部品構造フィルタについて
部品構造は、最終アセンブリから個別のコンポーネントまで、複数レベルで数千個の部品を含む大規模で複雑なものになることもあります。また、部品構造は製品の成熟度における過程で変化し、最終的にはサービスが中止されます。部品構造フィルタを使用して、Windchill ユーザーはタスクに関連した部品のみが表示される、過去または将来の製品コンフィギュレーションを表示できます。
Windchill の部品構造フィルタは 2 つの大きなカテゴリに分けられます。完全な部品表を表示するコンフィギュレーション仕様、および設計タスクに関連のある部品のサブセットを表示する特殊フィルタです。フィルタタイプは、
「フィルタを編集」ウィンドウにタブとして表示されます。部品情報ページの
「構造」タブツールバーにある
「フィルタを編集」 アイコンをクリックして、
「フィルタを編集」ウィンドウを開きます。
「フィルタを編集」機能の使用についての詳細は、
構造フィルタの編集を参照してください。
Windchill で使用可能な 4 つのフィルタタイプを次に示します。
• コンフィギュレーション仕様
• 部位領域フィルタ
• オプションフィルタ
• 属性フィルタ
コンフィギュレーション仕様
コンフィギュレーション仕様は、部品構造をフィルタして、各構造ノードに表示される部品バージョンの完全な製品コンフィギュレーションを表示します。コンフィギュレーション仕様のタイプは次のとおりです。
• 最新バージョン
• ベースライン
• 単位エフェクティビティ
• 日付エフェクティビティ
• プロモーションリクエスト
「部品マスター」
アイコンは、コンフィギュレーション仕様基準を満たす部品バージョンが存在しない場合に表示されます。「部品マスター」アイコンはコンフィギュレーションが不完全であることを示しています。つまり、部品構造に表示される部品は、指定した製品コンフィギュレーションに対する完全な部品表ではありません。
コンフィギュレーション仕様の詳細については、
コンフィギュレーションについてを参照してください。
特殊フィルタ
特殊な部品構造フィルタは、設計タスクに関連のある部品のみの表示や、オプションの製品コンフィギュレーションの表示によって部品構造の複雑さを軽減します。特殊フィルタを使用して表示された部品構造では、構造に部品バージョンが選択されていない場合は「部品マスター」
アイコンが表示されません。つまり、特殊フィルタによって、作業中のタスクに必要な部品のサブセットだけに全製品コンフィギュレーションが自動的に絞り込まれます。特殊な部品フィルタのタイプは次のとおりです。
• 「部位領域フィルタ」- 指定した部位領域ボリュームにジオメトリがある部品を表示します。詳細については、
部位領域フィルタについてを参照してください。
• 「属性フィルタ」- 指定した属性値を持つ部品を表示します。詳細については、
属性フィルタについてを参照してください。
たとえば、自動車設計エンジニアが、特定の自動車における 6 気筒エンジンオプション付きのエミッションコントロール装置に含まれる全エンジン部品を参照するとします。エンジニアは、次の特殊フィルタを使用できます。
• 「オプションフィルタ」を使用して、6 気筒エンジンオプション付きの自動車を選択します。
• 「部位領域フィルタ」を使用して、エンジンコンパートメントの周りにエンベロープを描き、エンジンに関連するすべての部品をフィルタアウトします。
• 「属性フィルタ」を使用して、"エミッションコントロール" 属性の部品のみを選択します。
コンフィギュレーション仕様フィルタおよび特殊フィルタの同時使用
コンフィギュレーション仕様フィルタおよび特殊フィルタは同時に使用することができます。この結果、構造には "最新のリリース状態" または "シリアル番号 12345 の製品" などのコンフィギュレーション仕様によってフィルタリングされた、全コンフィギュレーションの部品サブセットが表示されます。構造に表示される部品に対し、すべてのフィルタ基準が満たされている必要があります。
その他のフィルタ機能
部品構造フィルタ機能では、以下も可能です。
• 後で使用可能な複雑な部品構造フィルタの保存、および複数ユーザー間での保存済み構造フィルタの共有。詳細については、
構造フィルタの保存と再利用を参照してください。