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ワークファイルの変更ビュー
ファイルシステムを使用して直接ファイルを追加、編集、削除するユーザーは、「ワークファイルの変更」ビューを使用して、ディスクで行われたすべての変更の概要をレビューし、これらの変更をリポジトリにサブミットすることができます。このビューではファイルシステムをリポジトリと比較して、追加、更新、または削除されたファイル、フォルダ、サブフォルダをすべて一覧表示します。
作業が完了してリポジトリに作業をサブミットする準備が整ったら、「ワークファイルの変更」ビューを起動します。サンドボックスから、「サンドボックス」 > 「ビュー」 > 「ワークファイルの変更を表示」を選択し、ビューにアクセスします。
このビューで、ドロップダウンリストから既存の変更パッケージを選択して「変更パッケージ」を選択します。
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新しい変更パッケージを作成するには、「変更パッケージ」 > 「作成」を選択します。変更パッケージでの作業の詳細については、変更パッケージ内の作業単位のグループ化を参照してください。
「変更パッケージ」を選択したら、その変更パッケージに移動する変更エントリを選択します。
エントリを選択するには、目的のエントリをクリックするか、方向キーを使ってセレクタバーをそのエントリに移動します。
上方向キーと下方向キーを使用してエントリ間を移動します。
ビューの左端の列にあるエントリのチェックボックスを選択して、複数または同時エントリの選択を維持します。
「ワークファイルの変更」ビューにはディスク上のすべての変更が表示され、デフォルトで *.bak エントリがフィルタされています。
ファイルまたはディレクトリのパターンに基づいてファイル、フォルダ、サブプロジェクトを除外するには、「表示」 > 「フィルタ」を選択し、除外するパターンを指定します。
タイプによって特定のエントリをビューから除外するには、「表示」メニューを選択してから「含めない」オプションを選択してビューから除外します。たとえば、除外されたエントリをビューに含めないようにするには、「表示」 > 「除外を含めない」を選択します。除外されたエントリがビューに含まれていない場合は、サブメニューの横にチェックマークが表示されます。除外されたエントリがビューに表示されている場合は、チェックマークは削除されています。
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カスタマイズしたビューのフィルタと除外は、ビューを閉じるときに保存されません。
次の操作を実行することもできます。
各リビジョンの履歴をレビューするには、エントリを選択し、「メンバー」 > 「ビュー」 > 「履歴の表示」を選択します。メンバー履歴の表示も参照してください。
メンバーの差異をレビューするには、エントリを選択し、「メンバー」 > 「ビュー」 > 「差異の表示」を選択します。変更パッケージエントリのメンバー差異の表示も参照してください。
変更パッケージのエントリを破棄するには、エントリを選択し、「変更パッケージ」 > 「エントリ」 > 「破棄」を選択します。変更パッケージエントリの破棄も参照してください。
選択したエントリを変更パッケージに移動する準備ができたら、「ワークファイル」 > 「変更パッケージに移動」を選択するか、「変更パッケージに移動」ツールバーの ボタンをクリックします。
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拡張可能な開発パスで、ビルドサブプロジェクト内のワークファイルを変更することができます。これらのワークファイルを変更パッケージに移動すると、変更されたファイルが存在するサブプロジェクトのパスが自動的に延長されます。この場合、操作を実行するユーザーが extenddevpath 権限を持っていることと、対象のサブプロジェクトがパスの延長に対応していることが前提になります。詳細については、拡張可能な開発パスの拡張を参照してください。
サブミットするすべてのエントリを変更パッケージに移動したら、「変更パッケージ」 > 「サブミット」を選択します。変更パッケージのサブミットの詳細については、変更パッケージのサブミットを参照してください。
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「ワークファイルの変更」ビューは、サブプロジェクトの作成および空のディレクトリでのサブプロジェクトの作成において、Windchill RV&S Client の「メンバーの追加」および「サブプロジェクトの作成」コマンド設定を優先します。このビューを使用する場合は、これらのサブプロジェクトを作成するコマンド設定のオプションを有効にすることを強くお勧めします。
「ワークファイルの変更」ビューでのメンバーの追加操作を除き、エントリタイプのプロンプト画面は表示されないため、Windchill RV&S は事前設定されたコマンドオプションを使用して、「メンバーの追加」「サブプロジェクトの作成」「除外」「ロック」「変更パッケージエントリの移動」コマンドを実行します。これらのオプションは、Windchill RV&S Client で「ファイル」 > 「設定」を選択して変更できます。
コンフィギュレーション管理のコマンド設定については、コマンド設定を参照してください。
「ワークファイルの変更」ビューの情報は、見出しが付いた列で表示されます。ビューの設定によっては、ここで説明するデフォルトの設定とは異なる列が表示される場合があります。デフォルトでは、「ワークファイルの変更」ビューには、次の列が表示されます。
説明
絶対パス
ディスク上のファイル、フォルダ、またはサブプロジェクトの絶対ファイルパスを表示します。「ワークファイルの変更」ビューは、デフォルトでは絶対パスで並べ替えられます。
変更
ディスク上の変更エントリのタイプを示します。
追加は、追加アイコンで表示されます。
追加には、追加された非メンバー、フォルダ、サブプロジェクト、または遅延中の追加メンバーエントリが含まれます。
削除は、ドロップアイコンで表示されます。
削除には、除外されたメンバー、サブプロジェクト、または遅延中の除外メンバーエントリが含まれます。
更新は、更新アイコンで表示されます。
更新には、ファイル、フォルダ内のファイル、またはサブプロジェクト内のファイルに加えられた変更が含まれます。
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新しいディレクトリがファイルシステムに作成された場合は、それぞれの子は別々の追加エントリとして一覧表示されます。次に例を示します。
C:/Sandbox/newDirectory/File1.txt
C:/Sandbox/newDirectory/File2.txt
子を追加した場合、サブディレクトリを自動で作成する「メンバーの追加」コマンド設定オプションが有効になっていると、newDirectory サブプロジェクトが自動的に作成されます。コマンド設定オプションが無効になっている場合は、newDirectory と名前の付いたフォルダのリポジトリに子が追加されます。コマンド設定を参照してください。
サブプロジェクトが削除されると、サブプロジェクト全体が削除されたことを示す単一除外エントリを一覧表示します。それぞれの子の個々のエントリは表示されません。次に例を示します。
C:/Sandbox/Subproject/project.pj
除外されたサブプロジェクトエントリを変更パッケージに追加し、変更パッケージをリポジトリにサブミットすると、サブプロジェクト全体とその内容すべてが除外されます。
フォルダが削除されると、フォルダの内容に関する個々の除外されたエントリがビューに一覧表示されます。たとえば、次のように表示されます。
c:/Sandbox/folder/child1.txt
c:/Sandbox/folder/child2.txt
c:/Sandbox/folder/child3.txt
Windchill RV&S には対応するフォルダ除外操作はありません。「ワークファイルの変更」ビューで、フォルダの内容を選択して除外したり、フォルダの内容を変更パッケージに移動したりすることができます。
変更パッケージ ID
現在のユーザーのディスク上に、エントリに関連する変更パッケージ ID を表示します。変更パッケージ内の作業単位のグループ化を参照してください。
メモ
エントリに関する追加の情報は、エントリを変更パッケージに移動する前、または変更パッケージをリポジトリにサブミットする前に追加の処理が必要であることを示しています。
「ワークファイルの変更」ビューには、次のメモを含めることができます。
以前のサブプロジェクトが検出されました – サブプロジェクトがプロジェクトから除外されたのでディスク上の変更を特定できません。
保留中のメンバーエントリの追加 – エントリは追加された状態が保留中なので、ワークリビジョン情報は含まれません。このエントリを変更パッケージに移動できません。また、このエントリを変更パッケージの一部としてリポジトリにサブミットすることはできません。
非同期エントリ – ディスク上で行った変更はリポジトリと同期していません。非同期エントリを変更パッケージに追加することはできますが、非同期エントリを変更パッケージの一部としてリポジトリにサブミットすることはできません。「サンドボックス」 > 「サンドボックスの表示」を選択し、このエントリを再同期して、このビューを最新の情報に更新してから続行します。
変更パッケージの競合 – ディスクに行った変更は開いている変更パッケージと同期されていません。変更パッケージをリポジトリにサブミットする前に、競合する変更パッケージを破棄する必要があります。
既知の制限事項
「ワークファイルの変更」ビューでは、ソースコードの変更をリポジトリにサブミットするための変更パッケージの使用がサポートされ、トランザクション変更パッケージが推奨されます。変更パッケージが Windchill RV&S Server で有効になっていることを確認してください。変更パッケージが有効でない場合、ビューにはディスクに行ったすべての変更が表示されますが、このビューを使用してエントリを変更パッケージに移動することも、エントリをリポジトリにサブミットすることもできません。
このビューは、単一のサンドボックスのみをサポートします。既存のフォルダまたはサブフォルダと同じ名前の 1 つまたは複数のサブプロジェクトから構成される重複サンドボックスはサポートされません。
このビューでは、ローカルファイルシステムをリポジトリと比較しています。「サンドボックス」ビューで使用可能な追加変更に関する情報は表示されません。
「ワークファイルの変更」ビューは動的ではありません。このビュー内で操作を実行すると、ビューの表示内容が更新されます。このビュー以外で実行された操作 (「サンドボックス」ビューで実行された操作や、ファイルシステムで直接実行された操作など) については、表示内容が更新されない場合があります。「ビュー」 > 「最新の情報に更新」を選択して、作業ディレクトリの更新されたスナップショットを表示するためにビューを手動で最新の情報に更新します。
名前が変更されたファイル、フォルダ、またはサブプロジェクトはビュー内では除外および追加された変更エントリとして表示され、持続的な履歴詳細を含みません。
サードパーティ製のソフトウェアコンポーネントのソースコードを含むサンドボックスの更新
ユーザーは、「ワークファイルの変更」ビューを使用して、特定の Windchill RV&S サンドボックスにあるサードパーティ製ソフトウェアコンポーネントのソースコードの 2 つのバージョン間の変更をレビューできます。
1. ファイルシステムで、特定の Windchill RV&S サンドボックスからすべてのファイルおよびフォルダを手動で削除します。
2. この空の Windchill RV&S サンドボックス内で比較するサードパーティ製コンポーネントソフトウェアを圧縮ソフトウェアを使用して解凍します。
3. Windchill RV&S Client で、「ワークファイルの変更」ビューを使用して追加、変更、または削除されたすべてのファイルをレビューして、変更をリポジトリへサブミットします。
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「ワークファイルの変更」ビューを使用してサードパーティー製ソフトウェアコンポーネントのソースコードをレビューするには、Windchill RV&S Server でチェックサム検証を有効にする必要があります。新しい Integrity 10.8 以降のインストールでは、チェックサム検証がデフォルトで有効になっています。Integrity のインストールの 10.8 以降へのアップグレードでは、内部サンドボックスの移行プロセスの一環としてチェックサム検証が有効化されます。ただし、チェックサム情報が正しく計算されるようにするには、--overwriteunchanged オプションを使用して既存の移行済みサンドボックスを手動で再同期する必要があります。チェックサム検証については、Windchill RV&S Client Verification of Checksumsを参照してください。