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セキュリティラベルを含むオブジェクトのインポート、復元、読み込み
インポートとデータのロードではセキュリティラベルに関して同じ処理が行われます。
「非バージョン化属性を修正」操作を使用してインポートするのでない限り、セキュリティラベル付きのオブジェクトをインポートするために特別なアクセス許可は必要ありません。この場合、オブジェクトに対する「セキュリティラベルを修正」アクセス許可が必要であり、設定するセキュリティラベル値の承認された参加者でなければなりません。
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インポートを実行する前に、ターゲットシステムで定義されているセキュリティラベルと、エクスポート元のシステムで定義されていたセキュリティラベル (あれば) の両方を把握しておく必要があります。インポート操作によってターゲットシステム上のコンフィギュレーションが変更されることはありません。
インポート時にターゲットシステムでセキュリティラベル機能が無効になっている場合でも、セキュリティラベルがインポートされます。
別のシステムからインポートされたオブジェクトにセキュリティラベル値がある場合、それは別のシステムで定義されたものです。ソースシステムでセキュリティラベルが設定されておらず、ターゲットシステムではセキュリティラベルが設定されている場合、オブジェクト初期化規則を使用して、欠落しているセキュリティラベルが設定されます。両方のシステムでセキュリティラベルが設定され、ターゲットシステムで定義されているセキュリティラベルの一部がソースシステムでは定義されていない場合にも、オブジェクト初期化規則が使用されます。
インポートされたセキュリティラベルの Null 値は Null のままとなります。エクスポートされたファイルのセキュリティラベルに Null 値があり、ターゲットシステムでそのセキュリティラベルが定義されていない場合、インポート操作ではそのラベルがスキップされて正常に終了し、警告やエラーメッセージは表示されません。ソースシステムではそのラベルによってアクセスが制限されておらず、ターゲットシステムでも制限されません。
エクスポートされたファイルのセキュリティラベルに Null 以外の値があり、ターゲットシステムでセキュリティラベルまたはラベル値のいずれかが定義されていない場合、インポート操作は失敗し、セキュリティラベルまたはラベル値が未定義であることを知らせるエラーメッセージが表示されます。インポート操作が成功するには、ターゲットシステム上のセキュリティラベルのコンフィギュレーションにセキュリティラベルとラベル値が含まれていないければなりません。ターゲットシステムのセキュリティラベルのコンフィギュレーションにセキュリティラベルとラベル値を追加するだけで、セキュリティラベルは無効なままでも、インポートは成功します。
セキュリティラベル付きのデータは、スプレッドシート (CSV) ファイルを使用してロードするか、インポートファイルを使用してインポートできます。いずれの場合も、セキュリティラベルのコンフィギュレーションファイルで指定されている名前と値に基づいてセキュリティラベルが割り当てられます。標準のインポート/データロード機能で目的の操作を実行できない場合は、Javadoc の wt.access.AccessControlManagerSvr インタフェースを参照してください。セキュリティラベルのロードをカスタマイズする API について参照できます。また、securityLabels 属性のエクスポート/インポートハンドラについては、Javadoc の wt.access.ixb.handlers.forAttributes.ExpImpForSecurityLabelsAttr class を参照してください。