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取り消し線のユースケースの例
部品 Engine-100, Rev. B.1 は、子部品を除去し、新規の子部品を追加し、部品の数量の変更するという修正が必要です。部品の修正に必要な時間は以下のとおりです。
数量の変更に 2 週間
新規部品を追加して既存の部品を除去するのに 10 週間
これらの変更を、結果オブジェクトのバージョンに委ねることなく同時に実行でき、これによって並列開発が可能になります。
同じ最新リリースの変更適用オブジェクトのバージョンに 2 つの異なる変更通知を作成します。計画されている変更を実行するため、この 2 つの変更通知のそれぞれで、変更適用オブジェクトのバージョン Engine-100, Rev. B.1 に取り消し線 Engine-100, Rev. Chg-B-1.1 を作成します。以下の図は、取り消し線で指定されている変更を示しています。
2 週間後に、変更通知 1 で計画されている作業が完了した後、改訂プロセスとして変更適用オブジェクトのバージョンの次のリビジョンを作成する際に、取り消し線の最新の作業版数をマージします。これにより、変更通知 1 に結果オブジェクトのバージョン Engine-100, Rev. C.1 が作成されます。その間、変更通知 2 での変更はまだ進行中です。
変更通知 1 がリリースされると、変更通知 2 の最新の作業版数の取り消し線が最新リリースの結果オブジェクトの変更と同期化されます。変更通知 2 の変更適用オブジェクトのバージョンが Engine-100, Rev. C.1 に変わり、取り消し線のバージョンが Engine-100, Rev. Chg-C-1.1 に変わります。
10 週間後に、変更通知 2 で計画されている作業が完了した後、改訂プロセスとして変更適用オブジェクトのバージョンの次のリビジョンを作成する際に、取り消し線の最新の作業版数をマージします。これにより、結果オブジェクトの次のバージョンが Engine-100, Rev. D.1 として作成されます。この結果オブジェクトには、変更通知 1 と変更通知 2 の両方の変更が含まれています。
Windchill で、完全な取り消し線プロセスを実行するには、以下の手順に従います。
1. 変更適用オブジェクトを特定し、変更のタイプを分析します。変更適用オブジェクトについて、以下の手順に従います。
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「部品」の場合、「オブジェクトリリース状態」マッピング規則が定義されている必要があります。詳細については、変更管理のマッピング規則の定義を参照してください。
a. 「変更適用オブジェクト」テーブルに「取り消し線」コラムを追加します。
b. 2 つの変更通知を作成し、各変更通知の「変更適用オブジェクト」テーブルに最新リリースの変更適用オブジェクトを追加します。変更通知ごとに、必要な変更を指定します: 変更通知 1 では、部品 2 の数量を変更します。変更通知 2 では、部品 1 を除去し、部品 4 を追加します。
2. 変更通知 1 について、以下の手順を実行します。
a. 「変更適用オブジェクト」テーブルの「取り消し線」コラムで、「作成」をクリックして取り消し線を作成します。この操作によって取り消し線構造ブラウザページが開きます。詳細については、取り消し線構造ブラウザを参照してください。
b. 取り消し線に対して必要な変更を行います。詳細については、取り消し線のプロセスの「取り消し線の修正」のセクションを参照してください。
c. 変更をチェックインし、改訂操作の一環として取り消し線を変更適用オブジェクトのバージョンにマージします。詳細については、取り消し線のプロセスの「変更適用オブジェクトのバージョンへの取り消し線のマージ」のセクションを参照してください。
3. 変更通知 1 がリリースされた後、変更通知 2 の取り消し線が変更通知 1 の最新リリースの結果オブジェクトと同期していることを確認します。詳細については、取り消し線のプロセスの「その他のオープン状態の変更通知に対する変更の同期化」のセクションを参照してください。
4. 変更通知 2 について、手順 2 から 2c を繰り返します。
5. 計画されているすべての変更が最新リリースの結果オブジェクトに適用されていることを確認します。この最新リリースの結果オブジェクトには変更通知 1 と 2 からの変更が含まれています。
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