パーツのファセット精度を変更するには

パーツおよび面の図形分解能の基本は、ファセットモデルです。通常、標準の Creo Elements/Direct Modeling ファセット設定で、正確な分解能を得るのに十分です。ただし、場合によってはファセットモデルの精度をさらに上げる必要があります。(パーツまたは面のファセットモデルは、表示メニューで「ワイヤ」をオンにすると表示できます)。

制御可能な、なめらかさの倍率は次の通りです。

• ファセットモデルの近似曲線と実際の曲線との間の距離の最大偏差。

どちらの場合も、値が小さくなると、ファセットモデルの精度が上がります。次の図では、距離と角度の計測方法を示します。

1. 「構造」をクリックしてから「パーツ & アセンブリ」グループで「その他」をクリックします。

3. ビューポートまたは構造一覧でパーツを選択します。「パーツのプロパティ」ダイアログボックスが開きます。

◦ 「平滑化」カスケードリストで (現在の値に適用する) なめらかさの倍率をクリックします。たとえば、値が 3 の場合はパーツのファセットの数が 3 倍になり、0.5 の場合はファセットの数が半分になります。「距離」および「角度」フィールドが更新され、計算された公差値が表示されます。

◦ 「距離」および「角度」データ入力フィールドに特定の値を入力します。

新しい値は、パーツをなめらかにする場合に、許容できる最大のエラー値として処理されることに注意してください。なめらかさ修正後の実際の精度は、いくつかの面またはすべての面で改善されます。

定義済みの設定は次の 2 つの方法で指定できます。

• コピー - 別のパーツのファセット精度をコピーすることができます。なめらかにするパーツを選択し、「パーツのプロパティ」でそのパーツの「ファセット」メニューを開いた後、「コピー元」をクリックし、適用したい値を持つパーツを指定します。メニューのフィールドが更新され、選択したパーツの値が表示されます。

• 「デフォルト」 - デフォルトの Creo Elements/Direct Modeling のファセット設定を再度呼び出し、選択したパーツに適用できます。なめらかにするパーツを選択し、「パーツのプロパティ」でその「ファセット」メニューを開いた後、「デフォルトに戻す」をクリックします。メニューのフィールドが消去され、採用されたデフォルトの値が表示されます。

Creo Elements/Direct Modeling は、指定した値またはなめらかさの倍率を使用し、パーツの曲面上のファセット数を変更します。ファセットの数が多いほど色の陰影が向上し、ファセット数が少ないほどパフォーマンスは向上します。Creo Elements/Direct Modeling が使用できるファセット数には制限があります。たとえば、完全な円柱面のファセット数は 8 以上です。