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バージョン 8.4.0 リリースノート
ThingWorx 8.4.0 には、次の機能強化、バグの修正、既知の問題と制約事項、および有効期間の終了に関する情報が含まれています。
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8.4 では、Timer Thing や Scheduler Thing を使用するアプリケーションに影響を与える可能性のある変更が実施されています。アプリケーション/拡張機能に Timer または Scheduler が含まれている場合、アップグレードする前に、runAsUser の設定が空白でないことを確認する必要があります。Timer および Scheduler が編集可能なコンフィギュレーションテーブルを持つ拡張エンティティとして設定されている場合、runAsUser の設定が有効になった後にプラットフォームを再起動する必要があります。詳細については、 Thing Template を参照してください。空の runAsUser フィールドを含む拡張機能をインポートしようとすると、アプリケーションログに次のエラーが表示されます。
Thing State is being set to ERROR because it failed during the initialization phase: The runAsUser field was empty!
機能強化
プラットフォーム
ThingWorx インストーラが使用可能になりました。このインストーラの使用方法に関する詳細は、 ThingWorx Installerを参照してください。
このリリースでは ファイルリポジトリ管理の機能が強化されました。Composer UI でリモートファイルリポジトリ内のファイルを管理できるようになりました。
このリリースでは、拡張機能をインポートする機能はデフォルトですべてのユーザーに対して無効になっています。拡張機能のインポートを有効にするには、platform-settings.json ファイルでパラメータを追加および設定する必要があります。詳細については、 拡張機能のインポートを参照してください。
H2 データベースの platform-settings.json にユーザー名とパスワードを追加する必要があります。詳細については、 platform-settings.json コンフィギュレーションの詳細を参照してください。
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パスワードは、簡単に推測または認知できるもの (一般的なパスワード) にしないでください。長さは 14 文字以上が推奨され (システム要件では 10 文字以上)、大文字と小文字、数字、特殊文字を組み合わせます。
"PersistenceProviderPackageConfigs":
{
"H2PersistenceProviderPackage":
{
"ConnectionInformation":
{
"password": "<changeme>",
"username": "twadmin"
}
}
ThingWorx 管理者は、古いバージョンの ThingWorx からユーザーを移行する際に、既存のユーザーパスワードが、このリリースで実装されている新しいパスワード規則に対して検証されないことに注意する必要があります。ユーザーパスワードは、現在のパスワード検証規則に準拠していることを確認するために更新しなければならない場合があります。詳細については、 ユーザーパスワードを参照してください。
Composer のユーザーインタフェースから、Thing、Thing Template、Thing Shape、マッシュアップのコンフィギュレーションテーブルを作成できるようになりました。詳細については、 コンフィギュレーションテーブルを参照してください。
ThingWorx Analytics Server マイクロサービスを使用するように異常検出の機能が強化されました。追加の外部サービスをインストールする必要がないため、この変更によって異常検出の実装が合理化されます。 ThingWorx アラート処理サブシステムでは、AnalyticsGateway を指すようにのみ、ThingWorx を設定する必要があります。
以前のリリースで作成された既存の異常検出モデルのセットを移行する場合は、手動プロセスを使用できます。プロセスの最初の手順は、ThingWorx または ThingWorx Analytics Server を.アップグレードする前に完了する必要があります。詳細については、Analytics ヘルプセンターの「Anomaly Detection」セクションにある Migrate Existing Anomaly Modelsを参照してください。
ユーザーパスワードのセキュリティが強化され、禁止ユーザーパスワードを定義できるようになりました。パスワードの最小長を設定できるようになりました。最小長は 10 です。詳細については、 ユーザー管理サブシステムを参照してください。
値ストリームが強化され、BigInteger がサポートされるようになりました。ThingWorx 8.4 より前のリリースでは、値ストリームのエントリ数が上限 (MAX_INT) に達して新規の値ストリームエントリをデータベース内に作成できなくなることがありました。
アップグレードスクリプトを使用することで、8.4 より前のバージョンで上限を超える値ストリームを作成できます。以前のバージョンでこのスクリプトを必ずしも実行する必要はありませんが、実行しなかった場合、MAX_INT の上限に達して新しい値ストリームエントリを作成できなくなる可能性があります。詳細については、 Migration Scripts for Large Sets of Data in Value Streamsを参照してください。
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これらのスクリプトは、PostgreSQL または MSSQL を 8.4.0 にアップグレードする場合に実行する必要があります。スクリプトの実行に失敗すると、値ストリームのスキーマが不正確になります。
プロパティ変換を作成する機能が、Thing のプロパティに追加されました。この機能は、 マイクロサーバーがインストールされている場合にのみ使用できます。この新しいマイクロサーバーは、ThingWorx に入力するストリーミングデータから値を導き出すために使用できる一連のサービスを提供します。
これらのサービスは、特定の分析計算だけでなく、いくつかの汎用 IoT 変換を自動化します。Thing、Thing Template、または Thing Shape に関連付けられた数値のソースプロパティにすばやく簡単に追加できます。詳細については、Analytics ヘルプセンターの Property Transform セクションを参照してください。
ThingWorx のデータストレージオプションが新しく追加されました。PostgreSQL および MSSQL を永続化プロバイダとするデフォルトインストールに組み込んで InfluxDB を使用できます。InfluxPersistenceProviderPackage を使用して InfluxDB データストアを接続する永続化プロバイダインスタンスを ThingWorx で作成して設定できます。詳細については、 永続化プロバイダとしての InfluxDB の使用を参照してください。
このリリースでは、ThingWorx は、モデル、プロパティ、およびストリーミングデータの新しい永続化プロバイダとして、Azure SQL データベースをサポートしています。Azure SQL データベースは、Microsoft Azure の一部として提供される、管理されたクラウドデータベース (SaaS) です。ThingWorx は、マネージドインスタンス、シングルおよびエラスティックプールの、3 つすべての Azure SQL デプロイをサポートします。詳細については、 永続化プロバイダとしての Azure SQL Server の使用を参照してください。
Composer 組織および ComposerUser ユーザーグループシステムオブジェクトが追加されました。
このリリースでは、サードパーティのライブラリの更新や、クロスサイトスクリプティング (XSS) の問題に対処するためのデータ処理に対する大規模な投資を含む、多数のセキュリティ問題が修正されています。これらの重要な改善を利用するために、できるだけ早くアップグレードすることをお勧めします。
ThingWorx プラットフォームに接続するデバイスの幅広い分野に対応するために、"接続" の概念は "Websocket を使用して現在バインドされている" から "正常な接続" へと変化しており、これは Thing の存在と呼ばれます。"Thing の存在" は、Thing に基づいて、Thing の接続が "正常" であることを示します。
(ThingWorx Edge SDK ベースのアプリケーションまたは ThingWorx WebSocket ベースの Edge MicroServer を実行している) ThingWorx AlwaysOn デバイスは、Websocket をバインドし、一定期間オフラインにするように設定されていない場合は、常に ThingWorx プラットフォームからメッセージを受信できるようになります。
Axeda eMessage および Axeda IDM エージェントデバイスは、プラットフォームを定期的 ("ping" 速度) にポーリングし、接続およびバインドされている場合にのみプラットフォームからメッセージを受信できます。次に接続するときに、プラットフォームからのリクエストがキュー内で待機し、ポーリングエージェントに送信されます。
これら両方の主要タイプのデバイスは、Thing の存在によってサポートされます。RemoteThing Thing Template を実装する Thing、またはその派生物の 1 つは、デバイスが接続およびバインドされているかどうか、あるいはプラットフォームのリクエストを受信するために使用できるかどうかを判断するアルゴリズムによって値が設定されている、新しいプロパティ isReporting を継承します。
Query Microservice は、このリリースで利用可能であり、同じ物理マシンまたは別の物理マシン上の別のプロセスで発生するクエリーの実行を許可することによって、ThingWorx サーバーをオフロードするために使用できます。Query Microservice は、以下の場合にお勧めします。
大量のデータをメモリにロードする/読み込むクエリーがシステムで使用され、これによって速度が低下したりシステムがクラッシュしたりする場合。
プロセスの一部として大量のクエリーが実行されたことが原因でシステムの速度が低下したり応答しなくなったりする場合。
セキュリティ管理ツールは、このリリースで利用可能であり、ライセンスやデータベースパスワードなど、ThingWorx ソフトウェアによって使用されるセキュリティで保護された情報を管理するために使用できます。ThingWorx アプリケーションで使用でき、ThingWorx Platform、Connection Server、EMS、統合ランタイムなどの製品でサポートされています。
このリリースでは、Microsoft SQL Server (MSSQL) 永続化プロバイダは、ストリーミングデータの書き込みパフォーマンスが最適化されています。
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この機能強化により、一部の ThingWorx REST API (読み取りおよび削除) でパフォーマンスが低下することがあります。これらの API の詳細については、後述の 既知の問題を参照してください。
platform-settings.json ファイルsupportedMediaEntityContentTypes セクションが追加されました。これを使用して、メディアエンティティに動的にリンクできる MIME タイプを定義できます。
Mashup Builder
「コンボボックス」ビューの「リスト」ウィジェットに、NumberOfItemsPerPage プロパティが追加されました。
このプロパティを使用すると、各ページのリストに表示されるアイテムの数を設定できます。詳細については、 リストウィジェットを参照してください。
このリリースでのウィジェットは、「標準」「ベータ」「レガシー」、または「インポート済み」に分類されます。ウィジェットのカテゴリについては、 ウィジェットを参照してください。
既存のウィジェットは、「レガシー」として分類される 「リピーター」ウィジェットを除き、「標準」として分類されるようになりました。
標準の「ラジオボタン」ウィジェットは、このリリースから「ボタンバー」ウィジェットとして名前が変更されます。詳細については、 ラジオボタンウィジェットを参照してください。
「ベータ」カテゴリには、13 の新しいウィジェットが含まれます。
新しい「ベータ」ウィジェットの詳細については、 ベータウィジェットのトピックを参照してください。
このリリースでは、マッシュアップテンプレートのサポートが提供されています。テンプレートは、マッシュアップ開発の開始点となります。デフォルトのテンプレートは、プラットフォームで提供されます。また、マッシュアップを作成してテンプレートとして保存することもできます。詳細については、 マッシュアップテンプレートを参照してください。
このリリースでは、マッシュアップのプレビューが有効になっています。詳細は、 マッシュアップのプレビューを参照してください。
このリリースでは、マッシュアップの「プロジェクト」「タグ」フィルタが有効になっています。詳細については、 Mashup Project and Tags Filter を参照してください。
このリリースでは、マッシュアップのコンフィギュレーションフォームの機能が追加されました。詳細については、 Mashup Configuration Form を参照してください。
このリリースには、マッシュアップパラメータの機能強化が含まれています。詳細については、 マッシュアップのパラメータの設定を参照してください。
定義式とバリデータ関数に、「関数」パネルが追加されました。このパネルは、「定義式」および「バリデータ」ウィジェットを置き換えます。
このリリースでは、テーマがスタイルテーマ (ベータ) で強化されています。スタイルテーマを使用して、新しい「ベータ」ウィジェットのスタイルを作成できます。スタイルテーマを作成、修正、適用、再使用して、マッシュアップのルックアンドフィールをすばやくカスタマイズできます。詳細については、 スタイルテーマ (ベータ)を参照してください。
次のマッシュアッププロパティが追加されました。
(Beta) UseThemesForHybrids - マッシュアップのハイブリッドウィジェットにスタイルテーマを適用します。
(Beta) StyleTheme - マッシュアップのスタイルテーマを指定します。
詳細については、 マッシュアップのコンフィギュレーションを参照してください。
標準ウィジェットの「ベータ」スタイルテーマのサポートを追加しました。スタイルテーマを適用するか、スタイル定義を使用して、マッシュアップでこれらのウィジェットのスタイルを設定できます。詳細については、 ハイブリッドウィジェット (ベータ)を参照してください。
レスポンシブ (アドバンス) マッシュアップタイプが追加されました。高度なレスポンシブレイアウトを使用して、Flexbox CSS の規則に基づくマッシュアップを作成できます。Flexbox ベースのレイアウトを使用するには、既存のマッシュアップを再構築する必要があります。詳細については、 レスポンシブ (アドバンス) マッシュアップを参照してください。
バグの修正
プラットフォーム
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},
"ContentTypeSettings": {
"supportedMediaEntityContentTypes" : ["image/jpeg","application/pdf","application/msword"]
}
},
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Mashup Builder
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既知の問題と制約事項
ThingWorx 8.4.0 には次の既知の問題と制約事項が存在します。
プラットフォーム
PostgreSQL と H2 から MSSQL または AzureSQL への移行はサポートされていません。
エンティティのモデルに対して同時更新を実行すると、既知のデッドロックの問題が発生します。この問題を悪化させるユースケースの 1 つに、Thing に対して複数の動的な購読を同時に追加しようとした場合があります。
DSE 拡張機能 (DsePersistenceProviderPackage.zip) はこのリリースではサポートされていませんが、今後のリリースでサポート予定です。
8.4.0 へのインプレース移行を実行している場合、ユーザープロファイルのメディアオプションは使用できません。
このリリースでの MSSQL 書き込みパフォーマンスの最適化により、次の API でパフォーマンスが低下する可能性があります。
MSSQL (ValueStreamThing) に対する最適化の影響
サービス名
パフォーマンス低下率
100 万のエントリを持つ value_stream テーブル
GetBooleanStreamEntry
GetDateTimeStreamEntry
GetImageStreamEntry
GetInfoTableStreamEntry
GetIntegerStreamEntry
GetLocationStreamEntry
GetLongStreamEntry
GetNumberStreamEntry
GetStringStreamEntry
GetThingCodeStreamEntry
GetVec2StreamEntry
GetVec3StreamEntry
GetVec4StreamEntry
60%
DeleteStreamEntry
85%
AddBooleanStreamEntry
AddDateTimeStreamEntry
AddImageStreamEntry
AddInfoTableStreamEntry
AddIntegerStreamEntry
AddLocationStreamEntry
AddLongStreamEntry
AddNumberStreamEntry
AddStringStreamEntry
AddThingCodeStreamEntry
AddVec2StreamEntry
AddVec3StreamEntry
AddVec4StreamEntry
~10%
MSSQL (StreamThing) に対する最適化の影響
サービス名
パフォーマンス低下率
50 万までのエントリを持つストリームテーブル
GetStreamEntry
GetStreamEntries
20%
DeleteStreamEntry
9.3%
UpdateStreamEntry
47%
MSSQL (DataTableThing) に対する最適化の影響
サービス名
パフォーマンス低下率
10 万までのエントリを持つ data_table
UpdateDataTableEntry
18%
UpdateDataTableEntries
20%
AddOrUpdateDataTableEntries
29%
Mashup Builder
「ゲージ」ウィジェットの HTML 構造が変更されました。カスタムスタイル定義を「ゲージ」ウィジェットに適用した場合、CSS 規則はマッシュアップのデザインタイムでは表示されませんが、ランタイムに表示されます。そのため、ランタイムに CSS 規則を評価する必要があります。これは、マッシュアップのパフォーマンスに影響しない既知の問題です。これは、今後のリリースで修正される予定です。
TW-48077
スタイルテーマの未定義のアクセス許可により、ユーザーがデザインタイムとランタイムにマッシュアップを表示できなくなります。スタイルテーマエンティティを使用するマッシュアップを表示するには、ユーザーが少なくとも「スタイルテーマ (ベータ)」コレクションの「表示」アクセス許可セットを持っていることを確認してください。
TW-51844
Internet Explorer 11 では、「切り替えボタン」「チェックボックス」「リンク」「ラジオボタン」、および「ラベル」ウィジェットが、コンテナ内の 1 行に強制的に表示されます。この問題を解決するには、ウィジェットの LabelMaxWidth プロパティの値を指定します。この問題は、今後のリリースで修正される予定です。
TW-52132
サポート終了情報
レガシー Composer UI はこのリリースで廃止が予定されています。
このリリースでは、Neo4j および Neo4j+DSE のアップグレードコンフィギュレーションはサポートされなくなりました。