Windchill RV&S では、各自の作業環境の要件を満たすワークフローを作成できます。一般に、状態の移行を制御する権限は、スタティック グループに基づいています。ワークフローの構造によって可能な移行が定義され、割り当てられた権限によって状態間でアイテム を移動できるユーザーが決まります。カスタマイズされたワークフローの一部として、ダイナミック グループを使用すると、アイテム が関連付けられているプロジェクトに従ってアイテム を処理できるユーザーをより正確に制御できます。

ダイナミック グループでは、ワークフローとドキュメントの特定のプロジェクトに対して固有の権限のセットが適用されます。これにより、プロジェクト識別子の値に基づいてグループのメンバーシップを変更できます。ダイナミック グループを通じて割り当てられる権限では、Windchill RV&S の可能な状態の移行、フィールドの関連性、およびフィールドの編集可能性を制御できます。ダイナミックグループのユーザーは、スタティックグループに所属している場合にのみプロジェクトの表示権限が割り当てられます。権限の詳細については、ワークフローとドキュメント プロジェクトの表示の設定を参照してください。

特定のユーザーだけを選択して、ダイナミック グループのメンバーシップをさらに絞り込むこともできます。ダイナミック グループを作成すると、フィールドの関連性、フィールドの編集可能性、および状態の移行を構成する際に、使用可能なグループの一覧にそのダイナミック グループが表示されます。

ダイナミック グループによる権限の制御は、認証管理 (aa) システムによるアクセスの制御とは異なります。Windchill RV&S または Windchill RV&S の特定の機能へのアクセスを制限する必要がある場合は、アクセス制御リスト (ACL) を使用する方法が最も適切です。ACL の詳細については、ユーザーとグループの権限: アクセス制御リスト を参照してください。