基本的なカスタマイズと配布の演習
推定所要時間
Java 開発環境を使用し、Creo Elements/Direct Model Manager の簡単なカスタマイズを作成して配布します。
Creo Elements/Direct Model Manager のカスタマイズを行うための Java 開発環境を設定し、その後で簡単なカスタマイズを作成して配布します。この演習は、他のカスタマイズの演習を実行するうえでの前提条件となります。
問題が発生した場合は、演習のトラブルシューティングのヒントを参照してください。
説明:
1 分
演習:
2-3 時間
説明
Creo Elements/Direct Model Manager のカスタマイズのほとんどは、XML および Java コードで構成されます。Creo Elements/Direct Model Manager には、高速配布を使用してこれらのカスタマイズを構築および配布するためのツールが用意されています。これらのツールは Java 開発環境に統合されています。
以下の演習を活用し、Java 開発環境を設定して Creo Elements/Direct Model Manager のカスタマイズの作成と配布を行ってください。
演習
この演習では、Creo Elements/Direct Model Manager のカスタマイズを行うための Java 開発環境を設定し、その後で簡単なカスタマイズを作成して配布します。
前提条件
基本的な Java プログラミングの経験。
Creo Elements/Direct Model Manager の簡単なカスタマイズを作成して配布するための主な手順は、次のとおりです。
開発環境の設定
xml ファイルのカスタマイズのみを実行した場合でも、Java 開発環境を使用して Creo Elements/Direct Model Manager のカスタマイズをパッケージ化したうえで配布する必要があります。任意の Java 統合開発環境 (IDE) を使用できます。Creo Elements/Direct では NetBeans 11.0 IDE を使用しています。別の IDE を使用している場合は、NetBeans 用の指示を参考にして、ご使用の IDE で同様のカスタマイズを作成してください。
1. Java 開発環境の設定については、NetBeans の設定方法に記載されている指示に従ってください。
変更の作成
Creo Elements/Direct Model Manager に配布できる変更を作成します。
1. NetBeans で主プロジェクトを実行スクリプトを実行します。
2. Creo Elements/Direct Model Manager にログインし、「ヘルプ」 > Creo Elements/Direct Model Manager について」の順に選択します。Build Number をメモして、Build Name という項目が表示されていないことを確認します。
3. Creo Elements/Direct Model Manager を終了します。
4. NetBeans で、dev.properties を編集します。,Build Name=Acmebuild.string に追加します。
名前と値のペアは、カンマで区切って必要な数だけ追加できます。それぞれのペアは、行中にアルファベット順で表示されます。
5. 主プロジェクトを構築スクリプトを実行します。
6. 「主プロジェクトを実行」スクリプトを実行します。Creo Elements/Direct Model Manager にログインし、「ヘルプ」 > Creo Elements/Direct Model Manager について」の順に選択します。Build Number が増分されていること、および Build Name (Acme) が表示されていることを確認してください。
Build Number は Ant に保持され、ビルド スクリプトによってコードが再コンパイルされるたびに増分されます。
7. Creo Elements/Direct Model Manager を終了します。
配布パッケージの作成
新規の作成名を使用して配布パッケージを作成し、ローカル システムに配布します。
1. dev.properties で、
mm.force.updatetrue に設定します。
mm.force.update フラグがある場合、build.xml によって ModelManagerSetup.min ファイルが作成されます。
sds.host を、ご使用のマシンの完全修飾名 (mypc.acme.com など) に設定します。
2. 「プロジェクトの構築とパッケージ化」スクリプトを実行します。ローカルマシンでビルドとパッケージのインストールが行われます。パッケージャの実行には数分かかります。
3. Windows の「スタート」メニューから、Creo Elements/Direct Model Manager を起動します。Creo Elements/Direct Model Manager により更新のチェックが行われます。更新版をダウンロードします。設定の選択を求めるメッセージが表示された場合は、カスタマイズした設定を選択します (例: acme)。
4. Creo Elements/Direct Model Manager で、「ヘルプ」 > Creo Elements/Direct Model Manager について」の順に選択します。配布されたバージョンに新しい Build Name が表示されていることに注目してください。
ほかのソフトウェア配布サーバへの配布
カスタマイズを他の Software Distribution Server へ配布します。
1. dev.properties で、
sds.host を Software Distribution Server の完全修飾名に設定します。
2. 主プロジェクトを構築スクリプトを実行します。これで、作業ディレクトリに zip ファイルが作成されます。
3. SoftwareDistributionServer.zip ファイルをソフトウェア配布サーバに移動し、インストールディレクトリのルートで解凍します。
4. ソフトウェア配布サーバから Creo Elements/Direct Model Manager をインストールします。
5. Windows の「スタート」メニューから、Creo Elements/Direct Model Manager を起動します。Creo Elements/Direct Model Manager により更新のチェックが行われます。更新版をダウンロードします。設定の選択を求めるメッセージが表示された場合は、カスタマイズした設定を選択します (例: acme)。
6. Build Name をチェックして、カスタマイズされたバージョンが使用されていることを確認します。
7. dev.properties で、
sds.host を、ご使用のマシンの完全修飾名に戻し、通常のカスタマイズの開発が行える状態にします。
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