にある複数のグループに所属することができます。
可変グループ
このグループでは、Anno をメンバーにするための条件を設定します。条件は、呼び寸法値、公差値、自由寸法かどうかなど、Anno のいくつもの プロパティに基づいて設定できます。可変グループのメンバーは固定ではなく、条件を再評価するときにいつでも変更できます。条件の再評価は、グループにアクセスするときに行います。評価基準は、グループのオーナと共に格納されます。可変グループは、親グループを持つことができます。
グループはブラウザで見ることができ、オーナまたは親グループの下にツリー表示されます。同じパーツまたはアセンブリに所属するグループとサブグループはすべて、ツリー内で一意名を持つ必要があります。
Annotation の固定グループの作成手順
1. 「挿入」をクリックしてから「グループ」グループで 「新規固定」をクリックします。「固定 Anno グループ」ダイアログボックスが開きます。
2. 一般グループ (デフォルトの選択) または排他グループのどちらを作成するかを指定します。
3. 「親グループ」、つまり新しいグループを所有するグループを指定します。排他グループには必須ですが、一般グループの場合は省略可能です。
4. 必要な場合は、グループに別のオーナを指定します。パーツ、アセンブリ、コンテナのいずれかです。新しいグループに親グループを指定した場合は、親グループのオーナが新しいグループのオーナになります。ただし、このオーナを、親グループのオーナの下にあるオーナに変更できます。
5. 必要な場合は、グループの名前として、自動的に選択された名前とは別の名前を指定します。
6. グループに記述を追加できます。この記述は、ブラウザにツール ヒントとして表示されます。
7. 選択をクリックし、グループのメンバーにする Annotation またはほかのグループをクリックします。指定した親グループまたはオーナの下にある Annotation またはグループであれば、どれでも指定できます。複数の項目を選択するときは選択ツールを使用します。排他グループを作成する場合、各 Anno は親グループの 1 つのサブグループにだけ所属できます。別のサブグループに Anno を追加しようとすると、Creo Elements/Direct Modeling で警告が表示され、操作を行うことができません。
8. をクリックして、操作を完了します。
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空のグループ、つまりグループのメンバーとして Annotation またはグループが選択されていないグループを作成できます。 「修正」ボタンを使用して、後で Anno を追加できます。
Annotation の可変グループの作成手順
1. 「挿入」をクリックしてから「グループ」グループで 「新規可変」をクリックします。「可変 Anno グループ」ダイアログボックスが開きます。
2. 「親グループ」、つまり新しいグループを所有するグループを指定できます。
3. 必要な場合は、グループに別のオーナを指定します。パーツ、アセンブリ、コンテナのいずれかです。新しいグループに親グループを指定した場合は、親グループのオーナが新しいグループのオーナになります。ただし、このオーナを、親グループのオーナの下にあるオーナに変更できます。
4. 必要な場合は、グループの名前として、自動的に選択された名前とは別の名前を指定します。
5. グループに記述を追加できます。この記述は、ブラウザにツール ヒントとして表示されます。
6. 新しいグループのメンバーとなる Annotation の条件をオーナのツリーの中で指定します。リストからパラメータを選択し、そのパラメータに対する条件を次のように指定します。
寸法値: 呼び寸法の最大値と最小値の両方またはいずれかを指定します。これらの条件を満たす値を持つ寸法がグループのメンバーになります。
公差: 上または下の公差値の最大値と最小値の両方またはいずれかを指定します。これらの範囲内の公差値を持つ寸法がグループのメンバーになります。
テキスト: Annotation と比較するテキストを入力します。テキスト文字列にワイルドカード (? と *) を含めることができます。全般テキスト、3D 注記、寸法の修飾テキストなどの Annotation のうち、この文字列を含む Annotation がグループのメンバーになります。
修飾テキスト: 寸法の修飾テキストと比較するテキストを 1 つ以上のフィールドに入力します。ここでもワイルドカードを使用できます。入力した文字列に一致する修飾テキストを含む寸法がグループのメンバーになります。
フリー Annos: 新しいグループのオーナツリーの中にあるすべての自由な Annotation がグループのメンバーになります。
ドックプレーン: ドックプレーンを選択して、このドックプレーンに所属する Anno をグループに追加します。
7. をクリックして、操作を完了します。
「修正」ボタンを使用して、可変グループの条件をいつでも変更できます。