• 名前 - ツールの記述名 (BALL125 など) は、特定のパラメータ値でツールを一意に識別します。ツール名は、ツールの識別のため Expert Machinist 全体で使用されます。テキストファイルに工具のパラメータを保存しておき、後から別の製造プロセスで呼び出して使用できます。工具の「名前」(Name) はこのパラメータファイルの名前として使用されるので、「名前」(Name) にはすべてのオペレーティングシステムのファイル名に関する制約 (たとえば、スペースや終止符使用の禁止) が適用されます。名前は 32 字未満の英数字である必要があります。

• タイプ - Expert Machinist で使用できるいずれかの定義済み工具タイプを選択します。工具タイプは、加工機および加工フィーチャーのタイプに対応します (たとえば、穴グループフィーチャーの加工にはポケットをミリングするミリングツールが必要で、ミリングツールとドリル工具の両方を使用できます)。工具タイプは工具の断面を定義するので、工具用に指定する必要のある一連のパラメータを定義することになります。

• 材料 - 工具の材質を指定します。

• 単位 - 工具の長さ単位です。工具のデフォルトの長さ単位は、素材の単位になります。単位を変更すると、実際の工具寸法に影響します。

• 「ジオメトリ」(Geometry) セクションには、ジオメトリパラメータ、すなわち工具寸法をすべて指定するパラメータを定義するためのテキストボックスがあります。これらの寸法値はツールパスや除去材料の計算で使用されるため、実際の工具の寸法と長さの単位を正確に反映する必要があります。これらのパラメータには、工具断面の定義に必須のものと、そうでないものがあります。このカテゴリの実際のパラメータ名は、工具のタイプによって決まります。

• 「工具番号」(Tool Number) - 工具テーブルの「番号」(Number) フィールドに対応し、工具のポケット番号を定義します。

• 「オフセット番号」(Offset Number) - 工具テーブルの「オフセット」(Offset) フィールドに対応し、ゲージ長さレジスタの値を提供します。

• 工具ゲージ長さ (「ゲージ X 長さ」(Gauge X Length) と「ゲージ Z 長さ」(Gauge Z Length)) - LOADTL 文または TURRET 文の長さ修飾子の作成に使用するオプションのパラメータです。

• 「工具 (長)」(Long Tool) - 4 軸加工中に回転クリアランスレベルにリトラクトするには工具が長すぎる場合、このチェックボックスをオンにします。「工具 (長)」とマークすると、テーブル回転中に、ツールの先端が「安全回転ポイント」(Safe Rotary Point) (「オペレーション設定」(Operation Setup) ダイアログボックスで設定) に移動します。

• 「コメント」(Comments) - 工具パラメータとともに保存され、PPRINT を使用して工具テーブルとともに出力される文字列。工具テーブルにこのコメントを表示する場合は、「工具設定」(Tool Setup) ダイアログボックスの上部メニューバーで「編集」(Edit) > 「テーブルコメント」(Table Comments) の順にクリックし、「工具コメントパラメータ使用」(Use TOOL_COMMENT parameter) オプションを選択します。工具の「コメント」(Comments) パラメータ文字列とは異なるコメントを工具テーブルに表示する場合は、「編集」(Edit) > 「テーブルコメント」(Table Comments) の順にクリックし、「新規コメント」(New comment) を選択して新しいコメント文字列を入力します。