PLCS / AP239 マッピングの実装
ISO 10303-239 Product Life Cycle Support (PLCS) では、製品のライフサイクル全体をサポートするために表現および交換可能な情報を定義する情報モデルの仕様が定められています。この情報モデルの指定には、EXPRESS 情報モデリング語が使用されます。PLCS で定義されている情報モデルは製品のライフサイクル全体をサポートするジェネリックモデルであるため、ほとんどのアプリケーション、業務プロセス、シングルデータ交換よりも広範囲です。そのため、モデルのサブセットを使用できるように、OASIS Product Life Cycle Support (PLCS) 技術委員会がデータ交換仕様 (DEX) の開発を行っています。
PLCS では、リリース 5 の標準の DEX テンプレートを使用します。
参照データ
参照データの定義は、Windchill オブジェクトに関連付けられているプロパティごとに行う必要があります。
新しく追加した参照データおよびライブラリに、いくつかの標準アノテーションベースのプロパティを追加する必要があります。各種アノテーションプロパティの詳細については、PLCS Guide for Reference Data Developer ガイドの「Guidance for PLCS RDL Developers」セクションを参照してください。
Windchill ソリューションで ISO_12006_3VERSION_14 スキーマを使用して管理する参照データ。
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PLCS Guide for Reference Date Developer ガイドは、OASIS Product Life Cycle Support (PLCS) 技術委員会の Web サイト(外部リンク: PLCS Guide for Reference Date Developer) からダウンロードできます。
AP239 / PLCS コンフィギュレーション
このセクションでは、Windchill で AP239/PLCS ベースのデータ交換を設定する方法を説明します。
1. Windchill EXPRESS スキーマを読み込みます。
2. PLCS スキーマ固有ファイルは <Windchill>\codebase\registry\stepdex\ap239 フォルダにあります。これは <PLCS ホーム> フォルダです。
3. PLCS スキーマである AP239E2_ARM_ASD_DEX_1_3_EXTENSION_lf.exp スキーマを <PLCS ホーム>\schema ディレクトリから読み込みます。スキーマを読み込む際、「edm express extension」オプションを選択していることを確認してください。
4. RDL スキーマ ISO_12006_3_VERSION_14.exp<PLCS ホーム>\rdl ディレクトリから読み込みます。
5. 以下の照会スキーマ (<PLCS ホーム>\rdl\qex ディレクトリ) を読み込みます。
a. ifd_adapter.qex
b. ifd_wsdl_express_plcs.qex
c. define_hash_tables.qex
6. 照会を実行し、永続的なハッシュテーブルを作成します。
a. 「EDMSuperviser」で、「データ」 > 「照会」 > 「照会を実行」に移動します。
b. 「リポジトリ」「モデル」「照会スキーマ」「照会」フィールドの固有エントリとして、SystemRepositoryDummyModeldefine_hash_tabledefine_hash_tables を指定します。
c. 「OK」を選択します。
7. plcsrdl モデルを plcsrdl.stp ファイル (<PLCS ホーム>\rdl ディレクトリ) からインポートします。
8. インポート/エクスポート固有の xpx ファイル (<PLCS ホーム> のインポート/エクスポート固有フォルダ) を読み込みます。
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これらの手動による手順は ant スクリプトに組み込まれています。場所は以下のとおりです。
<WT ホーム>\bin\configureAP239.xml
<WT ホーム>\bin\configureSTEP.xml
参照データの処理
RDL を追加または更新するには、新しい PLCS RDL エディタを使用する必要があります。RDL エディタの使用法については、リファレンスマニュアルを参照してください。リファレンスマニュアルには、ショートカットメニューまたは RDL エディタの「Help」メニューからアクセスできます。
RDL エントリを追加するには、次の手順に従います。
1. 「Models」メニューで P21 ファイルのインポートモデルを使用して、<Windchill>\codebase\registry\stepdex\ap239\rdl にある plcsrdlptc.stp を読み込みます。
2. 関連するスーパータイプを選択し、"新しい子" を追加します。必要な数の RDL エントリを追加します。
3. モデルをファイル plcsrdlptc.stp にエクスポートします。
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モデルは OWL を使用して読み込むこともできます。
PLCS での属性の追加
PLCS フォーマットでの IBA
PLCS 規格の IBA は参照データとして表現されます。ビジネスオブジェクトのすべての属性は参照データとして表現されます。
PLCSRDL モデルでは、IBA をまず参照データとして追加する必要があります。属性を参照データとして追加する方法の詳細については、参照データの処理を参照してください。
属性ごとに、attribute_to_rdl.properties にエントリを追加します。attribute_to_rdl.properties ファイルは <WT ホーム>\codebase\registry\stepdex\ap239\common\includes ディレクトリにあります。
attribute_to_rdl.properties は、属性パスを RDL エントリに関連付けるファイルです (例: WTPart\name=urn:plcs:rdl:std:Part_name)。
属性がソフト属性である場合、stepdex.properties にソフトタイプが含まれます。詳細については、ビジネスフィールドのマッピングの「サポートされているタイプ」セクションを参照してください。
参照データライブラリエンティティ
このセクションでは、さまざまな Windchill オブジェクト固有属性が参照データライブラリ (RDL) でどのように表現されるかを表に示します。PLCS および PTC 参照データ表現では、以下の名前空間の規則を使用します。
PTC は urn:plcs:rdl:ptc を表します。
PLCS は urn:plcs:std:rdl を表します。
参照データエントリ
このセクションでは、WTPartWTDocument などのさまざまな Windchill オブジェクトを RDL で表現しています。
属性
RD エントリ
親 RD
number
PLCS:Part_identification_code
PLCS:identification_code
Ufid
PTC:ufid
PTC:wtobject_identification_code
masterufid
PTC:masterufid
PTC:wtobject_identification_code
lifeCycleState
PTC:lifeCycleState
PTC:assigned_lifecycleInfo_property
lifeCycleName
PTC:lifeCycleName
PTC:assigned_lifecycleInfo_property
folderPath
PTC:folderPath
PLCS:Assigned_property
externalTypeId
PTC:externalTypeId
PLCS:Assigned_property
versionLevel
PTC:versionLevel
PLCS:Assigned_property
Reference Data Entries for WTPart
このセクションでは、WTPart 固有属性の断片的な参照データ階層について説明します。
属性
RD エントリ
親 RD
partType
PTC:partType
PTC:assigned_wtpart_property
defaultUnit
PTC:defaultUnit
PTC:assigned_wtpart_property
endItem
PTC:endItem
PTC:assigned_wtpart_property
defaultTraceCode
PTC:defaultTraceCode
PTC:assigned_wtpart_property
domainName
PTC:domainName
PLCS:Assigned_property
genericType
PTC:genericType
PLCS:Assigned_property
partSource
PTC:partSource
PLCS:Assigned_property
partType
PTC:partType
PLCS:Assigned_property
view
PTC:view
PLCS:Assigned_property
Reference Data Entries for WTDocument
このセクションでは、WTDocument 固有属性の断片的な参照データ階層について説明します。
属性
RD エントリ
親 RD
department
PTC:department
PLCS:Assigned_property
domainName
PTC:domainName
PLCS:Assigned_property
docTitle
PTC:docTitle
PLCS:Assigned_document_property
docType
PTC:docType
PLCS:Assigned_document_property
description
PLCS:Description
PLCS:Descriptor_assignment
BusinessField 属性の参照データエントリ
PLCS では通常、属性名と単位値を特定の参照データ (RD) エントリで示します。ユーザーは本番システムで属性を定義するため、独自の RD 固有エントリを作成することをお勧めします。単位値については、基本単位固有の RD エントリがデータ交換規格にすでに組み込まれています。
以下の表に、標準の PLCS インポート/エクスポート固有操作にすでに組み込まれている共通の基本単位固有の RDL エントリを示します。
単位名
RD エントリ
親 RD
M
PLCS: m_Length_unit
Context_dependent_unit および Length_unit
G
PLCS : g_Mass_unit
Context_dependent_unit および Mass_unit
S
PLCS:Time_unit
Time_unit
A
PLCS:A_ Electric_current_unit
Context_depdendent_unit および Electric_current_unit
K
PLCS: K_Thermodynamic_temperature_unit
Context_dependent_unit および Thermodynamic_temperature_unit
Mol
PLCS: mol_Amount_of_substance_unit
Context_dependent_unit および : Amount_of_substance_unit
Cd
PLCS: cd_Luminous_intensity_unit
Context_dependent_unit および : Luminous_intensity_unit
R
PLCS: r_Plane_angle_unit
Context_dependent_unit および : Plane_angle_unit
Sr
PLCS: sr_Solid_angle_unit
Context_dependent_unit および : Solid_angle_unit
上記の 9 つの標準単位以外の基本単位
PLCS: Context_dependent_unit
乗算、指数、除算での単位
PLCS:Derived_unit
* 
基本単位は乗算、指数、除算記号がない単純な単位であり、派生単位は基本単位から生成された単位です。ビジネスフィールド名は親クラス Assigned_property に対して設定されます。時間ベースのビジネスフィールドの親でのみ、Date または Date_and_time_assignment クラスである必要があります。
製品表現のための参照データエントリ
以下の表に、製品表現固有属性の断片的な参照データ階層の詳細を示します。
属性
RD エントリ
親 RD
derivationType
PTC:derivationType
PLCS:Assigned_property
ClassName
PTC:ClassName
PLCS:Assigned_property
default
PTC:default
PLCS:Assigned_property
republishable
PTC:republishable
PLCS:Assigned_property
representationType
PTC:representationType
PLCS:Assigned_property
hasBoundingBox
PTC:hasBoundingBox
PLCS:Assigned_property
boundingBox
PTC:boundingBox
PLCS:Assigned_property
hasOctree
PTC:hasOctree
PLCS:Assigned_property
Octree
PTC:octree
PLCS:Assigned_property
repContentId
PTC:repContentId
PLCS:Assigned_property
Derived_image
PTC:Derived_image
PLCS:Document_assignment
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