3D Library の統合
表 5
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の統合とは
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の統合により、3D Library で作成されたパーツが Creo Elements/Direct Manager Server データベースに保存されます。また、この統合によって、データベースには 3D Library (カスタマ) の標準パーツが重複せずに存在することになります。統合を行うことで、データベースへのアクセス権を持つすべての設計者が、パーツを共有、再利用できるようになります。
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の統合の使用方法
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の統合を使用するモードには、オンラインオフラインの 2 種類があります。どちらのモードでも、Creo Elements/Direct Modeling から Creo Elements/Direct 「Model Manager」 をアクティブ化する必要があります。
1. 「アプリケーション」をクリックし、「ベース」グループの をクリックします。もしくは、「ファイル」 > 「モジュール」の順にクリックします。「モジュール」ダイアログボックスが開きます。
2. Creo Elements/Direct Modeling で、「3D Library」タブをクリックしてコマンドを表示します。
オンライン
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 をオンラインで使用するには
1. 「3D Library」をクリックして、「Setup」グループの「Database」をクリックします。「Database」ダイアログボックスが開きます。
2. 「Online Use」チェックボックスをオンにします。
3D Library パーツを選択し、そのパーツのパラメータとモデル内での位置を指定すると、オンラインの場合、データベースに同じパーツがすでに存在しているかどうかのチェックが行われます。そのパーツがデータベースに存在している場合、データベースから標準パーツがロードされ、指定された場所に配置されます。データベースにそのパーツが存在しない場合、新しい標準パーツが作成され、Creo Elements/Direct Modeling に配置されます。新しいパーツはその後、部品情報およびモデルライブラリの属性情報と共に自動的にデータベースに保存されます。部品の「部品番号」およびモデルライブラリの「名前」フィールドの値には、3D Library パーツ仕様に基づいた識別名が含まれます。
オンラインで作業する場合、システムは標準パーツをデータベースに自動的に保存し、データベース内で重複が起こらないようにします。同じ標準パーツをもう一度モデルに配置すると、Creo Elements/Direct Modeling 内で自動的に共有されます。
オフライン
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 をオフラインで使用するには、「3D Library」をクリックし、「Setup」グループの「Database」をクリックします。
オフラインの場合、新しく作成された 3D Library パーツはデータベースにすぐには保存されません。オフラインモードでは、ユーザは Creo Elements/Direct Modeling の Creo Elements/Direct Model Manager 統合モジュールを使用して 3D Library パーツをデータベースに保存するタイミングを選択できます。3D Library パーツの保存方法は次のとおりです。
1. Creo Elements/Direct Modeling で、3D Library パーツを含むアセンブリまたは 3D Library パーツ自体を右クリックし、ショートカットメニューで「Model Manager」 > 「3D 保存」の順にクリックします。「保存」ダイアログボックスが開きます。
2. 「保存」をクリックします。
3D Library パーツを選択した場合、システムはそのパーツがデータベースにすでに存在しているかどうかをチェックします。パーツがデータベースにない場合は、Creo Elements/Direct 「Model Manager」 がアクティブになります。部品情報のパーツおよび LIBRARY_3D 文書属性の情報を入力するよう指示されます。一部の属性フィールドは保存プロセスで自動的に入力されます。
3D Library パーツがデータベースにすでに存在している場合、Creo Elements/Direct Modeling 内のそのパーツがデータベースのパーツに置き換えられます。置換後も内容はそのままですが、Creo Elements/Direct Modeling 内のシステム ID は変化します。
3D Library パーツの親アセンブリを選択して保存する場合、保存プロセスは、前述のプロセスと同じです。ただし、3D Library パーツの属性を入力するように指示されることはありません。
* 
3D Library パーツのデフォルトの文書クラスは モデルライブラリ クラスです。
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 での 3D Library パーツの名前フィールドは、以降の識別で使用されるため、編集できません。
1 つのモデル内で同じ標準パーツを複数回作成すると、3D Library パーツが自動的に共有されます。これは、ローカルのファイルシステムで保存してからロードし直しても同様です。ただし、異なる Creo Elements/Direct Modeling セッションで同じ標準パーツを複数回選択し、これらのモデルをファイルシステムに保存した場合、ローカルのファイルシステムに標準パーツのコピーが複数作成されます。このパーツは異なるシステム ID を持っています。共有された同一のパーツの複数のコピーをディスクから Creo Elements/Direct Modeling にロードすると、システムはそれらが同じものかどうかをチェックしません。パーツは個別に保存されたまま、共有されません (表 5を参照)。
3D Library パーツは Creo Elements/Direct Modeling 内で常に読み取り専用です。
* 
3D Library パーツを含むアセンブリで複数のパーツにまたがる参照 (寸法、関係) を作成する前に、その 3D Library パーツがデータベースに保存されていることを確認してください。保存されていない場合、後で 3D Library パーツをデータベースに保存するときに、複数のパーツにまたがる参照が失われることがあります。パーツの保存操作中に、以前の保存処理でデータベースに保存された同じパーツで置換される場合があります。以前に保存したパーツには、別の Creo Elements/Direct Modeling システム ID が割り当てられています。複数のパーツにまたがる参照はこれらのシステム ID に基づいているため、3D Library パーツの置換完了時に失われてしまいます。ライブラリ要素の同期を参照してください。
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の統合時の注意事項
してもよいこと
内容
コメント
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 で、3D Library パーツのデフォルトの文書または部品の説明を変更する (デフォルトの集合体名)
なし
Creo Elements/Direct Modeling
3D Library パーツの名前を変更する
パーツ ツリー内で 3D Library パーツを移動する
3D Library パーツの集合体名を変更する
なし
してはならないこと
内容
コメント
Creo Elements/Direct Manager Server 内で、3D Library パーツのデフォルトの文書名を変更する
3D Library と Creo Elements/Direct 「Model Manager」、また BOM 位置フラグと Creo Elements/Direct Design Data Management の間での標準の識別は、自動的に割り当てられたものと同じ文書名に基づいて行われます。
統合に関する制限事項
内容
コメント
古いライブラリ要素で、3D Library パーツをツールとして使用しているときにブール演算を行うと、情報を持っていないパーツがすべての 3D Library 属性を誤って継承します (3D Library クラスにパーツを保存するための情報を含む)。これにより、情報を持っていないパーツをデータベースに保存するときに不適切な動作が発生します。
対策
1. 3D Library パーツをコピーします。
2. バージョン 11.60 と同様、"sl_remove_sl" を含む 3D Library 属性を削除します。
3. clean-up バージョンで、ブール演算を実行します。
Creo Elements/Direct Modeling で異なるモデルのパーツとして作成され、ファイルシステムに個別に保存された同一の 3D Library パーツをモデリング、保存しても、ロード時に自動的に共有されません。
Creo Elements/Direct では自動共有および検索のため、可能なときはいつでも Creo Elements/Direct 「Model Manager」 の統合を使用することをお勧めします。
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