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コンフィギュレーション仕様について
従来の部品表とは違って、部品構造は、製品が最初にリリースされたときのコンフィギュレーションから、現在生産中のコンフィギュレーション、将来の製品リリースで計画されているコンフィギュレーションまで、作成されるあらゆる製品コンフィギュレーションを把握します。部品表は、単一の特定の製品コンフィギュレーションに含まれる部品の静的レポートです。部品構造は動的で、コンフィギュレーション仕様フィルタを使用して展開して、各構造ノードに表示する部品バージョンを決定できます。「部品マスター」 アイコンは、コンフィギュレーション仕様フィルタ基準を満たす部品バージョンが存在しない場合に部品構造に表示されます。部品マスターは不完全な製品コンフィギュレーションであることを示します。
次の例では、「ベースライン」コンフィギュレーション仕様フィルタが適用されています。このベースラインには GC000001、GC000002、GC000003、GC000005、GC000006 オブジェクトだけが含まれています。部品構造で、ベースラインから除外されているオブジェクトには「部品マスター」 アイコンが表示されます。
コンフィギュレーション仕様フィルタの一部のタイプは、CAD ドキュメント構造に適用することもできます。次の表は、すべてのコンフィギュレーション仕様フィルタのタイプおよび使用可能な構造のリストです。
コンフィギュレーション仕様フィルタのタイプ
目標
コンフィギュレーション仕様フィルタタイプ
説明
最新の設計を見つけるには
最新
選択された「ビュー」「ライフサイクル状態」で最後に作成したバージョンを使用して構造を展開します。部品構造、ドキュメント構造、および CAD ドキュメント構造で使用できます。
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選択したビューでバージョンが見つからない場合、最新は親ビューに適用されます。たとえば、「製造」ビューを選択し、「製造」ビューで部品にバージョンがない場合、親ビュー (「設計」など) の最新バージョンが表示されます。
詳細については、最新コンフィギュレーション仕様の選択を参照してください。
特定の日付の時点で成熟度が最も高い部品 (たとえば、リリース済み) を表示するには
最新状態
選択した日付の時点で、ライフサイクルでの成熟度が最も高いリビジョンを表示して構造を展開します。
詳細については、最新状態コンフィギュレーション仕様の指定を参照してください。
特定の時点から設計を取得するには
ベースライン
以前に作成されたベースラインで把握されたバージョンを使用して構造を展開します。部品構造、ドキュメント構造、および CAD ドキュメント構造で使用できます。
詳細については、ベースラインコンフィギュレーション仕様の選択を参照してください。
シリアル番号またはロットに基づいて製品のコンフィギュレーションを表示するには
単位エフェクティビティ
指定したシリアル番号、ロット番号、またはロット/シリアル番号エフェクティビティの部品バージョンを使用して部品構造を展開します。部品構造のみで使用できます。
詳細については、単位エフェクティビティコンフィギュレーション仕様の選択を参照してください。
日付に基づいて製品のコンフィギュレーションを表示するには
日付エフェクティビティ
指定した日付、または日付と時刻エフェクティビティが割り当てられた部品バージョンを使用して部品構造を展開します。部品構造とドキュメント構造で使用できます。
詳細については、日付エフェクティビティコンフィギュレーション仕様の選択を参照してください。
プロモーションリクエストに関連するデータを取得するには
プロモーションリクエスト
指定したプロモーションリクエストによって参照されるバージョンを使用して構造を展開します。部品構造と CAD ドキュメント構造で使用できます。
ユーザーが正常に再生成しチェックインした CAD データを再度取得するには
保管状態
CAD モデルの保存時に自動的に作成されたベースラインに応じて、CAD ドキュメント構造を展開します。ドキュメント構造と CAD ドキュメント構造で使用できます。
詳細については、保存されたコンフィギュレーション仕様の指定を参照してください。
「フィルタを編集」ウィンドウの「コンフィギュレーション仕様」タブの使用
上で説明したコンフィギュレーション仕様フィルタタイプはすべて、「フィルタを編集」ウィンドウの「コンフィギュレーション仕様」タブを使用して定義します。「コンフィギュレーション仕様」タブは、左右の枠に分かれて連動します。コンフィギュレーション仕様フィルタを定義または更新するには、以下の一般的手順に従います。
1. 左枠の上部にある「タイプを選択」ドロップダウンメニューで目的のコンフィギュレーション仕様フィルタタイプを選択します。選択したタイプに応じて、異なるフィルタ基準が表示されます。
2. 左枠のデータ入力フィールドで目的のフィルタ基準を選択または入力します。左枠の下部にある「追加」をクリックして、右枠の「適用予定」テーブルに新しいフィルタを追加します。
3. 「適用予定」テーブルの右にある上下の矢印を使用して、コンフィギュレーション仕様フィルタの処理順序を変更します。
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「適用予定」テーブルのコンフィギュレーション仕様フィルタは、リストの先頭から順番に構造に適用されます。最初のコンフィギュレーション仕様フィルタを満たすオブジェクトバージョンが見つかった場合、そのバージョンが選択されて、構造内の次のオブジェクトに処理が進みます。最初のコンフィギュレーション仕様フィルタを満たすオブジェクトバージョンが見つからなかった場合は、次のコンフィギュレーション仕様フィルタが使用され、オブジェクトバージョンが見つかるまでフィルタが順次使用されます。コンフィギュレーション仕様フィルタを満たすオブジェクトバージョンがない場合は、構造が完全に定義されていないことを示すオブジェクトマスター アイコンが表示されます。
4. 「適用予定」テーブルの下にある「トップレベルのオブジェクトに適用」チェックボックスをオンにして、構造フィルタを部品構造の最上位ノードに適用します。
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「トップレベルのオブジェクトに適用」チェックボックスをオンにすることで、構造内の最上位ノードが構造フィルタを満たすバージョンに変わります。この変更は明白には分からないことがあります。
Windchill のいくつかの起動ポイントでは、「トップレベルのオブジェクトに適用」チェックボックスをオンにする必要があります。これらの場合、適切なコンフィギュレーションが表示されるようにこのチェックボックスを自動的にオンにできます。例として、リリース済みのバリエーション仕様をコンフィギュレーション可能構造の最新でないリビジョンに基づかせることができます。リリース済みのバリエーション仕様を表示する際、この最新でないルートノードは「トップレベルのオブジェクトに適用」チェックボックスがオンになっている場合にのみ正しく選択されます。
5. 「適用予定」テーブルの下にある「未解決の依存には最新を適用」を選択して、バージョンが選択されていない部品構造ノードに「最新」コンフィギュレーション仕様フィルタ (ビューは指定されておらず任意のライフサイクル状態) を適用します。
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このオプションを選択すると、部品構造内のすべてのノードに対して部品バージョンが選択されることが保証されます。
6. コンフィギュレーション仕様の処理によってバージョンに解決されておらず部品マスターとして表示されている部品を非表示にするには、「適用予定」テーブルの下の「未解決の依存を非表示」をオンにします。
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「未解決の依存には最新を適用」チェックボックスをオンにした場合、「未解決の依存を非表示」チェックボックスは使用できなくなります。
未解決の依存とは、コンフィギュレーション仕様の処理によってバージョンに解決されておらず部品マスターとして表示される部品です。
部品マスターが解決されていない場合、これがコンフィギュレーションの一部になってはならないので、このチェックボックスをオンにすることで、未解決の部品マスターを非表示にできます。
7. 「OK」をクリックして、現在の製品構造をフィルタリングします。
コンフィギュレーション仕様フィルタを更新するには、右枠の「適用予定」テーブルでフィルタを選択して、左枠に表示される基準設定を変更します。「更新」をクリックして変更を適用します。
コンフィギュレーション仕様フィルタを除去するには、「適用予定」テーブルでフィルタを選択して、テーブルの下にある「除去」をクリックします。