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サーフェイス品質の解析
モデルのサーフェイスの質を知ることは、とりわけプラスチック容器の設計において重要です。Creo Elements/Direct Modeling には、選択した面またはパーツのサーフェイスの曲率半径を解析するツールが用意されています。サーフェイス上の色コーディングにより、サーフェイスの揺らぎなどの潜在的な問題のある領域が示され、必要に応じて修正することができます。
サーフェイス解析ツールでは、面の最大/最小半径の値を確認することもできます。たとえば、この機能を使用すると、面の質に応じてシェル操作が失敗するか、成功するかを確認できます。
単一の面を選択すると、半径の情報が面上にすぐに表示されます。これはカーソルで移動できます。半径情報は、カーソルが置かれた場所の情報です。ビューポートに主曲率円 (半径の最大値と最小値が計測された円) の情報が表示されます。対応する半径の最大値/最小値情報がプロンプトのテキスト行に表示されます。
また、サーフェイス解析ツールを使用すると、縞模様解析により、面間の小さなサーフェイスの欠陥を検出できます。
サーフェイス解析
1. サーフェシング モジュールを次のようにアクティブ化します。
a. 「ファイル」 > 「モジュール」の順にクリックします。「モジュール」ダイアログボックスが開きます。
b. 「モジュール」パネルで、「ライセンス保護」の下の「Surfacing」をクリックします。
2. 「解析」をクリックしてから「解析」グループで 「サーフェイス」をクリックします。「サーフェイス解析」ダイアログボックスが開きます。
次のオプションを使用して、サーフェイス解析を制御できます。
タイプ: 解析タイプ (ガウス曲率、平均曲率、縞模様解析) です。
1 つ以上の「面」または「パーツ」を指定できます。
ファセットの平滑化: 選択したパーツまたは面のファセットモデルを一時的になめらかにします。モデルの分解能を上げると、よりよい解析結果を得られます (「表示」メニューの「ワイヤ」をオンにすると、ファセットモデルが表示されます)。
「表示範囲」: Creo Elements/Direct Modeling は自動的に最も情報のある最大曲率を計算し、解析で表示します。ただし、特定の曲率値の範囲を調べたい場合は、手動で値を入力することもできます。
色コーディング: 解析結果のグラフィック表示に使われる配色。最初の色はほとんどの正の曲率値を表し、中央の色は 0 に近い角度を表し、最後の色は負の曲率値を表します。
「最大曲率」および「最小曲率」: 選択した面またはパーツのサーフェイスパラメータ。これらのフィールドには最大/最小曲率値が表示されます。
ファセットの平滑化の設定は、現在の解析に限り有効です。永続的な平滑化を設定するには、パーツまたは面のファセット精度を変更します。これにより、そのパーツまたは面の図形分解能が上がります。
曲率解析
1. サーフェシング モジュールを次のようにアクティブ化します。
a. 「ファイル」 > 「モジュール」の順にクリックします。「モジュール」ダイアログボックスが開きます。
b. 「モジュール」パネルで、「ライセンス保護」の下の「Surfacing」をクリックします。
2. 「解析」をクリックしてから「解析」グループで 「サーフェイス」をクリックします。「サーフェイス解析」ダイアログボックスが開きます。
3. ガウス曲率、平均曲率、縞模様解析のいずれかの解析タイプを指定します。
4. 解析を実行する「面」または「パーツ」を指定します。パーツまたは 1 つの面を選択することも、または選択ツールを使用してリストを作成することもできます。選択した面のプレビューが表示されます。
5. 特定の範囲の曲率値 (ガウスまたは平均) を解析する場合は、「表示範囲」フィールドに最大曲率値を入力します。範囲を指定しない場合は、フィールドを空のままにします (適切な値が自動的に計算されます)。
6. 「色コーディング」カスケード リストで必要な色分布を指定します。
7. 解析色を使用して選択した面が表示され、ビューポートに「サーフェイス品質」輪郭線マップが表示されます。
8. 選択した面のファセット モデルを編集するには、ファセットの平滑化リストから以下または以上を選択します。この平滑化は一時的なものであり、通常のファセット モデルは解析の完了後に再開されるので注意してください。
9. 続けて解析パラメータを調整するか、 をクリックしてサーフェイス解析を終了します。
ビューポートのサーフェイス品質郭線マップの外観は、いくつかのパラメータによって制御されます。ビューポート メニューからアクセスする輪郭マップ メニューのこれらの設定を変更できます。
面から面への遷移の解析
1. サーフェシング モジュールを次のようにアクティブ化します。
a. 「ファイル」 > 「モジュール」の順にクリックします。「モジュール」ダイアログボックスが開きます。
b. 「モジュール」パネルで、「ライセンス保護」の下の「Surfacing」をクリックします。
2. 「解析」をクリックしてから「解析」グループで 「サーフェイス」をクリックします。「サーフェイス解析」ダイアログボックスが開きます。
3. 解析に使用する曲率のタイプ (縞模様解析) を指定します。
4. 解析を実行する「面」または「パーツ」を指定します。隣接する面が解析用に自動的に選択されます。選択した面のプレビューが表示されます。
5. 表示パラメータのタイプ (球形または立方体) を選択します。この表示パラメータによって、ストライプをモデルに反映させる方法が決まります。
6. 縞数のタブを移動させて、縞模様の幅を変更します。
7. 色の比率のタブを移動させて、縞の色の比率を変更します。
8. 続けて解析パラメータを調整するか、 をクリックしてサーフェイス解析を終了します。