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拡張可能な開発パスの拡張
CLI EQUIVALENT 
si extenddevpath
拡張可能な開発パスがプロジェクト上に作成されている場合、そのプロジェクトのサブプロジェクト上に開発パスが作成されることはありません。代わりに、「開発パスの作成」アクションの実行元となったチェックポイント内のサブプロジェクトのリビジョンを使用して、すべてのサブプロジェクトがビルドサブプロジェクトとして構成されます。Windchill RV&S Client で拡張可能な開発パスを作成するには、開発パスを作成する際に、「作成方法」オプションで「拡張可能」を選択します。詳細については、開発パスの作成を参照してください。
ExtendDevpath 権限により、現在の開発パスを拡張して、選択したビルドサブプロジェクトを含めるかどうかを指定します。この権限が割り当てられている場合は、拡張可能な開発パスを非再帰的に拡張することも、再帰的に拡張することもできます。選択したサブプロジェクトの子は、非再帰的な拡張では除外され、再帰的な拡張では含まれます。
以下に示すどちらのアクションを実行して拡張可能な開発パスを拡張しても、最後に選択したサブプロジェクトまで、最も近い開発パスが拡張されます。最も近い開発パスとは、ビルドに対して構成されていない最初の祖先の開発パスのことです。選択したサブプロジェクトの親プロジェクト上でも、開発パスが拡張されます。
「開発パスを延長」アクションを実行すると、サブプロジェクトを初めて変更する際に開発パスが拡張され、選択したビルドサブプロジェクトが含まれます。このアクションは、ユーザーの選択内容を取得し、最も近い開発パスを最後に選択されたサブプロジェクトまで拡張します。標準プロジェクトに対してこのアクションを実行すると、選択したビルドサブプロジェクトが、拡張可能な開発パスの作成元となったベースチェックポイント内での構成内容に戻ります。ライブサブプロジェクトに対してこのアクションを実行した場合は、「ライブ構成」オプションの設定内容に応じて結果が異なります。選択したサブプロジェクトの子は、この非再帰的な拡張では除外されます。
「開発パスを再帰的に延長」アクションは「開発パスを延長」アクションに似ていますが、以下の点が異なります。
バリアントプロジェクトを選択して実行することも、ビルドプロジェクトを選択して実行することもできます。
選択したサブプロジェクトの子を含むように開発パスが拡張されます。選択したサブプロジェクトの下に表示されているすべてのサブプロジェクトに対して、開発パスが再帰的に拡張されます。
拡張可能な開発パスの拡張は、複数の短いトランザクション内で発生します。これは、メインラインプロジェクトと他のバリアントプロジェクトが継続的にロックされることはないということを意味しています。そのため、拡張可能な開発パスの拡張中に、メインラインプロジェクトと他のバリアントプロジェクトを継続して操作することができます。ツリー内のすべてのサブプロジェクトが開発パスに含まれている場合は、「作成方法」オプションを「完全」に設定して作成した開発パスと同じ動作になります。
拡張可能な開発パスの拡張手順:
1. プロジェクトビューまたはサンドボックスビューで、拡張して開発パスに含めるビルドサブプロジェクトを選択します。
2. 非再帰的な拡張 (選択したサブプロジェクトの子を拡張対象から除外する拡張) を行う場合は、「プロジェクト」 > 「サブプロジェクト」 > 「開発パスを延長」を選択します。最後に選択したサブプロジェクトまでのサブプロジェクトが、開発パスまで拡張されます。拡張可能な開発パスの内の他のすべてのサブプロジェクトは変更されません。
3. 再帰的な拡張 (選択したサブプロジェクトの子を拡張対象に含める拡張) を行う場合は、「プロジェクト」 > 「サブプロジェクト」 > 「開発パスを再帰的に延長」を選択します。
パスの拡張中に考えられるシナリオを以下に示します。
明示的にビルドサブプロジェクトとして構成されているサブプロジェクトは、ビルドサブプロジェクトのままになります。明示的にライブサブプロジェクトとして構成されているサブプロジェクトは、実行結果を決定する「ライブ構成」設定になります。
拡張可能な開発パスから拡張可能な開発パスを作成することができます。これについては、このトピックの後半で詳しく説明します。こうした開発パスをサブプロジェクト上で拡張すると、最初の拡張可能な開発パスの作成元となったチェックポイントに基づいてサブプロジェクトが構成されます。
拡張可能な開発パスの拡張結果を決定するのは、その開発パスが作成された時点での「既存の開発パス」オプションの設定内容です。サブプロジェクト上で開発パスを拡張する場合、Windchill RV&S は、そのサブプロジェクト内に同じ開発パスの名前が含まれていないかどうかを最初に確認します。同じ開発パスの名前が含まれていない場合は、現在のサブプロジェクトのビルドリビジョンで、サブプロジェクト上に開発パスが作成されます。同じ開発パスの名前が含まれていて、その開発パスが現在のサブプロジェクトのリビジョンから作成されたものであり、拡張可能な開発パスの作成時に「開発パスの共有」オプションを指定した場合は、その開発パスの名前が再利用されます。同じ開発パスの名前が含まれていて、その開発パスが異なるサブプロジェクトのリビジョンから作成されたものである場合、その開発パスは拡張されず、サブプロジェクトはビルドサブプロジェクトのままになります。この場合、サブプロジェクトのコンテンツを変更することはできません。
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拡張可能な開発パスを作成すると、すべてのサブプロジェクトがビルドサブプロジェクトとして構成され、拡張可能なサブプロジェクトとしてマークされます。開発パスの作成時に「ライブ構成」オプションを「サブプロジェクトの既存のライブ構成を維持」に設定した場合、拡張可能な開発パスを作成すると、その開発パスが自動的に既存のライブサブプロジェクトに対して拡張されます。
GUI では、多くの場合、開発パスを変更する前に、ビルドサブプロジェクトに対して開発パスを手動で拡張する必要があります。ただし、「ワークファイルの変更」ビューでワークファイルの変更内容を変更パッケージに移動すると、変更パッケージの影響を受けるすべてのビルドサブプロジェクトとその親プロジェクトに対して、開発パスが自動的に拡張されます。詳細については、ワークファイルの変更ビューを参照してください。
変更パッケージを破棄すると、Windchill RV&S は、影響を受けるビルドサブプロジェクトに対する拡張可能な開発パスの拡張をロールバックできなくなります。
他の伝播処理と同様に、拡張可能な開発パスについても、変更を伝播することができます。「変更パッケージの適用」コマンドまたは「変更パッケージの再同期」コマンドを使用すると、プロセスの実行中に、ターゲットの開発パスが必要に応じて自動的に拡張されます。伝播を伴わない「変更パッケージの再同期」コマンドを使用した場合も、必要に応じて、開発パスがビルドサブプロジェクトに対して自動的に拡張されます。詳細については、次のトピックを参照してください。
他の拡張可能な開発パスからの拡張可能な開発パスの作成
ソフトウェアのリリース後に、そのリリース内で修正しなければならないバグが見つかる場合があります。そのリリースの最後のチェックポイントから拡張可能な開発パスを作成すると、バグの修正プログラムを簡単にリリースすることができます。このチェックポイントが拡張可能な開発パスであってもかまいません。既存の拡張可能な開発パスから新しい拡張可能な開発パスを作成する場合は、新しく作成される拡張可能な開発パスについて以下の事項を考慮する必要があります。
以前の拡張可能な開発パスの作成時に暗黙的にビルドサブプロジェクトとして構成されたサブプロジェクトに対して拡張可能な開発パスを拡張すると、そのサブプロジェクトは、新しい開発パスに対して構成されます。
以前の拡張可能な開発パスのチェックポイント内で明示的にビルドサブプロジェクトとして構成されているサブプロジェクトに対して既存の開発パスを拡張すると、そのサブプロジェクトが拡張不可のサブプロジェクトとしてマークされます。
また、拡張可能な開発パスから作成された完全な開発パス上でサブプロジェクトを拡張することもできます。
例 1: path1sss1 まで拡張する
例 2: サンドボックスのコンテキストで path3s1 まで拡張する
例 3: path5 を、同じ親を持つ複数のサブプロジェクト (s1s2) まで拡張する