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ドキュメントバージョン管理に対する制限
このセクションでは、ドキュメントバージョン管理に対する以下の制限の一覧を示します。
クエリ
チャート
レポート
規則
コンフィギュレーション管理
テスト管理
インテグレーション
フィールド
「編集可能」フィールド
制約
フィールド値属性の関連
ドキュメントのチェックイン
既存のソリューション
バージョン付きアイテム ID
ドキュメントバージョン管理に関する既知の問題の一覧については、Windchill RV&S リリースノートを参照してください。
クエリ
さまざまなバージョン付きアイテム (たとえば ID > 123-1.0 and < 123-2.0 など) を表示することはできません。
さまざまなバージョン付きドキュメントのコンテンツ (たとえば Document ID > 123-1.0 and < 123-2.0 など) を表示することはできません。
チャート
チャートでは、バージョン付きコンテンツアイテムデータで不確定な計算式の値が表示されません。チャートに不確定な計算式が含まれる場合、エラーメッセージが表示されます。
レポート
Windchill RV&S Client の GUI と Web インタフェースには、バージョン付きアイテムのライブフィールドを示すアイコン () と、不確定な計算フィールドを示すアイコン () が表示されますが、レポートでこれらのアイコンを表示することはできません。
規則
バージョン管理が規則に及ぼす影響については、規則の形式を参照してください。
コンフィギュレーション管理
ドキュメントバージョン管理は Windchill RV&S のコンフィギュレーション管理機能と併用することを想定していません。コンフィギュレーション管理の操作によっては、動作しない、または予期しない動作をすることがあります。たとえば、バージョン付きアイテムで変更パッケージを作成することはできません。また、「プロジェクト情報」ウィンドウの「関連付けられたアイテム」タブにはバージョン付きアイテムの ID は表示されません。
テスト管理
テストステップは現在バージョン付きアイテムではサポートされていません。新規バージョンを作成する際、「テストステップ」および「共有テストステップ」フィールドは新規バージョンにコピーされません。Windchill RV&S Client の Web、GUI、および CLI では、「テストステップ」がバージョン付きアイテムでサポートされていないことを示すメッセージが表示されます。Windchill RV&S API では、空の値が表示されます。
また、次の制限が適用されます。
「テストケース」関連は、新規バージョンにコピーされません。
「レビューセッション」関連は、単一値の関連フィールドのため、新規バージョンにコピーされません。複数値の関連フィールドのみがコピー可能です。
インテグレーション
ドキュメントバージョン管理はインテグレーションと併用することを想定していません。インテグレーションの操作によっては、動作しない、または予期しない動作をすることがあります。たとえば、Microsoft Word、Microsoft Project、Microsoft Excel のインテグレーションでは、以下の点に注意してください。
Microsoft Word インテグレーション
バージョン付きドキュメントは、Gateway を使用してエクスポートできます。ただし、トレースの関連付けが含まれているライブドキュメントをバージョン付きドキュメントにエクスポートする場合、トレースの関連付けはエクスポートされますが、バージョン付きアイテム ID はエクスポートされません。
バージョン付きドキュメントの場合、「ドキュメント」 > 「Word で編集」コマンドは無効になります。
再インポート機能は、バージョン付きドキュメントには使用できません。Windchill RV&S からエクスポートされたバージョン付きドキュメントを再インポートすると、Gateway はそのドキュメントを新しいインポート操作として処理し、新規ドキュメントを作成します。
Microsoft Project インテグレーション
トレース関連を含むライブドキュメントをバージョン付きドキュメントにエクスポートする場合、Microsoft Project インテグレーションはライブドキュメントアイテムおよびその関連アイテムに対して行を正常に作成します。関連フィールド内のバージョン付きアイテムに対しても行が作成されます。
Windchill RV&S との同期を実行しようとすると、バージョン付きアイテムの同期で Microsoft Project インテグレーションが失敗します。これは、Windchill RV&S API では im issues コマンドを使用するときバージョン付きアイテムが除外されるためです。バージョン付きでないアイテムを含む行に対しては、個々に同期化することができます。
Microsoft Excel インテグレーション
関連を含むライブアイテムをバージョン付きコンテンツにエクスポートする場合、バージョン付きアイテム ID はエクスポートされません。
インテグレーション (Microsoft Project、Microsoft Excel、IIP のインテグレーションなど) では、バージョン付きデータを使用しないことをお勧めします。
フィールド
次のタイプのフィールドは、バージョン付きアイテムにはコピーされません。
発生する外部参照 (IER) フィールド
単一値の関連フィールド
「編集可能」フィールド
デフォルトでは、バージョン管理を許可するようタイプを設定すると、そのタイプのドキュメントおよびコンテンツバージョンのフィールドは編集できなくなります。管理者は、バージョンの特定のフィールドを編集することができます。
ドキュメントモデルアイテムの場合は、「バージョン編集フィールド」一覧でバージョンに対してユーザーが編集できるフィールドを指定することができます。バージョンに対して更新できるフィールドをユーザーに示すために、バージョンを表示する際、フィールドの横にライブフィールドアイコン () が表示されます。次の標準 (デフォルト) フィールドをバージョンに対して編集できるよう設定できます。
Backward
Forward
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ドキュメントとコンテンツのバージョンの場合、編集できるのは一部のフィールドタイプだけです。一部の組み込みフィールドについては編集できません。サポートされるフィールドタイプの一覧と組み込みフィールドの制約事項については、ドキュメント コンテンツのカスタマイズトピックの「重要な編集フィールド」を参照してください。
「バージョン編集フィールド」の一覧の整数フィールドを範囲フィールドと結び付ける場合、範囲フィールドでは、ドキュメントおよびコンテンツバージョンにライブフィールドアイコン () が表示されます。
たとえば、「バージョン編集フィールド」一覧に浮動小数点または整数フィールドを追加する場合、イベントトリガーによって更新されるドキュメントおよびコンテンツバージョンのメトリックフィールドとして使用できます。
制約
ドキュメントバージョン管理が有効な場合、バージョン付きアイテムには、フィールドデータがバージョン管理の時点で有効だった場合でも現時点では既存の制約規則と一致しないフィールドデータが含まれていることがあります。現在の値が既存の制約規則と一致しない場合は、制約規則は評価されず、エラーは発生しません。「制約」フィールドには、可能なすべての値が表示されます。
フィールド値属性の関連
コンテンツ ノードのフィールド値属性 (FVA) の関連が、共有アイテムの単一値の関連フィールドを指している場合、FVA 関連フィールドは、新しいバージョン付きコンテンツ ノード アイテムにコピーされない関連フィールドの 1 つであることを伝える警告メッセージがコンテンツ ノードのバージョン管理に表示されます。
既存のソリューション
ALM ソリューションなど、既存のソリューションがインストールされている場合は、ドキュメントのバージョン管理を有効にすると、そのソリューションでのフィールドや管理オブジェクトに影響を与える場合があります。たとえば、ALM ソリューションの特定のリポートまたはトリガーが動作しない、もしくは予期しない動作をすることがあります。
* 
Integrity 10.6 以降のリリースでは、ALM ソリューションのダウンロードはサポートされなくなりました。また、Windchill RV&S サポートセンターからダウンロードすることもできません。PTC が提供する使用可能な ALM ソリューションの詳細については、PTC のアカウント担当者にお問い合わせください。
既知の問題についての詳細は、次の知識ベースを参照してください。
https://www.ptc.com/en/support
知識ベースでは、既知の問題に対する考えられる対処方法またはその問題に対する修正に関するアーティクルを確認できます。
ドキュメントのチェックイン
ドキュメントのサイズやドキュメントモデル構成に応じて、ドキュメントバージョンとコンテンツバージョンを作成する初期チェックインが完了するまでに時間がかかる場合があります。
個別にチェックインされたコンテンツがすでにドキュメントに含まれている場合は、初期のドキュメント チェックインにかかる時間が短縮されることもあります。
ライブドキュメントまたはコンテンツアイテムの削除
バージョン付きアイテムのあるライブドキュメントまたはコンテンツアイテムは削除できません。
バージョン付きアイテム ID
バージョン付きアイテム ID は、次に対して指定または表示することができません。
Windchill RV&S コンポーネント
影響する領域
関連ビュー
「関連」ビュー (GUI) のブランチをロードする場合、バージョン付きアイテム ID は表示されません。ブランチがロードされた後、バージョン付きアイテム ID が表示されます。
アイテムの表示および編集
計算フィールドおよび範囲フィールド (ID に FVA を使用している場合) には、バージョン付きアイテム ID が表示されません。
Microsoft Excel へのアイテムのエクスポート
im exportissues (CLI) および「アイテムを Excel にエクスポート」 (GUI/Web) では、バージョン付きアイテム ID はエクスポートされません。
CLI コマンド
次の CLI コマンドでバージョン付きアイテム ID を指定することはできません。
im printissue
im propagatetraces
im branchsegment --insertLocation, --parentID
im issues --focusIssueID
im viewsegment --focusIssueID, --sessionID
im viewduplicates
Visual Studio および Eclipse のインテグレーション
バージョン付きアイテムは、インテグレーションに返されません。
Windchill RV&S Web サービス
入力に対してバージョン付きアイテム ID を指定することはできません。また、出力ではバージョン付きアイテム ID は表示されません。
ログ
監査ログでは、バージョン付きアイテム ID は表示されません。
クライアントおよびサーバーログでは、いくつかのバージョン付きアイテム ID が表示されます。
電子メール通知
関連フィールド値では、バージョン付きアイテム ID は表示されません。