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Modeling のユーザインターフェイス
Creo Elements/Direct Modeling 18.0 では、Modeling に Fluent ユーザインターフェイスが導入されました。Fluent ユーザインターフェイスでは、各種コマンドが機能別にグループ化されているため、すばやく簡単にコマンドにアクセスできます。
Creo Elements/Direct Modeling ユーザインターフェイスは、次の要素で構成されています。
「ファイル」タブ
クイックアクセスツールバー
リボン
プロンプトバー
ビューポート
ワークプレーン
コマンドミニツールバー
コンテキストメニュー
ブラウザバー (構造一覧およびその他の一覧)
ユーザ入力ライン
ステータスバー
「OK」ボタンと「キャンセル」ボタン
「最近使ったコマンド」ツールバー
補助ビューウィンドウ
プレビューウィンドウ
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Creo Elements/Direct Modeling では経験のあるユーザが独自にシステムをカスタマイズできるため、設定によって表示が異なってきます。
1. 「ファイル」タブ
2. クイックアクセスツールバー
3. リボン
4. プロンプトバー
5. ビューポート
6. ワークプレーン
7. コマンドミニツールバー
8. コンテキストメニュー
9. ブラウザバー
10. ユーザ入力ライン
11. ステータスバー
12. 「OK」ボタンと「キャンセル」ボタン
13. 「最近使ったコマンド」ツールバー
カーソルが現在のビューポート上にある場合、マウスの中央ボタンをクリックして次の操作を実行できます。
コマンドの終了: 中央ボタンをクリックする。
マウスの中央ボタンをクリックして回転 (または Ctrl キーを押しながら中央ボタンをクリックし、カーソルをドラッグ) してズームします。
マウスの中央ボタンをクリックしながらカーソルをドラッグして回転 (スピン) させます。
Ctrl キーと Shift キーを押しながらマウスの中央ボタンをクリックしてカーソルをドラッグし、ビューポートで点を中心に要素を回転させます。
Shift キーを押しながらマウスの中央ボタンをクリックし、カーソルをドラッグ (または右クリックしてカーソルをドラッグ) して図面をパンします。
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現在のビューポートを右クリックし、ドラッグすることで、パンすることもできます。マウス操作モードを変更するには
1. 「ファイル」 > 「設定」 > 「ビューポート」の順にクリックします。「ビューポート設定」ダイアログボックスが開きます。
2. 「ビューポート設定」ダイアログボックスの「連続表示」「CoCreate マウス操作モード」チェックボックスをオンにします。
「ファイル」タブ
Creo Elements/Direct Modeling ウィンドウの左上隅の「ファイル」ボタンを押すと、「ファイル」メニューが開きます。「ファイル」メニューには、以下のコマンドがあります。
新規セッション: システムを起動時の状態にリセットします。
開く: ファイル一覧を開きます。ロードするファイルタイプを選択できます。詳細については、 ファイルのロードまたはインポートを参照してください。
データベースから開く: ファイル一覧を開きます。現在の Modeling セッションに接続されたデータベースからロードするファイルタイプを選択できます。たとえば、Creo Elements/Direct Model Manager をアクティブにすると、「データベースから開く」「Model Manager から開く」になります。このコマンドは、アクティブなデータベースがない場合は使用できません。
保存: ファイル一覧を開きます。保存するファイルタイプを選択できます。詳細については、 ファイルの保管またはエクスポートを参照してください。
データベースに保存: ファイル一覧を開きます。現在の Modeling セッションに接続されたデータベースから保存するファイルタイプを選択できます。たとえば、Creo Elements/Direct Model Manager をアクティブにすると、「データベースから開く」「Model Manager から開く」になります。このコマンドは、アクティブなデータベースがない場合は使用できません。
データベース: 現在の Modeling セッションに接続されたデータベースに特有のコマンドが表示されます。このコマンドの名前は、データベースによって異なります。たとえば、Creo Elements/Direct Model Manager をアクティブにすると、「データベースから開く」「Model Manager から開く」になります。このコマンドは、アクティブなデータベースがない場合は使用できません。
印刷: モデルまたはアセンブリを印刷します。詳細については、 ビューポートの印刷を参照してください。
ファイルの編集: ファイルをテキストエディタで開きます。
ファイルにレンダリング: 現在のビューポートの内容をファイルにレンダリングします。このオプションは、Rendering モジュールがアクティブである場合にのみ使用できます。
リモート: リモート操作のメニューを表示します。詳細については、 リモート サーバ更新機能の使用を参照してください。
モジュール: 「モジュール」ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスでは、以下の機能を起動または停止できます。
モジュール (Machining、Rendering、Surfacing など)
アプリケーション (Annotation、3D Documentation など)
データインターフェイス (Creo Parametric、Solid Edge など)
アプリケーションインターフェイス (Creo Simulate、Pro/TOOLMAKER)
設定: Modeling およびシステムの設定を変更します。詳細については、 モデリング設定の変更を参照してください。
ツールボックス: 「ツールボックス」メニューは空になっており、ユーザが頻繁に使用するコマンドをこのメニューに配置できます。
オプション: 「オプション」ダイアログボックスを開きます。ここではクイックアクセスツールバーとコマンドミニツールバーをカスタマイズできます。詳細については、 インターフェイスのカスタマイズを参照してください。
「終了」: Creo Elements/Direct Modeling を終了します。終了する前に、それを確認するメッセージが表示されます。
コマンド検索: コマンド名を入力し、リストから関連するコマンドを選択してコマンドを開始します。たとえば、「コマンド検索」ボックスに "直線" と入力して 「直線/円弧」「スプライン」、またはその他の関連するコマンドをリストから選択します。
最近使ったファイル: 最近開いたファイルのリストが表示されます。
クイックアクセスツールバー
クイックアクセスツールバーはデフォルトで Creo Elements/Direct Modeling ウィンドウの最上部に表示されます。これを使用すると、頻繁に使用するコマンドにすばやくアクセスできます。コマンド (ボタンやグループ) の追加、削除、並べ替えを行って、クイックアクセスツールバーをカスタマイズできます。
リボン
リボンでは、コマンドが一連のタブに分類されています。それぞれのタブでは、関連するコマンドがグループ化されています。次の図は、リボンの各種要素を示しています。
1. タブ
2. グループ
3. ボタン
4. 「その他」ボタン
5. ダイアログボックス起動ツール
1. タブ: 使用できるタブは、「Modeling」タブ、「構造」タブ、「集合体」タブ、「3D 図形」タブ、「解析」タブ、「ビュー」タブ、および「アプリケーション」タブです。
2. グループ: コマンドは機能に応じてグループに配置されます。
3. ボタン: リボンの各ボタンはコマンドを表し、アイコンと (多くの場合) ラベルを含みます。一部のボタンはアイコンと矢印で構成されます。頻繁に使用するボタンは大きく、その他のボタンは小さく表示されます。リボンのボタンのタイプを以下に説明します。
または (アイコンとラベルで構成される大きいまたは小さいボタン): このタイプのボタンをクリックすると、所定の操作が開始されます。たとえば、「移動/引延ばし」をクリックすると、3D オブジェクトが移動または引き延ばされます。
または (アイコンと、線で分割されていない矢印の付いた大小のボタン): 矢印はリストが存在することを表します。このタイプのボタンをクリックすると、関連するコマンドのリストが開きます。ボタンが線で区切られていない場合、アイコンと矢印は同じ操作を実行します。
または (アイコンと、線で分割された矢印の付いた大小のボタン): アイコンと矢印の間の線、つまり分割は、アイコンと線が別の動作をすることを表します。このタイプのボタンのアイコンをクリックすると、所定の操作が開始されます。このタイプのボタンの矢印をクリックすると、関連するコマンドのリストが開きます。現在のセッションで最後に選択したコマンドのアイコンがボタンに表示されます。
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一部のコマンドは、クリックすると、ダイアログボックスを表示します。 ダイアログボックスを参照してください。
ラベルは、最後に選択したコマンドに関係なく、変更されません。
ツールヒントに、アイコンが表すコマンドの名前と説明が表示されます。
手順を説明するトピックでは、デフォルトのコマンドのアイコンがボタンに表示されていることを前提として説明が記述されていますが、実際にはユーザが最後に選択したコマンドのアイコンがボタンに表示されている可能性があります。
4. その他: ユーザインターフェイスを最適化するために、「その他」ボタンには使用頻度の低いコマンドがグループの後ろにリストされます。
5. ダイアログボックス起動ツール: グループのコマンドに関連する設定ダイアログボックスを開きます。たとえば、「作図」グループのダイアログボックス起動ツールをクリックすると、「2D コパイロット設定」ダイアログボックスが開きます。「作図」グループには 2D コパイロットコマンドがあります。
プロンプトバー
プロンプトバーは、一般的なシステムフィードバック、メッセージ、またはユーザへの指示の表示に使用されます。プロンプトバーは、デフォルトでは無効になっています。プロンプトバーが開かれていなければ、ウィンドウの下部にあるステータスバーにプロンプトテキストが表示されます。プロンプトバーを表示するには
1. 「ビュー」をクリックしてから「ウィンドウ」グループで 「ツールバー」をクリックします。
2. 「プロンプトバー」をクリックします。
「プロンプトバー」は画面の任意の場所に配置できます。
ビューポート
ビューポートは、ユーザインターフェイスの主要部分です。パーツの設計を行うのはユーザインターフェイスのグラフィックス領域です。
複数のビューポートを使用して、パーツを同時に異なる方向から異なるモードで見ることが可能です。ビューポートのサイズは変更できます。ビューポートはリボンとステータスバーの間にあります。
ワークプレーン
ワークプレーンは、透明な無限大の平面です。ワークプレーンを使用すると、あらゆる方向からパーツのどの断面でも処理することができます。ワークプレーンにより、2D 図形の描画、パーツのマシニング、洗練された形状の作成が可能となります。
コマンドミニツールバー
Creo Elements/Direct Modeling では、初期選択モードでビューポートまたは構造一覧 (ブラウザバー) で要素を選択すると、コマンドミニツールバー (CMT) が開きます。CMT は空のビューポートをクリックした場合にも表示されます。コンテキストメニューが開いている場合、コンテキストメニューの上にも CMT が表示されます。現在のコンテキストとカーソル位置、選択したオブジェクトに応じて、CMT の要素は変わります。CMT により、ビューポートからのコマンドが素早く実行できます。CMT の最初のコマンドは、デフォルトのコマンドです。CMT はカスタマイズできます。詳細については、 インターフェイスのカスタマイズを参照してください。
コンテキストメニュー
初期選択モードでビューポートの要素を選択して右クリックすると、コンテキストメニューが開きます。コンテキストメニューのコマンドは現在のコンテキストとカーソル位置、選択したオブジェクトに応じて変わります。
ダイアログボックス
リボン、CMT、やクイックアクセスツールバーのボタン、またはコンテキストメニューの項目をクリックすると、ダイアログボックスが開きます。ダイアログボックスでは、要素を選択したり、特性を設定したりできます。 で操作を完了し、 で操作を取り消します。 をクリックして、現在の操作のヘルプにアクセスします。
「OK」ボタンと「キャンセル」ボタン
ボタンで操作を完了し、 ボタンで操作を取り消します。これらのボタンは、操作がアクティブな場合にのみ、ビューポート内 (左上隅) に表示されます。 は、アクティブな操作にダイアログボックスがあり、ビューポート内に表示されていない場合にのみ表示されます。操作の実行中にダイアログボックスを開くには、 をクリックします。たとえば、「プル」を実行して 2D プロファイルまたは 3D オブジェクトを押し出す場合、 をクリックして「プル」ダイアログボックスを開くことができます。
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操作の実行中にスペースキー (または割り当てられたキー) を押してオプションミニツールバー (OMT) を開いたり、OMT の をクリックしてダイアログボックスを開いたりできます。
ブラウザバー (構造一覧およびその他の一覧)
ブラウザバーには、開かれているすべての一覧 (構造一覧など) が表示されます。構造一覧には、すべての 3D オブジェクトおよび要素 (パーツ、アセンブリ、ワークプレーンなど) とその相互関係が表示されます。一覧を使用して以下の操作を行うこともできます。
パーツとアセンブリを指定して、構造内のパーツやアセンブリの移動などの Modeling 操作を行います。
オブジェクトおよび要素を選択する (構造一覧でオブジェクトまたは要素をダブルクリックして)。
構造一覧を開くには F12 キーを押します。または、
1. 「ビュー」をクリックしてから「ウィンドウ」グループで 「ツールバー」をクリックします。
2. 「ブラウザバー」をクリックします。
ユーザ入力ライン
ユーザ入力ラインは、コマンド、汎用式、またはテキストを入力するために使用します。ユーザ入力ラインを表示するには
1. 「ビュー」をクリックしてから「ウィンドウ」グループで 「ツールバー」をクリックします。
2. 「ユーザ入力ライン」をクリックします。
ステータスバー
ステータスバーは Modeling ウィンドウの最下部に表示され、常に有効です。ステータスバーには、以下のコマンドがあります。
: フルスクリーンモードのオンとオフを切り替えます (F11 キー)。
: 新しいビューウィンドウを定義します。
: 直前ビューを表示します。
: コンテンツをビューポートに合わせて表示します。
: 前のアプリケーションに切り替えます。
: 警告履歴を表示します。
ステータスバーには現在のワークプレーンおよびパーツと、キャッチと単位の現在の設定も表示されます。キャッチの詳細については、 キャッチとキャッチ モードを参照してください。
モジュールを追加すると、ステータスバーにエントリが追加される場合があります。たとえば、モジュール "パラメトリック" を追加すると現在のリレーションセットが追加されます。
プロンプトバーが開かれていなければ、ステータスバーの左側にプロンプトテキストが表示されます。
「最近使ったコマンド」ツールバー
ビューポートの右下隅にある「最近使ったコマンド」ツールバーには、最近使用したコマンドが表示されます。このツールバーを使用して、最近使用したコマンドを簡単に選択できます。次の図に、「最近使ったコマンド」ツールバーの例を示します。 をクリックして「多角形」コマンドを開始し、ビューポートで多角形を描画できます。
補助ビューウィンドウ
補助ビューウィンドウは、パーツまたはアセンブリを配置するときに使用できます。詳細については、 パーツ、アセンブリ、ワークプレーンセットの位置決め手順を参照してください。
プレビューウィンドウ
プレビューウィンドウは、構造一覧内のパーツまたはアセンブリ (部分的にロードされたモデルや軽量モデルを含む) をマウスの中央ボタンでクリックすると開きます。次の図に示すように、パーツまたはアセンブリがビューポートでハイライトされます。別のパーツまたはアセンブリをマウスの中央ボタンでクリックすると、プレビューウィンドウが更新されます。プレビューウィンドウは手動で閉じる必要があります。