オンライン監査エントリは、監査サブシステムのパラメータ maxEntriesOnlineAuditData および DaysOnline に指定されている値に基づいてオンラインで管理されます。

QueryAuditHistory サービスのオプションのパラメータについては 監査メッセージのサーチを参照してください。ExportAuditData サービスを使用した JSON ファイルのエクスポートについては 監査データのエクスポートを参照してください。

オフライン監査データは、頻繁にアクセスする必要はないが管理目的で保管する必要がある監査データの保管場所を提供します。アーカイブ操作により、オンライン監査データがオフラインストレージにコピーされます。

監査サブシステムの保持基準では、監査データをオンラインで保持する日数とオンライン監査データテーブル内の行数のしきい値が指定されています。v.8.5.0 の ThingWorx Platform では、いずれかの保持基準を満たすデータの削除はアーカイブ操作によって実行されなくなりました。代わりに、いずれかの基準を満たす場合、別個のパージ操作によってこのデータが削除されます。

エクスポート操作によって ArchiveAuditHistory サービスが呼び出され、リクエストされたデータが AuditArchiveFileRepository から指定されたエクスポートファイルにコピーされます。

アーカイブ操作とパージ操作は、デフォルトでは毎日自動的に実行されます。オンライン監査メッセージは監査サブシステムの AuditArchiveFileRepository に保存されているファイルに永続化されます。このリポジトリを設定することはできません。

オフラインファイルはローカライズなしでアーカイブされます。オフラインリーダーサービス ExportAuditData を使用して、指定したロケールに基づいてオフラインファイルを読み込むことができます。詳細については、 監査データのエクスポートを参照してください。

オフラインアーカイブファイルの階層を以下に示します。

フォルダの日付は、アーカイブが実行された日付ではなく、そのフォルダに格納されている監査メッセージの日付を示しています。上の図に示すように、日付付きフォルダ名のフォーマットは YYYY-MM-DD (ISO 8601) フォーマットであり、毎日の監査メッセージ用に新規フォルダが作成されます。"オフライン監査チャンク" は、その日付の監査メッセージが格納されている圧縮 JSON ファイルです。デフォルトのチャンクサイズは 50,000 行 (最小サイズ) です。システム管理者は監査サブシステムのコンフィギュレーションでチャンクのデフォルトサイズを変更できます。たとえば、システム管理者はチャンクサイズとして 70,000 行を指定できます。圧縮チャンクファイルにはメッセージがその行数まで格納され、日付付きフォルダに配置されます。各監査エントリが最大 1 KB の場合、チャンクファイルのサイズは圧縮されていない状態またはメモリ内で最大約 70 MB になります。

パフォーマンスを最大化するには、オンライン監査データとオフラインデータストレージのバランスが必要です。監査サブシステムは、お使いのシステムで最適なバランスを確保できるようにアーカイブ操作とパージ操作の両方を備えています。サブシステムの以下のプロパティを使用して、オンラインでの監査データの保持を制御できます。

これらのパラメータの設定によって、(Scheduler Thing に従って自動的に、または手動で呼び出された) PurgeAuditData サービスの実行時に保持される監査データの量が決まります。ArchiveAuditHistory サービスではすべてのオンライン監査データがアーカイブされます。アーカイブ操作を最初に実行するようにスケジュールされている場合、パージ操作の前に、DaysOnline の値より古いオンライン監査データと、オンラインの最大行数を超えるオンラインデータがアーカイブされます。