Windchill アダプタのプロパティ
Windchill アダプタプロパティのフォームには、共通のプロパティとアダプタ用のプロパティがあります。
共通のプロパティはフォームの上部にあります。これらのフィールドで LDAP エントリに関連付けられている属性が定義されます。ここに記載されていないプロパティの詳細のほか、フォームの使用方法、LDAP エントリのインポートおよびエクスポート方法については、
共通のプロパティおよび操作を参照してください。
プロパティの値を指定するときには、次のトピックを参照してください。
一般プロパティ
一般プロパティを指定するには、以下のフィールドを使用します。
ホームディレクトリ
home
Info*Engine のルートインストールディレクトリ。Info*Engine のルートインストールディレクトリは、Windchill のルートインストールディレクトリ (wt.home) と同じです。
ロードバランサー
load.balancer
Info*Engine クライアントが Windchill アダプタと通信するときに使用するロードバランサーの実装。この値は通常、wt.adapter.LoadBalancer に設定されます。Windchill RMI をマルチメソッドサーバー環境で活用して、次回のリクエストを処理する最適なメソッドサーバーを選択します。
機密
secret.text
アダプタに送信するリクエストの署名および検証に使用する文字列。入力した値はパスワードと同様に機能し、リクエストの認証に使用されます。
このプロパティは必須ではありませんが、LDAP エントリのセキュリティを強化します。値を入力した場合、Webject INSTANCE パラメータで指定されたプロセス外アダプタ名は、この機密パスワードセットを持つ LDAP エントリを識別する必要があります。
機密 2
secret.text2
アダプタに送信するリクエストの署名および検証に使用するもう 1 つの文字列。このプロパティでは、より完全なリクエスト署名が生成され、「機密」プロパティの代わりに、またはそれに加えて使用することができます。
機密アルゴリズム
secret.algorithm
「機密」プロパティおよび「機密 2」プロパティの値を暗号化するためのアルゴリズム。
有効な値は、SHA-1、MD2、および MD5 です。このプロパティのデフォルトは SHA-1 です。デフォルト値は SHA-1 です。
デフォルト JMS サービス
jms.defaultService
SERVICE パラメータなしで呼び出される MSG Webject と WES Webject に使用される JMS サービスの名前。
コア JMS プロパティ
以下のプロパティは、Java Messaging Service (JMS) を使用して Info*Engine を設定する際に一般的に設定されます。プロパティの説明は、フォーム内のプロパティの場所と実行する機能に基づいて分類されています。
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JMS MOM を使用して Info*Engine を設定する場合は、代わりに新しい JMS サービスエントリを作成する方法が最良です。プロパティエディタを使用して、その JMS サービスエントリのコアプロパティと追加プロパティを指定できます。
その後、JMS サービスのサービス名を MSG および WES Webject の SERVICE パラメータとして入力できます。または、Info*Engine サーバーまたはアダプタの「デフォルト JMS サービス」プロパティの値として入力できます。
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JMS コンテキストプロバイダファクトリ
jms.CtxFactory
管理オブジェクトの検索時に初期 JNDI コンテキストを返すために使用されるファクトリのクラス名。未指定の場合、管理オブジェクトは LDAP に保存されているものと見なされます。
デフォルト値は com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory です。
JMS ベース URI
jms.baseUri
JMS 関連 URI (Uniform Resource Indicator) に対して相対的な LDAP URI。
JMS 関連の管理オブジェクトがあるベースロケーションとして機能します。
JMS ベース URI プリンシパル
jms.baseUri.principal
関連付けられた JNDI ユーザーを認証するために JMS ベース URI に渡されるユーザー名。
JMS ベース URI パスワード
jms.baseUri.password
JMS ベース URI プリンシパルに関連付けられたパスワード。
JMS ユーザー
jms.username
JMS プロバイダまたは MOM に関連付けられたデフォルトのユーザー。
JMS パスワード
jms.password
JMS プロバイダまたは MOM に接続するために使用するデフォルトのパスワード。
キュー接続ファクトリ
msg.queueConnectionFactory
JMS MOM によって使用される管理 JMS キュー接続ファクトリの場所。
トピック接続ファクトリ
wes.topicConnectionFactory
WES 購読識別子
wes.subscriptionIdentifier
トピック購読の作成時に使用する一意の識別子。1 台のホストの複数の Info*Engine プロセスで同じトピックの購読を生成する場合、このプロパティを設定します。
各 Info*Engine サービスには、一意の識別子が必要です。このプロパティを指定しない場合、ホスト名およびイベント名に基づいて識別子が生成されます。
JMS ライブラリディレクトリ
jms.lib
JMS サービスとの通信に必要なサードパーティ JAR ファイルを配置するディレクトリ。JAR ファイルがすでにサービスクラスパスに含まれている場合、このプロパティはオプションです。
その他の JMS プロパティ
JMS サービスを使用して Info*Engine を設定する際は、以下のプロパティも設定できます。プロパティの説明は、フォーム内のプロパティの場所と実行する機能に基づいて分類されています。
JMS 復元再試行の間隔
jms.recoveryRetryInterval
MOM の接続が切断された場合に、接続の再確立を試行するまでの待機時間 (秒単位)。
デフォルト値は 30 です。
JMS 無効メッセージキュー
jms.badMessageQueue
Info*Engine リクエストに変換できないメッセージを受信した場合、このプロパティによって、管理者が処理するメッセージを配置するキューが定義されます。このプロパティが定義されない場合、無効なメッセージは破棄されます。
WES コンテキストプロバイダ ファクトリ
wes.CtxFactory
管理オブジェクトルックアップの実行中に Windchill の初期コンテキストに戻すために使用するファクトリのクラス名。
デフォルト値は com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory です。
WES ベース URI
wes.baseUri
WES 関連の管理オブジェクトを検索できる LDAP URI (Uniform Resource Indicator) (LDAP ディレクトリ内のサブツリー)。
指定しない場合、jms.baseUri プロパティが使用されます。
WES ユーザー
wes.username
JMS MOM への接続時に提供する必要がある WES ユーザー名。
指定しない場合、jms.username プロパティが使用されます。
WES パスワード
wes.password
WES ユーザーに関連付けられたパスワード。
指定しない場合、jms.password プロパティが使用されます。
WES 無効メッセージキュー
wes.badMessageQueue
Info*Engine リクエストに変換できないメッセージを受信した場合、このプロパティによって、管理者が処理するメッセージを配置するキューが定義されます。このプロパティが定義されない場合、無効なメッセージは破棄されます。
指定しない場合、jms.badMessageQueue プロパティが使用されます。
MSG コンテキストプロバイダ ファクトリ
msg.CtxFactory
管理オブジェクトの検索時に初期 JNDI コンテキストを返すために使用されるファクトリのクラス名。
デフォルト値は com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory です。
キューベース URI
msg.baseUri
キュー関連の管理オブジェクトを検索できる LDAP URI (Uniform Resource Indicator) (LDAP ディレクトリ内のサブツリー)。
指定しない場合、jms.baseUri プロパティが使用されます。
キューユーザー
msg.username
JMS MOM への接続時に提供する必要があるユーザー名。
指定しない場合、jms.username プロパティが使用されます。
キューパスワード
msg.password
キューユーザーに関連付けられたパスワード。
指定しない場合、jms.password プロパティが使用されます。
MSG 無効メッセージキュー
msg.badMessageQueue
Info*Engine リクエストに変換できないメッセージを受信した場合、このプロパティによって、管理者が処理するメッセージを配置するキューが定義されます。このプロパティが定義されない場合、無効なメッセージは破棄されます。
指定しない場合、jms.badMessageQueue プロパティが使用されます。
デフォルトの購読またはサブミットキュー
msg.defaultExecutionQueue
管理キューの LDAP 識別名。値は設定されているベース URI を基準とする LDAP 相対識別名または完全修飾 LDAP 識別名です。相対の場合に、明示的に指定されていない場合、cn= (共有名の属性) は暗黙的です。
このキューの場所は、次の Webject で使用されます。
◦ Queue-Task - キュータスクが配置される場所。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
◦ Subscribe-Queue - Webject の使用時に購読するキュー。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
デフォルト結果キュー
msg.defaultResultsQueue
管理キューの LDAP 識別名。値は設定されているベース URI を基準とする LDAP 相対識別名または完全修飾 LDAP 識別名です。相対の場合に、明示的に指定されていない場合、cn= (共有名の属性) は暗黙的です。
このキューの場所は、次の Webject で使用されます。
◦ Query-Results - 結果が配置されるキューの場所。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
◦ Delete-Results - 結果が配置されるキューの場所。このプロパティを指定しない場合は、Webject の QUEUE パラメータを指定する必要があります。
◦ Queue-Task - 結果が配置されるキューの場所。このパラメータを指定しない場合は、Webject の DESTINATION パラメータを指定する必要があります。
ダイナミックプロパティ設定
サービスまたはアダプタのコンフィギュレーション情報は、サービスまたはアダプタの実行中に更新できるので、再起動を要求することなくプロパティを更新できます。
「有効期間」プロパティは、サービスまたはアダプタのプロパティを自動的に再ロードするまでの経過時間を分数で指定します。プロパティが自動的に再読み込みされるのは、アクセスされている場合だけです。デフォルトでは、プロパティは期限切れになりません。
その他のプロパティ
フォームでプロパティが定義されていない場合は、「その他のプロパティ」フィールドでプロパティを追加できます。その他のプロパティを追加するとき、プロパティ名はアダプタエントリ名 (サービス名) にプロパティ名が続くフォーマットになります。例:
<サービス名>.dbuser
適切なフィールドで、サービスまたはアダプタによって使用されるプロパティと、そのプロパティの値を指定します。新しいプロパティ名の隣にある「追加」をクリックして、プロパティ値を修正できるテキストボックスを開きます。
値が長くなりすぎて全体が表示されない場合は、「編集」ボタンが表示されます。「編集」をクリックして、もっと大きなテキスト領域のあるブラウザウィンドウを表示します。