ファミリーインスタンスのスタンドアロン化
設計テーブルからのインスタンスの除去
一部のファミリーインスタンスが不要になった場合、これらを設計テーブルから除去してジェネリックをワークスペースに保存できます。除去したインスタンスはワークスペース内のジェネリックと互換性がなく、ワークスペースから自動的に削除されます。除去したインスタンスは設計テーブルからドロップされ、ファミリーテーブルには表示されません。ただし、これらのドロップされたインスタンスは Windchill から削除されません。
インスタンスのスタンドアロン化
インスタンスのスタンドアロン機能を使用して、同じ設計テーブル内のほかのインスタンスは変更せずに、1 つまたは複数のインスタンスに変更を加えることができます。この機能は、同じ設計テーブル内のほかのインスタンスに影響を与えたくない場合や、設計テーブル内の残りのインスタンスに対する修正アクセス権を持たない場合に有効です。そのような場合、設計テーブルでインスタンスを選択し、それをスタンドアロンにしてから、通常の CAD ドキュメントに変換できます。
必要条件
ファミリーテーブルインスタンスをスタンドアロンにするには、次の必須の手順を実行します。
1. wgmclient.ini ファイルで、プリファレンス allow.instance.to.standaloneYes に設定します。
2. ファミリーテーブル内のほかのインスタンスへの影響を軽減するため、Windchill プリファレンスで「Workgroup Manager クライアント」 > 「インスタンスを単独で修正」「はい」に設定します。
CATIA ファミリーテーブルインスタンスをスタンドアロンにする手順
ファミリーテーブルから 1 つまたは複数のインスタンスを除去してスタンドアロン部品に変換するには、次の手順に従います。
1. ファミリーテーブルから除去するジェネリックとインスタンスを追加します。
2. CATIA V5 セッションでジェネリックを開き、モデルツリーから設計テーブルを開き、1 つまたは複数のインスタンスを除去して、設計テーブルでの変更を確定します。
3. ジェネリックを再びワークスペースに保存します。
4. Workgroup Manager の確認ダイアログボックスの「はい」を選択して、ファミリーテーブルから除去したインスタンスをスタンドアロン部品に変換します。
「はい」を選択した場合、除去されたインスタンスはスタンドアロン部品になります。
「いいえ」を選択した場合、除去されたインスタンスには作業版数が適用されず、Windchill ファミリーテーブルから除外されます。
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確認メッセージは、プリファレンス allow.instance.to.standaloneYes に設定してインスタンスを除去した場合にのみ表示されます。CATIA V5 用の Windchill Workgroup Manager プリファレンスの詳細については、wgmclient.ini ファイルで使用頻度の高いプリファレンスを参照してください。
5. ジェネリックまたはインスタンスがチェックアウトされていない場合、「コンフリクト」ダイアログが表示されます。
6. 保存された後は、ジェネリックおよび除去されたインスタンスに作業版数が適用されます。除去されたインスタンスにはスタンドアロンドキュメントアイコンが付き、最新のジェネリックの Windchill ファミリーテーブルには表示されません。
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ファミリーテーブルインスタンスをスタンドアロンにする際には、Windchill プリファレンス「インスタンスを単独で修正」「はい」に設定して影響を最適化することをお勧めします。ジェネリックおよび除去されたインスタンスは、このプリファレンスが有効になっている場合にのみチェックアウトされて修正され、残りのインスタンスはチェックインされた状態になります。スタンドアロンになった除去されたインスタンスが修正されたがチェックアウトされていない場合、これらをチェックインする前に手動でチェックアウトする必要があります。
ファミリーテーブル内のジェネリックと残りすべてのインスタンスを修正しない場合や修正のアクセス権がない場合でも、これらは修正されてチェックアウトされるので、除去されたインスタンスをスタンドアロンに変換する際には、「インスタンスを単独で修正」プリファレンスをデフォルトの状態である「いいえ」のままにすることはお勧めしません。
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